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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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書ける人には書ける

投稿日:2008年12月09日(火)

書けない人には、書けない。

この当たり前すぎるフレーズを反芻していると、やりきれない気分になってくる。小説の書き方とかノウハウとかテクニックとかといっても、書ける人にとってはほとんど意味を成さない。なぜなら、書けるのだから。

書けない人間が抱く淡い幻想は、常に自身の欠落感と同居している。何かが足りない自分をいつも自覚している。自覚しているから、足りないなら補えばいいのだという安直で幼稚な解決策がすぐに思い浮かぶ。そして、その足りない何かを補えたとき、自分は書ける側の人間になれるのだと期待する。まったく、幻想である。

だからといって、私のように諦めているのか開き直っているのか絶望しているのか、曖昧な態度のまま日々を浪費しても、誰も助けてはくれない。こと文章に関しては、文字を並べるという意味においては、誰にでも書けるものであるから、書けないと公言する人間をわざわざ救済する必要などまったくないのだ。替わりはいくらでも、いる。

ところが、そんな達観じみたことを考えながらも、なんだかわからないが自分に対して「書け書け」という声が聞こえてくる。自分の心の奥深くからだ。誇大妄想という言葉がぴったりだとは思うが、ときに本当の「音」になって、鼓膜を振動させているような錯覚にさえ陥る。ああ、強迫観念なんて言葉も合うか。

そんなときどうするか。

今やっているように、このBlogに向かってキーボードを叩きつければいいのだ。

そうすれば、おさまる。
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無題

アドヴァイスなどできる立場ではないので、可能性のひとつとして、聞いて頂きたいのですが、一つ、立場を引いて見てみたらいいと思うのです。
 
 たとえば、管理人さんが書かれた記事ですが、この記事を書いている自分を俯瞰してみたらいいと思うのです。
 言い換えると、パソコンを打っている自分を天井から見てみるのです。
 
 これは、あくまで小説というのを『客観=神の視点』として定義した場合です。

 管理人さんは瞑想をされるので、わかると思いますが、天井から見た自分をそのまま、記述するのです。
 これは、私が『瞑想日記』『夢日記』でやっていることです。瞑想、夢とも元々、主観的なものですが、それをあえて、神の視点でリライトします。これは、小説の練習になると思ってやってます。

 偉そうなことを書きましたが、すこしなりとも、参考になったら嬉しいです。

>>uenoさん

uenoさんこんにちは!

uenoさんの小説観は非常に参考になります。参考になります、というより既に真似をしています。読解力というものを問われると返事に窮するのですが、uenoさんの作品が構築されていく過程そのものが、私にとってのエネルギーのようなものになっています。このへんがうまく言語化できないのですが、お世辞ではありません。どちらかというと嫉妬にも近い羨望です。

私は常に書ける人間と書けない人間の違いはなんだろうと考えていました。技術の問題か、あるいは心理的な障害か、もしくはまったく次元の異なる宇宙的な神秘によるものか。

本当に誇大妄想になってしまうのですが、私の耳許で「書け書け」と囁く声が、小説それ自体ではないかと予感しています。つまりは、神の視点に座する何か。視座、なんて言葉もありますね。そこに来いと呼ばれているのでしょうか。uenoさんから頂くコメントが、妙に啓示めいている気がします。

たぶん、末期に近いからなのでしょうか、実は最近、なんだか書けるのです。単なる言葉の羅列にも近いのですが、私のなかに潜む何かが徐々に浸食してきているようです。

書けるようになることで失うものもあるのではないかと考えています。が、それについて語るのは、本当に書けるようになってからですね。

なるべく早く作品をお送りします。

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プロフィール

HN:
小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


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