投稿日:2025年04月20日(日)
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投稿日:2008年10月01日(水)
朝起きてコメントの返信をしたり何か書いたりしようと思ったらBlogが朝9時までメンテナンスだった。投稿日:2008年09月26日(金)
俺は今でもこだわっているのだがどうにもうまく説明できない。ただの言葉遊びと思われるかも知れない。だけど、何かの本にああこれだと思う記述があったはずなのだ。それを探していた。
で、やっと発掘した本のなかからみつけた。昔読んだ本だ。売らずに残っていた。小説じゃなくて詩の本だけれども、黒田三郎氏の『詩の作り方』にこう書かれている。以下引用。
T・E・ヒュームは比喩的表現について述べ、「われわれの多くは、ものをそのあるがままに見ることはなく、ただ、言語として具象化されている、ありあわせの類型を見るだけである」と言っています。ことばというものは、表現するときだけでなく、存在を見るときにさえ、人間とものとの間に立ちはだかるのです。
ヒュームは、この二重の困難が詩人にあることを示しています。見る場合にも表現する場合にも、類型化し、習慣化したことばが障害となるということです。比喩的表現は、経験を直接に、リアルに、全部をそっくりそのまま伝えようとする役割をもっています。しかしそれ以前に、詩人は、ブーアスチンの言うマス・メディアの生んだ疑似イベント(できごと)のイメージや、ヒュームの言う習慣化し、類型化したことばの障壁から、みずからを解放しなければならないでしょう。(黒田三郎『詩の作り方』)
引用終わり。
先日書いた雑記の、ナトリウムランプという言葉を知ってしまったときの困惑もこれに近い。名前を知らなかったときは、夜の国道を照らすオレンジ色の灯りに様々なものを感じ取っていたが、ナトリウムランプという言葉を知ってからは、まず「ナトリウムランプ」という言葉が思い浮かぶようになってしまう。記憶の片隅にある幼い日に見たトンネルのオレンジ色の灯りも、長い果樹園の農道を抜けたときに目にする国道の灯りも、大雪の真夜中に見た幻想的なオレンジの世界も、油断するとみな一つの言葉にまとめられてしまう。それはナトリウムランプに限ったことではなく、自分の身の回りのもののほとんどが、同じように言葉による束縛を受けているのだ。何かをみたときに、まずそれの名前が頭に浮かぶのだが、そこで普通はストップしてしまう。そこから先に進めない。モノの名前だけではなく、名前の知っているこの世のありとあらゆる現象についてもそうだろう。
とはいいつつも、これはあくまでも詩を書くための理屈であって小説に適用されるべきものとは限らない。だいたい、俺はこんなことにこだわっているからいつまでたってもまともな小説が書けないのだ。
詩人は世界の純粋な観察者であろうとするけれども、小説家は虚構によって世界を造り替えようとする。前者の「世界」と後者の「世界」は指し示すものがかなり違うのだが、書いている俺自身でもたぶんわかっていない。ただ、詩を書いたことのある人ならなんとなくわかるのではないだろうか。その「なんとなく」の壁がぶち破れなくて苦悩するのだとも思う。
どちらにしろ、世界と自分とのあいだに常に言葉が存在するのは事実だ。言葉はただの道具だ、なんてとてもいえないと思うが、どうだろう。
※※※
ごめん、どうしても最後かっこつけてしまう。深い意味はないよ。基本的にこのBlogは自問自答、すべて自分に向けている言葉だと思ってください。
投稿日:2008年09月26日(金)
匂いだ。投稿日:2008年09月25日(木)
難しいことを難しい言葉で説明する。投稿日:2008年09月25日(木)
そう考えてみると、なんだかとても安らかな気持ちになってくる。竹の子書房
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