忍者ブログ

ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

[PR]

投稿日:2024年04月25日(木)

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

黙っちゃダメだ

投稿日:2008年10月28日(火)

このBlogの「俺」は書くことによってのみ存在できる。

けれども、最近は知恵がついてしまい(皆様のおかげです)、沈黙が演じる悧巧さが身にしみてわかるようにもなった。ようするに、べらべらとしゃべるのは馬鹿丸出しなのだ。もちろん、寡黙の人がすべての状況において悧巧というわけではないが、饒舌と比べれば痛い目に遭う確率は低くなって当然だろう。さらに完全な沈黙となれば、存在しないのと同じになるのだから、何も起きようがない。不用意に発言してひんしゅくを買う人間と比べれば、相対的に悧巧だ。

ここ数日、このBlog用に文章をいったんは書いているのだが、公開することができずに消してしまっている。昨日は5つほど公開せずに消した。恥ずかしいからだ。Blogを書いている人間が羞恥心を意識するなんていうと噴飯ものかもしれないが、冗談事ではない。他人の文章を読むことで聡くなった批評の目が、自分自身の文章に向いてしまったともいえる。早い話が、自分の文章は他人様に見せられるレベルのものではないと、自分で分かってしまったのだ。

これは文章の表現についてではなく、内容についてだ。「てにをは」だの誤字脱字だの語彙だの構成だのといった見た目の話ではない。誰に向かって何を書いているのかという文章の根本が、他人様に見せられるレベルに達していないのだ。

曲がりなりにも小説家を目指す人間が、誰かがどこかですでに書いているものをなぞって何になろうか。大多数と同じことしか言えない、あるいは天の邪鬼的に反対のことしか言えない。文章を書いて抽んでようとする人間がそれではダメだ。

このように考えてしまったから、黙りたくなる。Blogが書けなくなる。Blogだけではなく、あらゆる文章が書けなくなる。沈黙のもたらす安楽が俺を誘惑する。

でも、だからこそ、黙っちゃダメなんだ。



PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

トラックバック

twitter

facebook

レコメンド

人気記事

ブログランキング

にほんブログ村 小説ブログ 小説家志望へ

★ブログランキングに参加しています。

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

プロフィール

HN:
小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


バーコード

ブログ内検索

あわせて

あわせて読みたいブログパーツ

アクセス解析

忍者アナライズ

お知らせ