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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年04月16日(火)

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文章は砂の城

投稿日:2008年10月15日(水)

書いていた文章が突然消えてしまう。よくあることだ。

エディタの場合、パソコンの不調や操作ミスでデータが消えてしまうということは希にある。自動保存が設定してある場合は致命的なことにはならないが、それでも自動保存されるまでの間に書かれた文章が消えてしまうのはショックが大きい。

Blogの場合は、もう何回も経験している。本当についさっき、およそ800字分ぐらい書いた文章が、なんだかよくわからないけれどもブラウザが閉じてしまい消えてしまった。実生活において「呆然とする」のは、まさにこのときだ。演技ではなく、身体の動きが止まってしまう。目を見開く。くちびるが何かを言いたそうに微妙に振動をはじめる。頭をかいてみる。「え」と声をだしてみたりする。自分が変な呼吸をしているのに気づく。下あごをゆっくりと力を込めながら小さく回転させるように動かす。思い切り、息を吸う。

ちくしょう!

家の人がいるので声に出さず心で叫ぶ。机を殴る拳をぎりぎりのところで止める。

まあ、いいか。


こんなとき、俺は砂の城を連想する。砂浜で作っていた砂の城が、突然崩れ落ちる。俺は呆然とする。ある人は言うかもしれない。もう一度作ればいい、と。たしかにそうだ。さっきまでの城を構成していた砂はまだそこに、ある。しかし、同じ砂はそこにあっても、同じ城を作ることは、難しい。材料の問題ではないのだ。

文章も同じなのだ。文章を構成していた語句は頭のなかに、ある。けれども、それらを使ってもう一度同じ文章を書くことは、難しい。記憶力のある人なら、一字一句再現できるかもしれないが、それは置いておく。もう一度書いたとしても、最初に書いたものとはどこか違う文章になってしまう。

ちなみに、そんな気分を詠ってみたのがこれだったり。

ゆとしょ! ゆとりある俺の小説ブログ 観念の砂浜

それはともかく、今回のこれは消える前に保存だ。



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プロフィール

HN:
小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


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