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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2025年04月18日(金)

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ず、ず、図鑑

投稿日:2009年01月25日(日)

風呂上がりにペットボトルのウーロン茶を飲んでいたら、植物図鑑が欲しくなった。ウーロン茶と植物図鑑の関連性はわからない。

我が家には植物図鑑が一冊もないのだ。これは、困る。

先日の雑記で『サボテン&チランジア』という本を紹介したが、あのあと部屋のなかを調べたら、トータルで五冊のサボテン関連の本が出てきた。どれも、サボテンと多肉植物専門の本だ。普通の植物の本は一冊もなかった。このままではサボテン小説しか書けないではないか!

だから、植物図鑑が欲しい。

じつは、前々から欲しいなと思っている図鑑が一冊あって、それは学研のポケット図鑑の『植物』なんだけど、これが近所の本屋には売っていないのだ。値段も千円ちょっととお手頃なので、買うならこの一冊だろとは決めているが、とりあえず中身を見てからレジに持っていきたいじゃないか。万が一、期待する内容でなかったらがっかりしてしまうよね。

なぜ図鑑かというと、植物の名前を知りたいからだ。それと、咲く時期や地域かな。

もちろん、それらは小説のなかで使う語彙の補充としてなんだけど、別にマイナーな花や、マニアックな学名を登場させたいわけではない。ごく基本的な、誰もが聞けば「ああ、それ知っているよ」という花や草木の名前を確実なものにしたいだけだ。パンジーとかヒヤシンスとかシクラメンとかそういうレベルの話だったりする。ようは、名前と実物のイメージを一致させたいということでもある。なんせ、うちは長閑な農村地帯なので、たいていの植物は身近にあるのですよ。だから、思い浮かべることはできても、それの名前が出てこないから、文章に書き表すことができない。これは植物に限ったことじゃないけどね。

みんな大人になるにつれ忘れていっちゃうけど、小中学生ぐらいのときは、意外に身の回りの植物の名前を知っているものですよ。だから、なにも特別なことがしたいんじゃない。ただ、失われた記憶を取り戻したいだけなんだ(かっこつけやがって)。

それと、だ。ここからが大事。

姪だ。姪なんですよ。私には大切な姪がいる。姪はだんだん言葉が話せるようになってきて、ものの名前も覚えはじめている。今はアンパンマン、ワンワン(そういうキャラ)、うーたん(そういうキャラ)、ボール(丸いもの全般)ぐらいだが、これからは早いぞ。そのうち、「おいちゃん、これなあに」と聞いてくるのは確実だ。さらに、私の姪は外で遊ぶのが大好きだ。それだけ植物と接する機会は多い。つまりは、そういうことだ。

最終目標は、子どものどんな質問にも、たとえば「空はなぜ青いの」「ポストはなぜ赤いの」「赤ちゃんはどこからやってくるの」といったものに、答えられるようにすることだ!

勉強は嫌いだけど、それが大事な姪のためならまったく苦にならないはずだ。


だけどね、ここでちょっと待ったをかけないとならない。


質問をされてそれにすぐに答えてあげる。それって、その子のためになるかな? 先に言っておくけど、これはネットでよく言われる「自分で調べろ」という簡単な話じゃない。

あなたが何かに疑問をもったとき、インターネットのヤホー(ナイツっぽく)の検索窓に単語を打ち込む。答えが見つかる。ああ、そうなのかと満足する。それで、何か身につきましたか。

今に至るまで、毎日がそういう検索の連続だったけど、私は今の自分が昔に比べてどんどん馬鹿になっていく気がするが、錯覚かなあ。

頭の善し悪しってのは、何かを知っているか知らないかという単純な話じゃないと思うんだ。

じゃあ何なんだよ、といわれたら、わかったらこんなとこにいねーよ、と答えるしかないんだけどね。



まあ、深く考えてもダメだな。

こんなことを考えていても、現実に姪から「おいちゃんこれなあに」と聞かれて「それはおじちゃんが知りたいぐらいです」と答えられるわけないべな。ねえ。

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作文とチランジア

投稿日:2009年01月22日(木)

小説って、作文の進化形じゃないかなあ。
 

小説も作文も嘘のストーリーを書くってところは同じだろう。そりゃ、作文は事実をもとに書くものだといわれそうなのはわかっているけど、ここはひとつ「事実をもとにした嘘」と好意的に解釈して欲しいな。嘘という言葉が気になるのでしたら、虚構と読み替えてください。って、どこかの阿呆が申しております。自分ですが。


で、巧い小説や作文ってのはその嘘のつき方が巧いってことじゃないのかな。作文なら、たとえば遠足について書くとき、本当は楽しくもなんともなかったとしても、原稿用紙にはちゃんと「とてもたのしかったです」というような言葉を並べるよね。さらに嘘くさくならないように、いかにも楽しんでましたとわかるエピソードを捏造したりする、よね? 違うかな。違うか。うーん。


というようなことを午前中考えていた。


考えてはいたけど、じっさいに小説と作文に関連性があるかないかは別として、作文の書き方をまともに教わった記憶がなかったりするので、時間の無駄だった。もちろん、原稿用紙の使い方っていう意味での書き方は小学校の最初に教わってるよ。文章の最初は一マスあけるとか、誰かが話したことばは「 」にいれるとか、ね。ここで気になっている書き方ってのは、何を書くかっていう内容とどう書くかっていう表現のことなんだ。

 

で、何をどう書けばいいのかなんて学校で教わった記憶がまるでないのだ。

 

まずは一応、本棚を探してみる。が、作文に関する本は見あたらない。買った記憶がないのだから見つからないのは当然だ。けれども、最近は年齢のせいもあって、買った記憶のない本がそこらから発掘されるという事実がよくあるから油断ならない。先月末に大掃除をしていたら、積み重ねられた本の山の最下層から『サボテン&チランジア』なる本が出てきて脱力した。タイトル通り、サボテンとチランジア(知ってる?)の育て方を解説したり、ちょっとした図鑑になっていたりする本だ。サラリーマン時代にサボテンや多肉植物にはまっていた時期があるから、そのときに買い込んだなかの一冊だろう。ちなみに、多肉植物でベンケイソウ科の月兎耳(つきとじ)が凄く気に入っていた。可愛いんだよ、月兎耳。肉厚で細長い葉は全体が柔らかい毛で覆われていて、その名の通り、ウサギの耳みたいなんだ。触るとぷっくりふわふわで、エロチックにも思える。月兎耳をなでていると凄く興奮してくる(妙な性癖だな)。ケーヨーホームセンターの園芸コーナーで見て惚れて買った。300円ぐらい。ミニチュアのように小さい鉢に植えられていて可哀想だから、家のプランターに植え替えてみた。すると、最初は5センチぐらいだったのに、すくすく育って10センチぐらいまで伸びた。冬を越せずに枯れちゃったけどな。『サボテン&チランジア』によると、月兎耳はマダガスカル原産だそうだ。枯れちゃった月兎耳の魂はマダガスカルに還っていったのかな。ボクは枯れちゃったら、どこに行くんだろう。

 

で、作文の話だ。

 

去年の11月か12月ごろ、BOOKOFFで作文に関する本を立ち読みした覚えがある。たしかPHP文庫だったと思う。そのときはパラパラとめくって、へえ、作文の書き方かあ、小説とは関係ないよな、でもまったく役に立たないってこともないだろうなあ、どうしようかなあ、やっぱやめとこ、と買わずに棚へ戻してしまったのだ。105円なんだからケチらずに買っておけばよかったのに、今ごろになって思い出しやがる。未練がましいな、自分。

 

まだ売ってるかなあ。

 

というわけなので、さっそくBOOKOFFへ行こう。一応、ヒキコモリニートという設定にはなっているけど、完全なヒキコモリではないので、たまには外に出る。さて、何を着てお出かけしようか。普段部屋のなかで着ている990円のジャンパーはボロボロすぎて、これで表を歩いたら不審者に間違われそうだ。それに関連するのだが、私の部屋に暖房器具はない。しかも、我が家は徐々に廃屋化してきているため、天井に穴が空いている。そのうえ、軒下にも穴が空いている。外の空気が軒下の穴から天井裏に入り込み、天井から部屋へすーっと流れ込んでくる。とても通風がいい。室温すなわち外気温である。だから、冬場、部屋にいるときはそれなりの防寒対策をしないとならないのだ。あんまり寒くなりすぎると、いよいよ手がかじかんでしまって動かなくなる。キーボードがたたけなくなる。Blogも小説も書けなくなる。仕方なく、コタツのある居間へ逃げ込むというわけだ。

 

それはいいとして、とりあえず今回はお正月に買ったばかりのダウンジャケットを着ていくことにしよう。800円の。

 

ゼロを打ち間違えているわけではない。はっぴゃくえん。近所にある24時間営業のドンキ風のスーパーで800円だったダウンジャケットだ。正真正銘、見事なパチモンです。これを着ていく。貧乏って、ステキ。これでも昔、金が有り余っていたころは一万円もするフリースを平気で買っていたんだぜ。しかも登山用の本格派でブランド品。めちゃくちゃ暖かいやつ。そんな時期が私にもありました。今は貧乏です。ちなみに、今回BOOKOFFで買い物をする資金は、姪の子守のときに妹様から頂いた(返してもらうつもりはないらしいので頂いたということにする)1000円だ。これに50円足せば、105円の本が10冊買える。やべぇ、ワクワクしてきた。

 

BOOKOFFは行動範囲内に2件ある。イニシャルにして地元バレするのは嫌なので、ここはA店とB店としておく。A店は丘の上の住宅街にあって、小規模な店舗ながら自分好みの本が入荷するので気に入っている。入荷といっても古本屋の場合は買い取りで商品を調達するのだから、これは近くに同じ趣味の人が住んでいるということだろう。一方、B店は市街中心部から流通団地へ抜ける大通り沿いにある大型店で、品揃えが充実していて商品の回転も早い。行くたびに新しいアイテムを発見できる。ただ、立地のせいなのか、コミックに比べて文芸関係の古本が絶望的に少ない。

 

さて、A店とB店、どっちに作文の本はあっただろうか。うーん。

 

これが本気で思い出せないのだから、年をとるってのは悲しいね。ちなみに、今この文章は2500字を超えましたが、この先に小説や作文のノウハウについて書く予定はございません。BOOKOFFへ行って帰ってくるだけの文章が延々と続きます。期待された方、すまんね。

 

A店とB店のどちらにあったかは、クルマを運転しながら思い出すことにする。両店への経路は途中までは同じだ。バイパスに出て左右どちらへ進むかの違いである。で、そのバイパスへ出るまでの道のりが長い。果樹園を突っ切る農道をひたすら走るのだ。だから、考える時間はたっぷりある。お目当ての作文の本は、在庫量で考えるならPHP文庫が豊富にあるB店にありそうだ。B店ならまるまる一棚分がPHP文庫だったはず。しかし、自分好みの本であるから、A店で見かけた可能性も高い。文章作法本や小説指南本が見つかるのはいつもA店なのだ。

 

まあ、けっきょくは両方の店に行けばいいだろ、って話になるんだろうけどね。でも、A店とB店はまったく正反対の方角に位置する。我が家から見てA店は北に、B店は南にあるのだ。それに、今日はBOOKOFFをハシゴするつもりはない。作文の本を買うって決まっているからね。できれば一発目で見つけたい。この時点では、A店にあった、と考えている。しかし、だ。私の人生は常に選択ミスの連続だ。自分の判断はだいたいの場合において間違っている。思慮は浅いのに思い込みは激しいという性質の結果だろう。だから、A店にあった、というのは間違いである可能性が非常に高い。よし、ならばB店へ行こう。決定だ。

 

というわけで、B店に向かうことを決めた私はバイパスを左に曲がった。左に曲がるということは、目指す先はA店である。B店? 行かないよ。ほら、自分の判断は間違うからね。B店に行こうと決めたなら、当然、A店へ行くのさ。歪んでいるね、自分。

 

A店に向かって今度はひたすらバイパスを走る。バイパスといっても、田舎の農村を貫く道路だから、周囲の景色は畑、果樹園、水田、果樹園、水田、民家、水田、果樹園、畑、民家と単調にして長閑だ。しばらくそんな風景が続いたあと、一級河川に架けられた長い橋を渡り、別のバイパスに合流する。数百メートルほど走ったら県道へ下りて、今度は一見すると山道にも見える緩やかな坂を上りはじめる。昔は雑木林以外は何もない山道だったけれども、ここ10年ですっかり開発されて今ではベッドタウン化している。すぐに周りの景色は開けて、拡幅されたばかりの真新しいアスファルトの道にかわる。丘の斜面に沿って階段状に住宅が立ち並ぶ様子は、なんだか遠い街にやってきたような錯覚を引き起こす。その住宅地に隣接した地元企業の大型スーパーを中心に、周辺には次々と店舗がオープンした。BOOKOFFのA店もそのなかのひとつだ。

 

BOOKOFFへ行くぐらいで、ちょっとした旅気分を味わえるのだから、田舎っていいよね。それでも、某テレビ局の「田舎へ泊まろう」(だっけ?)がくるほどは田舎じゃないよ。

 

さて、意気揚々とやってきたはいいが、駐車場に停めたままクルマから降りるのを躊躇っている。いつもそうなのだ。怖気づいてしまう。なぜなら私はヒキコモリだ。とにかく社会と接するのが、怖い。それでなくとも、私の見た目は醜い。相撲取りと間違われても仕方がないぐらいの肉厚、透き通るような白い肌に浮かぶ無精ひげ、ヘアースタイルという言葉とはもはや無縁のぼさぼさ髪。こんな風体の男を見て、人は見た目じゃないよ、と言い切れる人がいたら感嘆に値する。最悪なことに、私は心の内面は見た目以上に醜いのでまったく救われない。

 

と、自虐的になるのも最近じゃ儀式化しちゃってるから問題ない。

 

開店からまだ30分しか経っていないBOOKOFFはさすがに客も少ない。しかし、すでに買取カウンターには山のように古本が積まれている。一山20冊と目算しても、カウンターの上だけで300冊近い。さらに、カウンター下の床では女性店員が息を切らしながら無数の紙袋とダンボールにつめられた古本と格闘している。どうやら開店と同時に大口の買取客が来たようだ。店員はみな買取作業に追われているから私のような不審人物が入店してもまったく気づいていない。これはいいことだ。店員を気にせずじっくりと本を探せる。ほら、BOOKOFFって頻繁に店員が商品補充とか並び替えとかやっているでしょ。立読み客に無言のプレッシャーを与えるのが目的なのかなあ、あれって。

 

そんなことはどうでもいい、今は作文の本だ。

 

PHP文庫が並べられている棚に真っ先に向かう。タイトルは覚えていない。ただ「作文」という文字が入っていたのは間違いない。「作文」の文字につられて手に取ったのだし。って、あった。ありました。

 

『苦手な「作文」がミルミルうまくなる本』向山洋一・編、師尾喜代子・著

 

おお、これだ! 表紙には「「作文」を書くにはコツがある! 達人が伝授する 究極の指導法」と書かれている。裏表紙には105円の値札がしっかり貼られている。よかった。というのも、このA店はよく105円コーナーに通常価格(定価から半額ね)の古本が紛れているのだ。105円コーナーにあるのだから値札の付け忘れかなと思い、店員に尋ねると、すいません間違いです、といって私の手から本を奪い、通常価格のコーナーに押し込んでしまった。まあいいけどさ。

 

ともあれ、目的は達成だ。あとは適当になにか漁って帰ろう。

 

というわけで、今回は6冊買って帰った。おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

かき終わると放心する

投稿日:2009年01月18日(日)

たぶん、自分にとって文章を書くこととオナニーすることは機能的に同じなんだと思う。

オナニーといっても、読者の存在を忘れた自己満足な文章をからかうアレではない。おちんちんをこすって気持ちよくなるおなじみのオナニーのことだ。

昨日だったかな、リレー小説を書き上げた。それはただ5000字程度のものだけど、書いた本人(自分だけどな)がかなり興奮している。そして、今に至るまで放心状態が続いている。はっきりいっちゃうけど、文章を書くのは最高に気持ちいい。上手い下手なんか関係ない。それが400字であろうが800字であろうが1200字であろうが2000字であろうが、書いている間は楽しくて仕方ない。いや、楽しい、なんて感情をいちいち確認しているひまもない。書き終わって時計を見ると、時間が2時間も3時間も過ぎている。時計が壊れたのだと本気で思う。いつもそんなかんじだ。

さらに自分がとんでもなく阿呆で馬鹿だと思うのは、その後、自分が書いた文章を何度も何度も読んでうっとりするときだ。えへへ、ボクすごいのが書けちゃったです、とかなり気色悪いけど。これは自分だけの性癖(辞書的な意味でね)ではないと思いたい。創作する人は皆、このうっとりする時間があると勝手に決めつける。とにかく、書いて興奮、読んで興奮という二度の楽しみが味わえるわけだ。だから、みんな書くんでしょ?

ところが、興奮はだんだん醒めていくもので、少しずつ自分が恥ずかしくなっていく。何やってんだろう自分、と思うようになる。こんなの人に見せられないよな、とBlogの場合は公開せずにそのままブラウザを閉じてしまう。エディターで書いた小説の場合は、さすがにファイルを消すのも忍びないのでどこか適当なフォルダに放り込んで見なかったことにする。リレー小説は、酒の力を借りてメール送信する。で、その後しばらく放心するわけだ。

オナニーも同じだよね。かきたくてかきたくてたまらなくて、かいている最中は最高に興奮して、出すもの出したら急に冷静になってしまう。ここまで書いておいてあれだけど、別にだじゃれってわけじゃないべな。

で、とりあえず考えるよね。次からはちゃんとか(書?)こう、こんな自己満足に浸っていちゃダメだ、とか。

しかし、時間がたつとたまってくるんだよね(どの漢字をあてるのがいいかわからないや)。またムラムラしてくるんだよね。

何書いてるんだよ俺。

今日は公開して、寝る。

恐怖映像が怖くて眠れなかった

投稿日:2009年01月14日(水)

TBSでやっていた恐怖映像の番組を録画した。

寝る前にちょっとだけ見ようと思って再生した。そうしたら、ランキングの50位と49位を見ただけで、もう怖すぎて見ていられない。そこでストップして布団に入った。

布団に入ったのはいいけれども、眠れない。なんせ、自分は幻覚・幻聴・金縛り・悪夢の常習者なので、寝たら最後、怖ろしい目にあうだろうことはわかりきっているからだ。とかいいつつ、じつはすぐ寝た。オカルト体質であっても、睡魔には勝てない。けっきょく、なんだかはっきりしないけれども、朝までうなされた。でも、それっていつもとかわりないかも。

ところで、普段は怪談ネタばかり考えている自分なのに、どうしても映像関連の恐怖モノだけは怖くてたまらない。文章で書かれた恐怖モノで怖くなるってことは最近の自分にはありえないけど、これが映像になるとどんなに陳腐なネタであっても恐怖を感じてしまう。なぜだろう。

ここで誤解のないように書いておくけど、自分はオカルトやら神秘主義(早い話が○教関係)に傾倒はしていない。普段怪談を書いているのは、あくまでもエンターテインメントの一つであって、小説の一ジャンルに手を出しているだけでもある。だから他人の書いた作品や、実話とか体験談と称された<フィクション>を読んで、それが現実の出来事だと考えることはまずない。「これは本当にあった話なんだけどね」という部分からすでに嘘が始まっているのだ。(エンタメとしての)嘘だとわかっているから、文章モノで怖くなることはない。

それでも、映像モノになると、いくら「こんなの嘘だよ」と頭ではわかっていても、心の部分が無条件に恐怖を感じてしまうのだ。だいたい、テレビで放送されるネタというのは有名なものが多く、その手のマニアなら裏話や真相も含めて知っているモノばかりだろう。間違っても、それが「本当の映像」だと思って怖がることはないはずだ。自分も当然そのつもりだ。

しかし、どんなにわかってはいても、恐怖映像を見ると怖くて怖くてしかたがない。ホント、なぜだろう。映像の力ってすごいよね、という言葉で片付けていいのかな。

「冷蔵庫のなかから青ざめた赤ちゃんの顔がじぃっとこちらを見ていた。」
「誰もいないはずの廃病院の窓から少女らしき人影がすっと這入りこんできた」

こうやって文章で書いてもぜんぜん怖くはない。シチュエーションとしてもありきたりだ。

でも、この映像が今でも脳裏に焼きついている。脳裏に焼きつくとはよくいったもので、嫌なはずなのに忘れることができず、ありありと思い出せてしまう。思い出そうとしなくても、常に脳内のどこかにイメージとして漂い続けている。話それるけど、この無駄な映像記憶の能力を他のことにいかせたら凄いよね。

ここで「論より証拠」という諺が頭にうかんでしまった。そんな単純な言葉でいいのかと思ってしまうが、人の心に恐怖を想起させるのも、「論」より「証拠」なんだろうね。文章は「論」で映像は「証拠」になるのかな。「だってじっさいに映ってるじゃないか!」ということか。

念のため「いや、文章のほうがイメージが湧くから怖いだろう」という人も想定してみる。そういう人だって当然いるだろうし、そちらのほうが知的だ。ただ、文章というものは作者と読者の信頼関係によって成り立っているので、私のように「文章とは嘘である」と信じ切っている人間にとっては、文章で無条件に恐怖を感じるというのは難しいのだ。ちなみに、それを逆手にとって「これは嘘なんだけどね」という話のなかに、勝手に真実を見いだしてもらおうという算段もあるかもね。

と、だらだらと書いたおかげで、ようやく昨日の恐怖映像の恐怖を克服できそうになってきた。

これから懲りずに残りの48位から先を見ることにしよう。




最近更新してなかったから

投稿日:2009年01月12日(月)

何か当たり障りのないことを書こう。

ノートパソコンのメモリを増設したいなと思った。現状では2003年頃に買ったままなので256MBしかない。このメモリ量だと、普段使っているアプリケーションを動かすのにかなりきつい。インターネットをしながら、一太郎とOsEditor2とメールソフトを同時に立ち上げておくだけでもうやばい。起動そのものにも時間がかかる。壊れてしまったデスクトップには2Gのメモリーを積んでいたので快適の極みだったが、今のノート環境は貧弱すぎて惨めな気分になる。

そこで増設メモリの購入を検討した。説明書によると最大で512MB増設できるということだ。合計で768MBまで増やせるってことだね。

肝心のメモリーはいろいろ検索して、某社のアウトレットにあった2000円ちょっとの512MBを注文してある。姪を子守したときに妹がくれた雑費をちまちま貯め込んであったのでそれを支払いに回す。ちなみに姪はスーパーボールが大好きだ。関係ないけど。



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小瀬朧
性別:
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自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
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