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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年04月27日(土)

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レベルにあった本で学ぶ

投稿日:2009年04月23日(木)

一年ほど前に入手した文章作法本。初めて読んだときに、なにこれつかえねぇ、と投げ出してしまった。どうでもいいが、私は本という物体を愛さない人間なので、頭に来た本は文字通り投げ出す。本好きなあなたは、もうこの時点で私に対して怒りを感じているかもしれない。

それはともかく(ともかくなのか?)、壁にぶち当てられたまま一年近く放置されていたその本を、なんとなく手にとって読んでみた。角が立つのでタイトルは明かさない。というか、今回はあくまでも一般論のような話のつもり。

そうしたら、今の自分にとって必要な知識や考え方があちこちに見られるのだ。なんでこんな良い本を粗末に扱ってしまったのだろう、と首を傾げてしまった。

一年前は、要するに自分の頭が足りていなくて、書いてある文字を目で追っているだけだったのだ。目から入った情報が脳に届いても、それが重要であるという判断が下せない。だから、読んでも読んでも、記憶に残らない。記憶というか、思考の材料としてストックされない。

入門書を読むべきレベルだったのに、いきなり専門的な本に手を出したのが失敗だったというわけだ。理解できなくて、当然だったんだな。

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文章が書けなくなる3つの理由

投稿日:2008年11月13日(木)

ここ最近、まったく何も書けなかった。書けないのには理由がある。自分が書けなくなった理由をとりあえず3つにまとめてみた。

1. 他人の目を気にしすぎる
2. 文章作法やノウハウ、テクニックやプロのアドバイスを本気にしすぎる
3. 焦りすぎる

それぞれについて説明してみる。

1. 他人の目を気にしすぎる

バカにされたくない、けなされたくない、つまりは最初から完成度の高いものを書こうとするから書けなくなる。これは小説に限らず、コラムやエッセイ、Blogの日記といったちょっとした文章でもそうだ。自分自身がそうなのだが、そもそも何か文章を書こうという人間は自尊心が高い。自己顕示欲が強いともいえる。あるいは何かを見つけたら黙っていられない、知識の開陳が大好きなタイプもそうだろう。謙遜という自慢行為に浸ったりもする人もいる。昔の人はいいました、「卑下も自慢の中」と。なんにせよ、自分のなかの思わくを文章にして発散したいのだ。

ところが、ある程度までは無闇矢鱈になんでも書けるのだが、ある日突然覚めてしまう。書くという行為は、言葉を文字にするという単純作業ではなく、思考の一部だ。だから、書けば書くほど、悧巧になっていく。文章の善し悪しが分かりはじめる。そして、自分の書いている文章の馬鹿さ加減に気づいてしまうのだ。そうなると、もう書けない。もともと自尊心の高さが文章を書かせていたのだから、自分自身を傷つけるだけの行為を続けることなどできるはずがないのだ。


2. 文章作法やノウハウ、テクニックやプロのアドバイスを本気にしすぎる

「巧い文章の書き方はないが、拙い文章には共通点がある」
多くの文章作法本が常識のように掲げている考え方なのだが、これを本気にすると何も書けなくなる。あれもダメ、これもダメ、それは陳腐でありきたり。言葉の誤用はもってのほか。起承転結や序破急といった文章の構成をしっかりしないとダメ。テーマ、モチーフ、伏線、オチ。

そんなもの気にしていたら、何も書けない。身動きがとれない。

書き方以外にもある。たとえば「本をたくさん読め」がそうだ。世の中には読むべき本が大量にある。しかし、興味もなく、面白くもない本を読むのは苦痛だ。でも読まねばならない。読書が精神的な修業の一環となる。そうなると、もう文章なんか書かなくてもいいやと思うようになってしまう。あほらしくなるのだ。


3. 焦りすぎる

努力は必ず報われる、というのはなかなか拭い去れない幻想の一つだ。現実には、努力が報われない人間のほうがはるかに多い。これは単純に数字の問題だ。自分が報われない側の人間だと気づいたとき、焦る。しかし、焦ったところで何ら自分の能力がアップするわけでもない。結果、挫折する。勝手に焦って、勝手に諦める。かといって、諦めなければ諦めないで、苦痛の日々が延々と続いてしまう。自分はなんのために文章を書いているのだろうか。苦しむためなのか。苦しむためなんだろうなあ。そして、精神がボロボロになっていく。それでも諦めないで続ければ、あるいは報われる日がくるかもしれないが、たいていはロープを首に巻き付けて終わりだ。幸い、自分は巻き付けただけで、絞めずに終わったので、今生きているが。死ぬぐらいだったら文章なんか書かない方がいい、と思うようになるのは、別に不思議じゃないと思う。




とりあえず理由だけ挙げてみたが、自分はとくにこれから何をするつもりもない。書きたかったら、書く。書きたくなかったら、書かない。これでいい。

命は大切だ。


「場合」と「とき」の使い分け?

投稿日:2008年05月19日(月)

三省堂の『ことばの知識百科』を眺めていて見つけた。引用してみる。

~引用ここから~

「場合」も「とき」も、条件の範囲を表すが、条件が二つのときには、
場合…最初に示される大きい前提条件
とき…二つめに示される小さい条件
と、「場合」と「とき」を区別して使ったほうがよい。
【例】
×同率首位になったとき、獲得点数も同じときは失点数で決める。
○同率首位になった場合、獲得点数も同じときは失点数で決める。
(p.367)
~引用ここまで~

三省堂の『ことばの知識百科』は言語の分類や歴史からはじまり、慣用句やことわざ、敬語、文章の書き方やへのへのもへじまで、「ことば」に関するあらゆる知識がたくさん載っている。

文章上達の基本は「三多の法」にあり?

投稿日:2008年04月11日(金)

小説を書くどころかまともな日本語の文章を書くことすら怪しい俺は、当然のように、文章上達の秘密を探るためにいろいろな指南本の類を読んでいる。指南本を何十冊か読めば何もせず自動的に文章がうまくなるだろうという甘い考えはもちろんない。それは先に書いておく。そこまで馬鹿ではない。しかし、じっさいはやっぱり馬鹿なのだから、偉い人の教えに泣きつくしかない。馬鹿というと卑下のしすぎて逆に鼻に付くから、凡人と言い換えておくか。生まれながらに才がある(ように装える)人がうらやましい。

「三多の法」という言葉が樺島忠夫『文章構成法』に出てきた。これは文章上達法としてよく引用されるという。調べると「三多」は広辞苑にも載っている。有名な言葉だった。ゆとりある俺は今ごろようやく知ることができたわけだ。その「三多」とは次の三つを指す。

看多 多く読むこと
做多 多く書くこと (「さた」と読むらしい)
商量多 多く考え工夫すること

別段変わった方法ではない。当たり前のようにいわれていることか。当初、俺は多読やとにかく書けの精神に生意気にも懐疑心をもっていた。まどろっこしいことをしなくても、今の世の中なら先人の知恵を抽出した何か画期的な文章上達法があるのではないかという実にありがちな期待を抱いていた。もちろん、怠惰と言い換えたほうがより適切なのは認める。そんな俺でさえ、結局は多く読み多く書くことが大切なんだなあと反省気味に思えるようになったのだから、この「三多の法」はまことの道理に近いものなのだろう。最初から鵜呑みにするのと、俺のように身をもって知るのでは意味が違うと思うけどね。

世にあふれる(これが本当にあふれるほどあるから困る)指南本は、つまりはこの「三多」をより深く考察したりアレンジを加えたりしているものがほとんどなのだ。すなわち、看多なら誰のどの作品をどういうふうに読めばいいのか、做多ならどのような心構えで何に注意して書けばいいのか、商量多ならどこをどう推敲していけばいいかあるいはアイデアを出すにはどういう考え方をするべきかということを、それぞれの著者がオリジナルの言葉で読者に伝えようとしている。だから、奇抜な文章上達法を求めて本屋やインターネット上をさまよい歩いても、文字通り徒労に終わる。

しかし、すべての文章指南本が同じ「三多」の精神に則っているわけでもない。必ずしも多読が必要ではないという意見もないわけではない。ただ、最近は逆にそういう本に対して自分が懐疑的になってしまっている。これを俺自身の成長と見るか単に利口ぶりたいだけの迎合と見るかは、よくわからないけど。

文章上達法? のカテゴリを作りました

投稿日:2008年04月08日(火)

小説の書き方とは別に、基本的な文章の書き方についてあまり考えていなかった。ゆとりある俺は当然のこと、文章が苦手だ。毎回このBlogの記事でさえうまく書けなくて泣きたくなる。俺はもっとうまい文章を書きたい。念のため先に書くが、文章力を鍛えたからといって小説が書けるようになるわけではない、それはわかっているつもりだ。だからといって、文章をなおざりにしておくのもよくない。そこでこのカテゴリを作った。

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創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
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