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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年05月20日(月)

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ボールペンが即死する日々

投稿日:2009年03月25日(水)

クレヨンで描いた線の上をうっかりボールペンでなぞってしまう。

すると、ボールペンが書けなくなる。

昨日も、目を離した隙に、姪が私のボールペンを使ってお絵かき帳をぐーるぐるし始めた。そのページにはすでにクレヨンで絵が描いてあって、ああ、私のボールペンはもうまったくインクがでなくなってしまった。

理屈はよくわからんけど、どうやらクレヨンの粒子がボールペンの先端に入り込んでダメにしてしまうらしい。とくに、いつも使うのは三菱の0.28ミリなんだけど、細いボールペンは確実にダメになるのだ。トータルで5本ぐらいダメにしている。

元はと言えば、私がボールペンでアンパンマンやバイキンマンの絵を描いていたのが悪い。だから、姪はボールペンを見ると、これはおじちゃんが絵を描く道具だ、とわかるらしく、さらには「おんなじー、おんなじー」という言葉が好きで人の真似をよくするもんだから、自分もボールペンを使ってみたいと思うようだ。

で、それにはとっくに気づいていたから、対策としてボールペンは姪の届かないちょっと高いところに置くようにしていた。

実際には、絵本を入れてあるカラーボックスの上だったんだけど、たまたま下に置いてあった角川の類語辞典と漢語林、その他いろいろな本の山を踏み台にして、ついに自分でとれるようになってしまったのだ。

さらにさらに「キャップを外す」という行為はかなり間にマスターしているので、難なくボールペンのキャップを外し、私が駆け寄るも早くお絵かき帳にぐーるぐるし始めたわけだ。

買ったばかりの0.28ミリがお亡くなりになりました。チーン。

一応、知っている限りの方法でボールペンを復活させようとはしているんだけど、この0.28ミリは何をやっても無駄だ。

ちなみに、姪がもっと小さい頃に、0.28ミリのボールペンで私の手をぐさりと刺してくれたことがある。半端なく痛かったし、インクの跡が刺青のように残ってしまった。あれが私以外の人間や自分の手だったりしたら怖ろしいことになるので、幼児に持たせてはいけない。

ひらめいた。

ボールペンはもう一切使わず、普段からクレヨンを使ってメモ書きすればいいんだ!




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たっちちて! たっち!

投稿日:2009年03月24日(火)

と姪がいうので傍によって立つとものすごい勢いで怒る。

おいちゃん、たっち! たっちちて! ここ!

……だから立っているというに。

愛する姪を泣かせたくないから、想像力をフルに使って「たっち」の意味を考える。

もしかして、たっち=タッチ=触る?

……ぜんぜん違った。

姪の行動をよく見ると、座ったまま目の前の床をばんばん叩きながら「たっちちて!」といっている。

ためしに、姪の指し示す場所に「座って」みると、とたんにご機嫌になる。

つまり、たっち=座れ、ということだった。

立って欲しいときにも「たっち」というから、おそらく姪のなかでは、立ったり座ったりという上下の動作そのものが「たっち」なんだろうなあ。座っている人に「たっちちて」といえば立ち、立っている人に「たっちちて」といえばその場に座ると思っているのか。状態を切り替えるスイッチみたいなかんじで言葉を使っているのかな。

屁理屈大会開始~★

考えてみると、立つと座るをワンセットの動作とするなら、言葉は一つでもいいよね。立っている人は、そこからさらに「立つ」ことはできないし、座っている人も同様、さらに「座る」ことはできない。

けれども、実際にはそういう言葉ってないと思う。

動作の言葉ってのは、つねに、ある状態からある状態への一方向しか表さないよね。

立つ 座っている→立っている
座る 立っている→座っている

姪の場合は

たっち 立っていれば座り、座っていれば立つ

なのかな。



それはともかく、幼児ってほんとに「して」を「ちて」っていうんだね。


【追記】
一つの言葉が正反対の二つの意味を持ったらいろいろ混乱するよね。立っている人と座っている人が同時にいる場所で、全員に立ってもらいたくて「たっち」といったら、立っている人は座ってしまう。仮にそういう状況が本当にあったら、姪の脳内で新しい何かが生まれるんだろうなあ。

小学生や中学生の

投稿日:2009年03月23日(月)

学校生活や日常生活を小説に書こうとすると、どうしても自分の年代を参考にしてしまう。昭和やよくても平成初期の小中学生ということだ。

リアリティって、なんだろう。

たとえば、ケータイの存在だ。これは自分が小中学校(高校もだけど)のときはまだなかった(一般にという意味ね)。ポケベルさえも、流行する前だったから、友人に連絡を取るには家庭の電話を使うしかない。留守だったら、アウト。もうどこにいるかわからない。

学習塾も未知だ。これはいまだに信じられないのだが、今では小中学生の多くが学習塾に通っているのだ。私が小中学生だった頃は、田舎なのでそもそも学習塾自体がなかった。が、最近は我が家の近所にまで学習塾ができた。果樹園に囲まれた農村地帯にまで学習塾があるんだぜ。夕方や夜遅くになると自転車に乗った小中学生や送り迎えのクルマで家の裏の細い道がごった返す。ちなみに、通塾率は下のURLで数字が出ている。平成十五年の数字らしいけど、中学生の通塾率は想像以上に多かった。

※参考:中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会教育課程企画特別部会(第2回)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/016/siryo/04092801/003/002.htm


で、リアリティの話になるけど、小説にアイテムとしてケータイぐらいは登場させられる。しかし、使い方やコミュニケーションの内容にリアリティがあるかは謎だ。学習塾については、まったく意識していない。もしかしたら、学校が終わって塾に行かない登場人物たちは、現実の小中学生から見たら奇妙なのだろうか。しかも、悪いことに、私の年代では学習塾に通う学生というのは金持ちとかガリ勉とかそういうイメージが強い。中学のとき、わざわざ街の学習塾にバスで通っているという生徒がいて、変わり者だなあと囁きあった記憶がある。そんな感覚で学習塾を登場させたら、やっぱり現実の小中学生から「はぁ?」と思われるのだろうか。

逆に、それなりに調べて今風の小中学生を書いたとして、今度は作者と同年代の読者から「なんだこれは」と思われないかということだ。さすがに、小学生がケータイを持っている場面を書いてそれに違和感を覚える人はいないだろうけどね。

そういえば、昔、金八先生やその他学園ドラマ(?)が流行った頃、小学生だったときは「中学ってのは怖ろしいところだ」と震え、じっさいに中学生になってからは「こんな中学生いねーよ」とドラマに突っ込んでいた。

リアリティ、ねえ。

リアリティとリアルは違う。これはいい。現実を書いたからといってそれが即リアリティになるとは限らない。また、自分にとって嘘だからといってリアリティがないとも言い切れない。あれ? でもそうなると、リアリティとは何かをもっと考えないとならないのかなあ。

万人にとってのリアリティなんてありえるのだろうか。ありえるか。たとえばSFやファンタジーの世界は、現実ではないという意味では嘘の塊だけど、リアリティがあるかないかはまったく別問題だよなあ。

本当っぽい嘘という意味でのリアリティなのかなあ。

よくわからんなあ。


さくらを見に行った

投稿日:2009年03月23日(月)

22日の日曜日、国道沿いの中古車屋のさくらが満開になっていたので、もうそんな季節かと思い、地元にある有名なさくらスポットに行った。

まだ咲いていなかった。

あれ?

ある感傷

投稿日:2009年03月13日(金)

姪は私のことが大好きで、毎朝保育園に行くのを嫌がり、おいちゃんちいく、おいちゃんちいく、と泣き叫んでいるそうだ。

保育園からの帰り、私の家に寄ると、姪はもう抱きついてきて絶対に離れない。夕飯も私の膝の上で食べる。

そして、私の家から帰る時間になると、やっぱり泣き叫んで、妹のクルマに乗りたがらない。そんな我が子を妹は「パパがもう帰ってくるでしょ」といって私から引き離すのだが、いよいよ姪の泣き声は激しくなり、なんだか今生の別れを悲しむような雰囲気になる。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のなかで、タイタニックの沈没をモデルにしたシーンがあるけど、そこでほんの少しだけ描かれている、子どもとの別れを悲しむ父親の気分をいつも味わっている。

そういうわけだから、もし私がいなくなると、姪がどれだけ悲しむか計り知れない。

そんな感傷。

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小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
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