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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年05月18日(土)

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ゴム風船を伸ばすと熱くなる

投稿日:2009年05月17日(日)

先日だったかなあ。なんとなく回したチャンネルで、科学の実験みたいなのをやっていた。たけしの番組だったかな。

普通のゴム風船を一気に伸ばして、その状態で頬にくっつけると熱く感じる。しばらくしてから、一気に元の状態に縮めると今度は冷たく感じる。

すごく不思議だ。

理由は忘れた。
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『究極版 逆引き頭引き日本語辞典』

投稿日:2009年05月15日(金)

・究極版 逆引き頭引き日本語辞典―名詞と動詞で引く17万文例 (講談社プラスアルファ文庫)
究極版 逆引き頭引き日本語辞典―名詞と動詞で引く17万文例 (講談社プラスアルファ文庫) 

「○○を~する」という形の名詞と動詞の組み合わせを調べることができる日本語辞典。

これは実例をあげたほうが利用方法がわかりやすい。

まず、名詞から調べる場合の例。「思考」をひいてみる。
しこう【思考】
 打ち砕く。追い詰める。感じ取る。逆転させる。切る。集中する。確かめる。断念する。中断する。費やす。展開する。凍結させる。放棄する。満たす。導く。めぐらす。めちゃくちゃにする。
[例]とりとめもない思考をめぐらし…阿刀田高「捩れた夜」
【思考力】 失う。伴う

これは「思考を~する」という組み合わせには、「思考を打ち砕く」「思考を追い詰める」「思考を感じ取る」……といった表現があるということを示している。

次に、動詞から調べる場合の例。「堪える」をひいてみる。
こらえる【堪える】 動
 愛撫。喘ぎ。怒り。痛さ。痛手。痛み。疼き。鬱憤。呻き。厭悪。嘔吐感。
(中略)
[例]二日酔いのむかつきをこらえていた…内海隆一郎『街の眺め』

「堪える」という言葉は、「愛撫を堪える」「喘ぎを堪える」「怒りを堪える」……と使われていることがわかる。

収録されている用例は、文芸作品など300冊の文庫本で実際に使われている17万例。言葉によっては、上で引用したように、作品内での使われ方が例文として掲載されている。

本書のサイズは、タイトルに辞典とついてはいるが、普通の文庫本。講談社+α文庫の一冊。定価は、文庫本としては高めの1900円(税別)だが、1000ページ近い大冊なので納得できる。

使ってみると大変便利で、文章を書くときには手放せない辞典だ。

不安だからしゃべる

投稿日:2009年05月15日(金)

心のメカニズムはわからないし、一般的なのかもわからないけど、不安に襲われると、とにかくしゃべり続ける。

ところが、現実世界では、私は薄暗い部屋にいつも一人っきりなので話す相手がいない。だからといって、外の世界に出ようとも思わないので、つまりはこうやってBlogを書く。

壁に向かって独り言をいうのでも構わないのだけれども、やってみると意外とはまってしまうので危険なのだ。もし、あなたが今、周りに誰もいない場所にいるなら、本当に声を出して自分自身との会話を試してみて欲しい。最初は馬鹿らしくて恥ずかしくてすぐに口を閉じてしまうが、それでも声を出し続けていると、ある瞬間から、自分の声が神の声になって、ぞくぞくするような快感とともに、恍惚とした境地に達するはずだ。

冗談ともかく、独りでしゃべり続けていると、「あれ、これっていったい誰がしゃべっているんだ?」という気分になってくる。しゃべっている自分とそれを聞いている自分は同一である、と意識すればするほど、自分の内部に潜む、自分ではない何かの気配を感じる。

最初にこの状態を発見したのは、高校時代、合唱部にいたころだ。どこのホールか忘れたけど、何かの大会で舞台に立って歌っているとき、歌っている自分とそれを冷静に眺めている自分とに、自分が分離してしまった。それでも歌はとまることなく、自分は自分を眺めているはずなのに、自分は自分で歌い続けている。あるいは、これは分離などではなく、自分と世界が一体となったために、同時にすべてを感じることができたとも考えられる。

そういえば、かなり昔に、クルマで豪快に事故を起こしたときも、自分と世界が一つになったのを感じた。空中に舞い上がり、クルクル回転するクルマの中で、私は自分と世界の境界がなくなり、世界そのものになっていた。ちなみに、私はそのときに死んだのだが、今ここにいる私は、死ななかった方に分岐した私だ。その考え方からすると、毎日毎日、私は何らかの手段で自らの命を絶っているのだが、当然、これを書いている私は、死ななかった方に分岐した私だし、読者であるあなたは、私が死ななかった方に分岐した世界に属するあなたなのだ。

ともあれ、こうやって訳の分からないことを書き続けているのも、しゃべるという行為の代替であって、ようするに、私は今、不安で不安で不安で、不安なのだ。



何にもおそれない勇気をください。




『例解 慣用句辞典―言いたい内容から逆引きできる 』

投稿日:2009年05月14日(木)

・例解 慣用句辞典―言いたい内容から逆引きできる
例解 慣用句辞典―言いたい内容から逆引きできる 

「目が利く」「合いの手を入れる」といった慣用句を、言いたい内容から逆引きできる辞典。収録語句は約3700句で、意味はもちろん、用法・出典・類句・対句などもわかりやすく解説。定価2233円(税別)。出版社は創拓社出版。

収録された語句は大きなテーマによって5つに分類されている。
一 感覚・感情を表わす慣用句
二 からだ・性格・態度を表わす慣用句
三 行為・動作・行動を表わす慣用句
四 状態・程度・価値を表わす慣用句
五 社会・文化・生活を表わす慣用句
(目次より)
そして各テーマごとに、キーワードが50音順に配列されている。試しに「一 感覚・感情を表わす慣用句」を見てみると、「愛情」「あきらめる・断念」「あきれる」「焦る・焦慮」「安心」「安楽・気楽」……というキーワードによって語句が分類されているのがわかる。

たとえば、怒っている様子を表わす慣用句を探したいとする。まず「一 感覚・感情を表わす慣用句」のテーマを探してみる。すると「怒る・怒り」というキーワードが見つかる。ページを開くと、「青筋を立てる」「頭から湯気を立てる」「頭に来る」「怒り心頭に発する」「色をなす」「堪忍袋の緒が切れる」「忌諱に触れる」「逆鱗に触れる」「席を蹴る」「鶏冠に来る」……といった慣用句が網羅されている。それぞれの語句には意味と用例が掲載され、また故事については出典も示されている。

巻末には収録語句の索引があるので、たとえば「涼しい顔」を別の表現に換えたいという場合にもすぐにひくことができる。

さらに、慣用句の後半・末尾の言葉から検索できる「句末の言葉から引ける慣用句索引」も設けられている。これは、たとえば「○○を落とす」という慣用句は何があるのか調べるときに役立つ。索引の[落とす]のところを見ると、「影を落とす」「肩を落とす」「気を落とす」「声を落とす」「力を落とす」「身を落とす」「目を落とす」という語句が挙げられている。

先日紹介した『ことば選び実用辞典』が漢字語に特化した辞典なので、そちらと合わせて使えば、一般的な文章を書く上で表現に困るということはほとんどなくなる。

(参考)■ゆとしょ! ゆとりある俺の小説ブログ 『ことば選び実用辞典』
http://ynovel.blog.shinobi.jp/Entry/432/


ただし、小説においては、慣用句の類は陳腐な表現、月並みな表現として厳重に戒められる傾向にあるので、多用は禁物かもしれない。


悪い人はいない

投稿日:2009年05月14日(木)

自分にとって明確な悪人が存在しないということは苦しい。

本当は小説のなかのキャラクターにしゃべらせるつもりだったが、自分の不幸の原因を誰にも責任転嫁できないというのは生きていてつらい。そういう人は真面目であればあるほど、我が身に起ることすべての原因は自分にあると思ってしまう。自業自得という言葉にどうしようもない実感を抱くようになる。

これが若いころだったら、親が悪い、学校が悪い、社会が悪い、友達が悪いなどと適当に決めつけることで、それなりに心の安定を保っていた。けれども、成長するにしたがって、親は悪くない、学校も悪くない、社会も悪くない、友達も悪くないと気づいてしまう。それを認めたくないがために、意固地になって、いつまでも子どもの心を持ち続けようともするが、限界がくる。

私自身の話になるなら、今ヒキコモリニートをやっているのは、自分に責任がある。正直なところ、誰かに責任転嫁したくてたまらないのだが、いくら歪んだ思考を展開してみても、だーれも悪くない。むしろ、他人の指図に従うのが嫌で、自分で選び続けた人生なのだから、幸せの絶頂のはずだ。

それはともかく、小説の話に戻るなら、主人公に障害をもたらす悪役はいるとしても、その人物に悪を貫き通してもらうのは難しいと気づいた。そもそも、悪って何、という避けられない問いに、作者である自分がはっきりと答えられない。

そこで、悪なんてものはなくて、相容れない思想や主義のぶつかり合いが障害なのだ、と考えるようになる。それはそれでお決まりの形式なんだけど、書いているうちに主人公じゃないほうに感情移入するようになったり、逆に主人公のほうこそ悪人じゃないかという状況になったりするのが困る。読み手の「けっきょく誰が悪いわけ?」という声が聞えてきそうになる。

こんなことで悩んでしまうのは、たぶんなんだけど、いわゆる勧善懲悪の物語によって自分が育ってきたからかもしれない。幼少のころに見たアニメやマンガやドラマは、作者の真の意図はともかく、ぱっと見たかんじではつねに悪を懲らしめる話のはずだ。具体的な年代や作品は、年がばれるからあんまり書きたくない。

ここまで考えてみると、冒頭で書いた「自分にとって明確な悪人が存在しないということは苦しい」なんてのも、実は、幼いころに受けた影響をいまだに引きずっているだけなのかもしれない。


 

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