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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2025年04月20日(日)

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補うのか伸ばすのか

投稿日:2008年09月19日(金)

こんなことはすでに誰かが言っていることだろうけど、何かを目指すとき、目標達成だね、俺の場合なら小説家だけど、少なくとも二種類のタイプの人間が思いつく。

目標を達成するために、自分に足りていないもの補おうとするタイプの人間と、自分がすてに持っているものを伸ばそうとするタイプの人間だ。もちろん、こんなのは類型化のやりすぎなので話半分に聞いてく欲しい。

前者のタイプ、自分に足りていないものを補うことで目標に近づこうとする人はけっこう多いと思う。俺自身がそうだ。小説がうまく書けないのは、小説をうまく書くための知識や技能が足りていないからだと考えている。語彙だったり、比喩だったり、知識だったり。だから、毎日のようにネットでばくぜんと小説の書き方なんかを検索したり、書店で小説指南本の新刊をチェックしたりする。この世界には小説家という完全な存在があって、自分が今小説家でないのは何かが欠けている、不完全だからという考えが根底にあるのかもしれない。どこかで聞いたような理屈だけど。このタイプは、小説とは小説家が生み出すものだから自分が小説家にならない限りは小説なんか書けないとも思っている。

後者のタイプ、自分がすでに持っているものを伸ばそうとするタイプというのは、つまりは才能を自覚している人間だ。才能という言葉はいろいろな危険をはらんでいるからあまり使いたくないけれども、一番わかりやすいと思う。このタイプはなにかきっかけがあって、たとえば小学生のときに作文を褒められたとか中学生のときから小説を書いているとかあるいは完全な思い込みから、すでに自分には小説を書く力があるのだからあとは書きまくればいいだけだと考える。小説家とは小説が書ける人間のことで、小説を書かない限りは小説家になれないと考えている。健全だね。

こういう話になると必ず、両立させればいいだけだろ、という意見がでてくるのだけれども、何か二つの考え方を両立させるのは非常に難しい。まさに理想というやつだ。考え方の問題ではなく、時間の問題だと言い換えてもいい。時間は有限、このひっくり返せそうもない事実があるのだから、頭ではわかっていても現実では何か一つの方法に偏ってしまうのは仕方ない。

結論はとくにない。

俺がいろいろ書くのはけっきょくはメモであり、考え方の整理であり、ゴミ捨てだ。こんなものを頭のなかにいつまでも入れておくより、いったんこうやって外に出してしまった方がいい。常に答えを求めてネットを彷徨っている人には申し訳ないが、ここはそういうBlogなのだ。
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Blogの調子がおかしいかも

投稿日:2008年09月19日(金)

書いた記事やコメントがすぐに反映されていないようだ。この記事もいつ表示されるやら。

って、書いた瞬間に今度は反映されていたり。

箱を買った話

投稿日:2008年09月18日(木)

明日は箱を使いますから家にある正方形の箱を持ってきなさい。

困ってしまった。家に箱などまったくない。しかも、正方形の箱、つまりはサイコロのような箱でなければならない。先生は箱なんてどこの家にも必ずあるから、何でもいいので持ってきなさいと言っていた。何でもいいと言われても、何にもない。お母さんになんで家には箱がないのと食いついてみても、ないものはないのだから仕方がない。

お父さんが仕事から帰ってきた。そんな無理なことを言う先生は俺がぶっ殺してくれると怒ってくれた。なんであなたはすぐにそういうことを言うの、と今度はお母さんがお父さんに向かって怒り出した。だいたい学校で箱を何に使うのか、と聞かれても答えられない。箱を使って授業で何かを習うのだから今はわかるわけがないのだ。

箱を買いにいくことにした。夜の10時まで開いているスーパーが遠くの街に一軒あった。わざわざそこへ向かった。スーパーでは正方形の箱に入った商品を探すけれどもまったく見あたらない。ようやく化粧品コーナーで、とても高いクリームの箱が見つかった。それだけが、ほんとうにサイコロのように完璧な箱だった。仕方なくそれを買った。うちは貧乏だったから、その化粧品を買っただけで他の何も買えなかった。お菓子が買ってもらえると思っていた俺は残念だった。帰りのクルマの中で、まあ学校で使うならしょうがないね、とお父さんとお母さんはため息をついていた。

結局、箱は算数の授業で、カッターを使ってばらばらにされた。ただ、それだけのことだった。何千円もした化粧品の、ぴかぴかでつるつるのきれいな箱はすぐにゴミになった。ゴミなんだけれども、学校で捨てずに家に持ち帰った。


この話を友人にしたところ、本当におまえは昔から馬鹿だったんだな、と言われた。ついでに、一家そろって馬鹿なのか、とも言われた。意味がわからない。

最近、なんとなく妹にも話してみた。学校ってのはひどいよね、と。妹は今は保育士をしている。妹は、それはお兄ちゃんもお母さんもおかしいよ、と言った。やはり意味がわからない。

本当になぜ馬鹿なのかわからないから、今日はオチがない。


本は売っちゃダメだ

投稿日:2008年09月18日(木)

ある時期、本を売り払うことに夢中になっていた。そして今、後悔している。

無自覚な自暴自棄というか、ただのストレス解消だったのかもしれないけど、自分の買い集めた大切な本を片っ端からダンボールに詰めBOOKOFFへ持って行った。一日にダンボール二箱ぐらい、一週間ぐらい通ったと思う。中身のほとんどはコミックとビジネス書だったので、その分に関しては部屋が片付いてよかったのだ。しかし、学生の頃から買い集めていた講談社のブルーバックスや現代新書シリーズまで全滅させてしまったのは痛い。詩に関する本もけっこうあった。瞑想やナチュラルハイ、悟りといったそっち系もあった。夢関連だとフロイトもいろいろ持っていた。全部売っちまっただよ、とほほ。

いやね、大切なものを捨てる(壊す)快感、ってあると思わない?

当時は本気でその快感にとらわれていたと思う。大切だからこそ捨てる(壊す)価値があるんだ、なんて理屈もこねていた。

こんな詩まで書いていた。

「得るために捨てる 捨て続ける まれに捨てない人もいるが いつか自分の重さで死ぬ」

恥ずかしいね。


それはさておき、BOOKOFFで昔持っていた本をもう一度買いなおすのはあほらしい。それだけ。

 

書いては消す悪い癖

投稿日:2008年09月17日(水)

紙じゃなくてPCで文章を書いているとありがちなんだけれども、気に入らないものは完全に消してしまう。消してしまうと書いた本人でも同じ文章はなかなか再現できないし、どう書いたのかという表現どころか、何を書いたのかという内容までもが失われてしまう。

最近はこのBlogに書いたものはなるべく公開するようにしている。それでも、公開せずに消してしまっているものは一日にひとつやふたつはある。たいてい、自分で読んで糞ツマラン文章だから消すのだけれども、なかには反響を恐れて消してしまうものもある。とくに俺の場合は劣等感を出発にした文章、ようするにひがみ話ばかりなので、いつかそのひがみが向けられている層から何か言われそうで怖い。

基本、俺は反省をしないようにつとめている。反省の連続は<よい子>を作るには必要だが、「誰にとって」のよい子なのかと考えると腹立たしくもなる。誰かにとって都合のいい人間と言い換えてもいい。もちろん、その誰かとは他人だけではなく自分も含まれる。自分が自分にとって都合のよい人間になってはダメだ。根拠は、よくわからない。つまり、直感だ。軽々しく直感という言葉を使うと馬鹿にされるきっかけを作るだけだが、もしその直感を言語化できたときは何か凄まじいモノが生まれるような気がする。それに、その言語化にチャレンジするのが、小説家ではないだろうか。俺はただの小説家志望だけどね。

とはいいつつ、結局のところこんなどうでもいい宣言をしてしまうこと自体、自分が他人の目を気にしすぎるという事実の裏返しなんだから泣けてくる。俺は俺を馬鹿と規定することでアイデンティティーを保っているが、本物の馬鹿だったら自分を馬鹿にすることはしない。本物の馬鹿は、自分の馬鹿に気づかずに、自分の優秀さを信じて疑わない者だ。でも、こんなの負け惜しみにしか聞こえないし、つまりは俺を今まで馬鹿にしてきた連中を俺自身の勝手な理屈で馬鹿に仕返したいだけだから、また泣けてくる。ちなみに言葉の遊びではなく、俺は毎晩泣いている。

と、ここまで書いてまた消してしまいそうになった。今回は消さないぞお。





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プロフィール

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小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


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