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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年04月24日(水)

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漢字の勉強をしていました

投稿日:2009年02月18日(水)

僕にも漢字ブーム到来です。

話題になっている『読めそうで読めない間違いやすい漢字』を買ったのですが、これがまた難しい漢字ばかりで冷や汗が出てきます。だって、曲がりなりにも小説を書いている、言葉と毎日べったり接している、それなのに読めない、書けない、意味がわからない、そんな漢字があまりにも多いのです。はっきりいって、焦っています。

ここで僕がいう「漢字」とは、「語彙」と同義だと思ってください。ある言葉を漢字で書けるかどうかの問題ではありません。言葉そのものを知らない漢字が多すぎて泣きそうになっているのです。

たとえば、その本に出ていたのですが、「駘蕩」という漢字があります。読めますか。これは「たいとう」と読むそうです。

ところが、読み方がわかったところで、まるで意味がわかりません。「たいとう」という音を聞いてすぐに思い浮かぶのは「対等」や「台頭」、あとは「帯刀」ぐらい。広辞苑をひいてみると、「駘蕩」はこのように出ています。
【駘蕩】たいとう
のどかなさま。のんびりしたさま。「春風―」
「春風駘蕩」もひいてみます。
【春風駘蕩】しゅんぷうたいとう
春風がのどかに吹くさま。転じて、性格・態度がのんびりしているさま。

「駘蕩」も「春風駘蕩」も自分の小説で実際に使うことがあるかどうかわかりませんが、これで僕の語彙がまた増えました(覚えていればの話です)。


ところで、なぜ今回のエントリは敬体なのでしょう。


読めそうで読めない間違いやすい漢字
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的皪

投稿日:2009年02月14日(土)

芥川龍之介の『芋粥』に「的皪」という言葉が出てきた。
その鞭の下には、的皪として、午後の日を受けた近江の湖が光っている。
(ちくま文庫『芥川龍之介』より)

親切なことに注釈がついていたから、その場で的皪の意味はわかったが、一応、広辞苑も引いてみる。
てきれき【的皪】
白くあざやかに光り輝くさま。
 

的皪とは、白く鮮やかに光り輝いているのか。

でも、なんでこういう意味になるのだろう。漢字を見ただけでは想像がつかなかった。

そこで、漢字辞典を調べようと思ったら、的皪の「皪」の字が収録されていない。大修館書店の漢語林にも角川最新漢和辞典にも載っていない。

ならば、的皪の「的」を調べてみる(というか、先にこっちを調べろと)。大修館書店の漢語林をひいてみる。
【的】テキ まと
(1)まと。(ア)弓矢のまと。「標的」(イ)めあて。標準。「目的」
(2)かなめ。要所。要点。
(3)あきらか。あざやか。はっきりしている。
(4)明らかに。はっきりと。まことに。確かに。「端的」
(以下略)

なるほどね。「的」の字に「あざやか」という意味が含まれていたのか。知らなかった。「的」の熟語を見ると「的皪」があるようだ。
【的歴・的皪・的礰】テキレキ
明らかなさま。鮮明なさま。

あった。なんだ、「的歴」でもいいらしい。「皪」は表外漢字ということだ。

ならば、ついでに「歴」の字もひいてみる。
【歴】レキ
(1)へる。すぎる。わたる。めぐる。「歴戦」
(2)経過してきた事柄。「経歴」「履歴」
(中略)
(9)あきらか。はっきりとしている。「歴然」
(以下略)

つまり、「的」にも「歴」にも、両方に「あきらか」という意味があるんだね。



サバンナのウォータークーラー

投稿日:2009年01月29日(木)

1月28日の爆笑レッドカーペットで、サバンナのネタに「ウォータークーラー」って言葉が出てきた。

その「ウォータークーラー」って、なんずらか。わがんね。

ネタの内容から、水を飲むためのものらしいのはわかったし、たぶんアレだろうなあという実物のイメージもわいた。アレでしょ、病院とかホールとかの廊下に置いてあって、縦長の箱形で、足下のペダルを踏むと上部から水がぴゅーっと出てくる、っていうアレだよね。


アレって「ウォータークーラー」って名前だったのね。初めて知った。ウォータークーラーかあ。ウォータークーラー、ウォータークーラー、覚えた。

昔、病院で、小児科へ続く廊下の途中に置いてあって、お母さんに抱っこされて飲んだ記憶がある。まっずい水が出てきたなあという思い出があるけどね。しかも、トイレの横に置いてあるから、なんだか余計にまずく感じたよ。そのせいか、今に至るまで、ウォータークーラー(さっそくこの言葉使ったぞ)を見かけてもあまり飲みたいとは思わなかった。

そういや、中学生のとき、校内合唱コンクールで地元のホールに行ったら、サバンナのネタみたいに、男子がウォータークーラーに群がって取り合いしていたなあ。


水なんか水道からいくらでも出るジャン。


と、うっかり書いてしまうのが田舎者の証拠だな。いや、いまだに本当かどうか疑っているんだけど、東京とかの都会(都会って言葉、使うのが恥ずかしいよね)じゃ水道水をそのまま飲まないんだって? というか、飲めない?

ちなみに、地元の水道水は「○○のおいしい水」として売り出されても不思議ではない、それなりの水源から来ている。だから、普通に飲める。それもあって、スーパーやコンビニでペットボトルに入った「水」が売られているのを見て、田舎のおばちゃん達が、誰がこんなもの買うんだべな、とささやき合っていたのは事実だ。

おまえ東京に行ったことがないのかよ、と馬鹿にされそうだけど、そもそも水を飲もうと思わないから、東京で喉が渇いたら自動販売機や喫茶店のお世話になっていた。

だからだろうなあ。「ウォータークーラー」って言葉を知らなかったのは。うーん。

てことは、たとえば小説のなかで、水道水を直接飲むシーンなんか書いたら、こいつアホかと思われてしまうのだろうか。うーん。

そういえば、友人が東京に住んでいたころ、ペットボトルの水を使ってご飯を炊いていた。不思議なことをするなあ、と思った。でも、それが常識だったのか。

まあ、アレだ。どこか田舎に行って地元の人と話をする機会があったら、「ここは水がとてもおいしいですね」とでも褒めておけばいいよ。地元住民はご機嫌になる。その場で大根の一本でもくれるかもしれないよ。











ポンポンとボンボン

投稿日:2009年01月29日(木)

服や帽子の飾りで、ふさふさした丸い玉のようなもの、それって「ボンボン」っていうよね。

最近の流行なのか、テレビを見ていると耳あての先にその「ボンボン」が垂れ下がったニットキャップを身につけた芸能人が結構多いのに気づく。個人的に、あれが可愛くて凄く好きなんだ。

先日、ベビー用品の西松屋に行ったら、幼児用のボンボン耳あて付きニットキャップが売っていて、これを姪に被ってもらったらどんなに可愛いだろうと思った。しかし、姪はお帽子が好きではないので、ぜんぜん被ってくれなかった。

それでも、家に帰ってから、未練がましくネットでボンボン付きのニットキャップをいろいろ調べていたら、どうにもなんだか様子がおかしいことに気づいた。

あまりヒットしないのだ。

もしかしたら「ボンボン」と呼んでいるあの玉のような飾りの名前を間違っているのかと思って、家にあるファッション用語の辞典を調べてみたら、「ボンボン」なんて言葉はどこにも載っていない。

あれやべぇ、「ボンボン」ってのはもしかして方言か、と思って、今度は広辞苑を引いてみると、こう出ている。


ボンボン 【bonbon オランダ】
キャンディーの一。外側を頭製品で包んだ中にウィスキー・リキュールなどを入れた一口大のもの。さらにチョコレートでおおったものもある。「ウィスキー・―」


まったくファッション関係ないじゃん。あれえ?

だけど、ネットで「ボンボン」を検索すると、それなりに期待したものがヒットする。おかしいな。あの玉のような飾りには「ボンボン」以外の呼び名があるのだろうか。

これが、本当に、結構悩んだ。

そして、ふと思って広辞苑を引き直してみた。


ポンポン【pompon フランス】
(1)帽子や洋服などにつけて飾りとする、毛糸や羽毛で作った丸い玉。
(2)応援用にチア・ガールが打ち振る、毛のふさふさした飾り物。


あー、なるほどね。

ようするに、自分はこう間違えていたわけだ。


×ボンボン(b)

○ポンポン(p)


うーん。でも、たしかにうちの周辺ではbの子音の「ボンボン」って呼んでいたけどなあ。小学校のときのマーチングバンドでも「ボンボン」って呼んでいたよ。ちなみに「ボンボン」は、太鼓やトランペットといった目立つ役になれなかった、その他大勢の子がやる役だったから、みじめなかんじがしたよ。なんてことをうっかり書くと、小学校時代にそういう思い出があるあなたが、真っ赤になって怒るかもしれないから、文章を書くのって怖いよね。当然、最初はみんな太鼓やトランペットをやりたい。でも、くじ引きであぶれちゃってしぶしぶボンボンになってしまう。可哀想なのは子どもだけじゃなくて、親もだよね。うちの息子はトランペットなんですよ、と自慢する親の横で、ボンボンの子の親がつまらなそうに話を聞いている。そして、そんなトランペットかボンボンかで子どもの価値は決まらない、とちょっとした悟りにも近い負け惜しみを胸のうちで呟いたりするのだ。でも、もっと可哀想なのは、せっかくトランペットになれても、音楽の資質がないために、いつまでたっても指使いが覚えられなかったり、音を出すことができなかったりで、脱落してしまう子だ。その他大勢のボンボン行き、さようなら。

人生、だよね。

ところが、もっと可哀想な子は他にもいる。あ、この話、まだ続くぜ。運良く、トランペットになれた子は、その後が悲惨だったりする。小学校のマーチングバンドごときの、くじ運だけの、たまたま音がだせて指使いも覚えられたぐらいの、その程度のことでちょっと自分を勘違いしてしまう子がそうだ。その子は中学生になって、小学校時代にトランペットをやったという華々しい記憶だけを頼りに、吹奏楽部に入ってしまう。くじ運の良さと音楽センスの間に何ら関連性はないのに、だ。吹奏楽部の先輩も顧問も、そんな本質を知るわけがないから、経験者大歓迎とばかりにその子をちやほやする。

ところがだ。

もともとその子には音楽の資質がなかった場合はどうなるだろう。いくら練習しても、まったく巧くならない。小学校のマーチングバンドではとにかく大きな音をだせば褒められたのに、吹奏楽部ではそれが通用しない。楽譜の読み方だって知らないし(マーチングバンドでは楽譜じゃなくて指番号を書いた紙だった)、リズム感もなければ、微妙な音の狂いを聞き分ける耳もない。本人はがんばっているつもりなのに、テンポが遅れているとかピッチがずれているとかと怒られっぱなし。さらに悲惨なことに、中学生は「努力」という言葉を一番信奉している時期でもあるから、とにかくがんばればなんとかなるんじゃないかと、本気で信じている。不幸なのは、吹奏楽部には「ボンボン」という受け入れ先が存在しないことだ。辞めない限りは、ずっとトランペットだ。そして、顧問からは見放され、同級生からは同情の目で見られ、下級生からはダメな先輩と嘲笑されながら、三年間を過ごすのだ。同じとき、小学校時代にボンボンの屈辱を味わったその他大勢の子たちは、音楽なんてものに手を出そうとはまったく考えず、明るく楽しい中学校生活を送っていたりする。

誰のことかは、知らんけどな。


それはともかく、今も「ボンボン(bonbon)」と連呼してしまったけど、これからはちゃんと「ポンポン(pompon)」としようかなっと。


ただ、それだけの話。


書くための語彙 その2

投稿日:2008年10月27日(月)

難しく考えすぎていた。

書くための語彙を増やしたいなら、使いたい言葉を実際に使えばいいのだ。ただそれだけのことではないか。

今回は珍しく短い文章だ。

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