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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年03月29日(金)

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考えているだけの夢

投稿日:2008年09月30日(火)

何も見えないでただひたすら考え続けているだけの夢もある。

夢の世界にいるという感覚はなく、何かをずっと考えている状態の夢だ。夢と呼んでいいのかわからない。風邪などで熱が出た場合によく見る(見るって表現はおかしいけど)。

考えているといっても、言葉だけ、イメージだけ、その両方、あるいは複数人が討論している等何パターンかある。とくにひどい悪夢となるのは複数人が討論しているパターンで、自分のなかにいろいろな人格が入り込んで順番に意見を述べたり反論したり喧嘩したりする。ときには自称作家の人格も入り込んで、創作について何か語っていくのだが記憶に残らないのが残念だ。ただ、この状態は大変苦しい。睡眠と覚醒がポンポンと切り替わるような感覚におそわれ、頭がおかしくなりそうになる。

今朝うなされたのは白い光と黒い塊がぶつかり合うたびに何かが生まれるという夢だった。自分の上方から白い光がやってくるのだがそれを左斜め下にいる黒い塊が跳ね返す。その瞬間、感情や言葉に近い何かが生まれて、すぐに消える。何百回と繰り返される。その状態にあって自分は何かを悟りそうになるのだが、その何かが言葉にできない。

結局、何なのかまったくわからない。おそらくは睡眠中に行われるという記憶の整理だろうが、オカルトに対して切実な思いを抱く人間にとっては人生を狂わしかねない誘惑にも充ちていると思う。怖い怖い。俺はオカルトはエンターテインメントの一部として考えているから、たぶん、大丈夫だろうけど、いつまで正気でいられるかなあ。
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匂いの夢

投稿日:2008年09月29日(月)

あまり上品な話じゃないけどなあ。

一般に、嗅覚の夢は少ないと言われている。夢のなかで匂いを感じることはほとんどないそうだ。たしかにあまり体験した記憶がない。しかし、まったくないわけではなく、つい先日も匂いに関する夢を見た。

下品だから簡単に書くが、夢のなかで俺は放屁する。それがもの凄く臭い。個人的な感情かもしれないが、自分の屁がもの凄く臭いというのは、うれしい。なぜかは……なぜだろう。それはともかく、夢のなかで自分の匂い(「匂」より「臭」だよなこの場合)に酔いしれている(嫌な表現だね)と、周りにいた人々が臭い臭いと文句を言う。当然だ。ただそれだけの夢を見た。

たぶん、この夢を見る前に、Blogで匂いについて書いているからその影響もあるだろう。匂いという感覚についてかなり考えていたからなあ。

ちなみに、最近面白いなと思ったのは、人間の嗅覚は味覚より敏感だということ。それも想像以上にだ。ナツメ社の『図解雑学 よくわかる脳のしくみ』に「人間の嗅覚の感度は味覚の1万倍といわれます。」と書かれていた。「数千から1万種類のにおいをかぎ分けることができ」るそうだ。嗅覚、凄いよね。

実際の匂いではなく、雰囲気や感じを表す言葉に嗅覚が関連しているものは意外と多い。「胡散臭い」「陰気くさい」「あほくさい」「うそくさい」「(男らしいという意味での)男臭い」「田舎くさい」「きな臭い」「邪魔くさい」「自慢臭い」「照れくさい」等々かなりある。

広辞苑で「くさい」をひいてみるといくつかある意味のなかにこんなのがある。

【臭い】 くさい
(4)(接尾語的に)
  (ア)…のにおいがする。「こげ―・い」
  (イ)…のように感じられる。…らしい。「仙人―・い」「バター―・い」「いんちき―・い」
  (ウ)いやになる程…だ。「てれ―・い」「面倒―・い」

(イ)と(ウ)は本当に匂いを感じているわけではないのに「~くさい」としているのが面白い。なんでなんだろうね。

 

仕事の夢は北へと向かう

投稿日:2008年09月25日(木)

夢のなかの方向感覚について書いたとき、仕事の夢のことを忘れていた。

あまり記憶に残っていないが、仕事に関係する夢のそのほとんどが北へ移動する内容だ。ところが、現実では、俺は北へ通勤するとか仕事で移動するとかということはまったくなかった。会社は自分の家から見て東方向にある。仕事で頻繁に店舗間を移動していたけど、北には一店もない。それにもかかわらず、夢のなかでは仕事のために北に向かっているのだ。

そして必ず、北には知らない町がある。

俺は商品を届けるために会社のワゴン車を運転しているのだがどこに向かっているのか自分でもわからない。わからないのに走り続けているからだんだんと不安になってくる。そのうち見たこともない町並みになる。時計を見れば会社に帰るのに間に合わない時間だ。もう仕事なんかどうでもいいからとにかく帰ろうという気持ちになる。しかし、仕事だからそういうわけには行かない。この商品を届けなければ店が困ったことになる。そのうち見覚えのあるチェーン店の看板を見つける。ああこんなところにもうちの店があったのかと思い、安心しながらクルマを止め、商品を店内へと持ち込んでいく。すると、店内は荒れ放題でやる気のない店員がタバコをふかしている。俺は怒鳴りつける。おまえら何をやっとるか! 

だいたいこれの繰り返しだ。仕事の内容は現実とほぼ同じなのに舞台だけが違う。常に不安を伴っている。最後は怒る。この会社に勤めていたときに頻繁に見ていたが、会社を辞めてからもときどき見る。

まったく現実的で面白みのない夢だけど、やはり何か意味があるのかなあ。




やりなおしの夢

投稿日:2008年09月24日(水)

夢の一般的なパターンだと思うが、学校時代をもう一度やりなおすという夢を頻繁に見る。

やりなおしといっても、えーまた学校行くのかよ、といううんざり感はない。やり直せるんだ、という期待感に充ちた夢が多い。脚色するなら、今の現実に対して、ああ夢でよかったなあ、と胸をなで下ろしている姿を付け加える。

久しぶりに入った教室で感じているのは、未来への希望だ。ここにいる限りは無限の選択肢がある。なりたいものになれる。やりたいことがやれる。生きているということは、約束された幸福に近づくために歩いているのと変わりない。歩いていれば、いつか辿り着く。夢のなかの学校は希望の象徴にも思える。

ところがだ。この夢のパターンは必ず嫌な方向へ向かう。夢のなかで現実を認識しだすのだ。現実の俺がそうだったように、急に学校に来るのが嫌になる。教室に座っていられない。なんでこんなところにいなければいけないのだ。俺は立ち上がり、教室をあとにする。クラスメートが驚きの表情を見せ、先生は俺を追いかけてくる。追いかけてくるとはいっても、俺が取る行動はひたすら無視することだけだ。学校を出ながら俺は、けっきょくいつも同じなんだよな、と思っている。

また別の学校の夢では、上に書いたことを反省しているのかしっかり勉学に励もうと決意する。もう同じ過ちは繰り返さないと夢のなかで思っているのだ。しかし、授業が始まり、教科書やノートを取り出そうとするが机のなかにない。鞄のなかにもない。あるわけないのだ。自分はすでに学生じゃないのだから。俺は立ち上がって先生にいう。わりぃ、俺はもうとっくに卒業していたんだった、帰るよ、と。

そんな夢をもう何百回と見ている。一晩に二度三度見ることもある。不思議なものでそれだけ何回も見ていると夢に馴れてしまうのか、最初の頃に感じていたリアリティは薄れてきて、だんだんと演出が加わる。教室を出るにも悪気をまったく感じず、机を蹴り飛ばしてみたり、出入り口近くの生徒を殴り飛ばしたり、ときには学校そのものを破壊したりするようになった。

夢の解釈は、実はどうでもいい。分析は他人がするもので、俺は俺の見た夢を俺なりに感じ取ればいい、と最近考えるようにしている。

ただ、頻度の問題はどうなんだろう。たまに見るならまだしも、尋常じゃない回数を見ている。さすがに普通じゃないよなあ。念のためいうと、俺は学校へは二度と行きたくない。なんでわざわざ劣等感を味わうために行かねばならんのだ(昔の持論)。もう絶対に嫌だ。だから単純にフロイトのいう願望充足ではない(と思いたい)。


たまにはエッチな夢も見る

投稿日:2008年09月23日(火)

ふすまを開けると、布団を敷き詰めた六畳の部屋に中学生ぐらいの少女が二人、寝ぼけ眼で座ってこちらを見上げていた。二人ともえんじ色のジャージを寝間着代わりに着ていた。二人は目をこすりながらあくびをし、無言だけれども、おはようの意思表示をした。

ここは確かに俺の部屋である。床の間には父の古いオーディオセットが無造作に置かれたままだし、俺が普段寝ている場所の足下には色あせたイエローのチェストが南を向いて立っていた。チェストの上には、なかに入りきらなかったセーターやタオルが積み上げられている。間違いなく俺の部屋なのに、どういうわけか女子中学生が二人、布団の海を泳ぐように自由気ままに寝ていたのだ。

少女の片方がえんじ色のジャージを脱ぎだした。ジャージの下は素肌だった。上半身だけ裸になった少女は黙って背中をこちらに向けている。俺はそれがすぐに朝の習慣だとわかった。すでに手には濡れたタオルを握りしめている。そのために来たのだ。俺はおもむろに少女の背に近づくと、手に持ったタオルを緩やかな曲線に沿ってゆっくりと滑らした。少女の背中はスポンジケーキのように柔らかく、甘い匂いさえ漂ってきていた。俺は少女の片腕を持ち上げると、脇の下をタオルでなで下ろした。少女の腕はもう俺の顔のすぐ横にある。そっと匂いをかいでみた。紛れもない、人間の汗の匂いがした。

もう一人の少女は俺のすぐ隣で黙って行為を見つめていた。目が合うと無言で、さあその先はどうするの、と問いかけてきているように思えた。俺はどこまで拭けばいいのだろうか。俺の中心部で熱を持った塊が徐々に膨らみ始めているのがわかった。塊の吐き出す熱い血液が、俺の腕に容赦なく流れ込んでいる。少女は隠すことなく、俺は目をそらすことなく、少女の胸がかすかな輝きを帯びながらそこに存在していた。なだらかな曲線が描きだす神聖な肉体部品と、それを有することを何者かから託された女性という存在を前に、俺は一人の礼拝者となっていた。タオルを持った手を恭しく胸の下に差し入れ軽く持ち上げてみると、少女がかすかに吐息をもらすのが聞こえた。俺はついにこれが自分自身の義務であると確信した。

布団が敷き詰められた六畳の部屋で、俺は二人の少女のすべてを、丹念に磨き上げた。



 

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小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
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