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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2025年04月21日(月)

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書いちゃダメだろうという思い込み

投稿日:2008年06月02日(月)

メモを見る。書きたいことはたくさんある。では書けばいいという話になるのは当然だ。しかし、ダイソーの100円メモに書かれた断片の、ほぼすべてが<死>につながっている。死にたいだけの文章を書いちゃ、ダメだろう。

俺が、死ぬ。親が、死ぬ。あなたが、死ぬ。どこの誰ともわからない人が寂しく死ぬ。死にたいと願っていた人が生きる希望を見つけて死ぬ。死にたいと願っていた人が願い通りに死ぬ。意味もなく死ぬ。世界のために死ぬ。俺の頭のなかは死体だらけだ。誰か、片付けてくれ。

こういうことを書くと、すぐに自殺願望だと思われる。俺は死にたくない。いきなり冒頭の言葉と反する。それでも死ぬ必要はない。リアルで引きこもりニートで、貯金もなく、就職の当てもなく、友達も一人しかいなく、郵便物は督促状だらけだけど、死なない。むしろ、早く死ね、と思われている気配は感じている。

陳腐でチープでありきたりで幼稚な言葉でしか言えないけど、今自分がどこにいるかわからない感覚に陥る。なぜ、ここなんだろう。いつからここにいるんだろう。いつまでここにいるんだろう。そんな自我に目覚めたばかりの子どものような問いを、毎日毎日、繰り返している。

唯一の救いは、こういう俺の現状が、たいして珍しくもないということだ。ちょっと前までは、こんな自分が特殊だと思っていた。人と違うことに喜びさえ覚えていた。素直すぎる自己防衛だと考えていたけど、じつは同じ状況に置かれた人々が辿る、まったく同じ道筋だったのだ。世の中には、俺とまったく同じ人間が大量にいて、まったく同じことを考えている。

そして、今、自分のなかのものを吐き出したつもりなのに、なんとくだらなくちっぽけでアホらしいことだろう。お手軽な自己セラピーまがいだ。きれいすぎる。汚物にもなっていない。ということは、汚れは外に、出ていない。

小説を書きたいと思う気持ちは、ただこれだけが発端かもしれない。俺が死なないのはいい。でも、万が一、俺じゃない誰かが本気で死んでしまったら困る。

そういう思い込み。
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メモはやっぱり紙がいい、そしてブタは俺から生まれる

投稿日:2008年05月26日(月)

パソコン上でメモをとったりアイデア支援をしたりするツールはたくさんある。たくさん試した。でも、けっきょく紙のメモに落ち着いてる。

前も書いたかも知れない。俺は100円ショップのダイソーで売っているメモ用紙が好きだ。9センチ四方のサイズで400枚入り。どんなくだらないことであっても、気になったのなら書き留めておく。書くことで、頭からそれを追い出してしまう。すると、また次の何かが思い浮かぶ。また書き留める。その繰り返しだ。よくわからないが、人間の頭では、同時にいくつものことは考えられないらしい。だから、どんどん外に追い出していく。出して出して、出し尽くして頭を空っぽにする。空っぽというより、静寂だ。頭の中でぎゃーぎゃー騒いでいた声が聞こえなくなる。

それと、頭の中にあるうちは何でも大きく見える。自分ではもの凄い思考をしているつもりになる。だけど、それを紙に書き出してみると、その小ささに唖然とする。愕然とする。一日じゅう、頭の中でこねくり回していたものが、メモ用紙一枚にもならないのだ。頭の中では、何か考えているつもりでも、実はループしているだけなのかもしれない。同じ考えがぐるぐるぐるぐる、ぐるぐると廻っているだけだ。考えているのではない、廻しているだけ。そんなものは、とっとと頭の外に追い出してしまう。

この行為は、自分の場合は紙がいい。どこでも書けるからだ。寝るときは、枕元に置く。俺は毎日、悪夢を見ている。夜中に目が覚めたとき、夢の記憶が残っていれば、書き殴る。そうしないと、酷い場合は一日じゅう、悪夢の記憶にうなされる。追い出してしまわないとダメだ。

ちなみに、最新のメモにはこんな事を書いている。

世界じゅうの<ブタ>はもともと俺の細胞から作られた。俺がまだ人間の形を成す前、半分に切り取られた片割れが原初の<ブタ>となり、残りカスが俺となった。父と母が愉しそうに教えてくれた。俺はそんな話は聞いたことがない。なんだおまえそんなことも知らなかったのか、と父が言う。だったらそれは<ブタ>から俺が生まれたことにもならないかと聞くと、母は悲しそうな顔をした。おまえは昔ここにいたんだよ。母は俺の髪の毛を一本抜いて自分の腹の上においた。髪の毛は母の腹の上で細胞分裂を繰り返し、胎児の姿へと変わっていった。俺はその様子をひどく懐かしい思いで眺めていた。

なんのこっちゃ。文字にしてみるとわけがわからない。夢で見たときはどろどろでぐちゃぐちゃで血まみれだったんだけどなあ。

こんなかんじで、意味不明のメモが大量にある。

瞑想法を思い出した

投稿日:2008年05月20日(火)

『トポロジカル宇宙』を読みながら4次元空間の認識に挑戦していたらある瞑想法を思い出した。もう手元にないが、昔、瞑想の解説書を持っていた。瞑想とは、心を鎮めて思考を止めて、自分のなかにある奥深い部分にふれようとする行為だと俺は考えている。精神世界系が好きな割りにはけっこういいかげんだ。

その瞑想法はうろ覚えだけどこうだ。

1、コーヒーカップを用意する。なくてもいい。
2、しずかに座り、コーヒーカップのすべての面を同時に見ようとする。

ただこれだけだ(ったと思う)。

当然だけど、ふつうはコーヒーカップの正面しか見えない。だけど、すべての面を同時に見る。なんのこっちゃと思うだろうけど、それが瞑想法。コーヒーカップの正面だけでなく、向こう側や側面、カップの内面、底を同時に見るのだ。見よう見ようと努力はしない。ただ静かに座って「見る」のである。

もちろん、実際には見えない。見えるわけがない。人間の目は正面にしかないのだから。でも、もし人間の目が顔の正面だけではなく後頭部にもついていたら、世界はどう見えるだろう。正面の景色と背後の景色が重なりあうのだろうか。それとも、周りの景色がぐるりと一つに見えるのだろうか。そのまま体を小さくしてコーヒーカップに飛び込めば、何が見えるだろう。もし、手にも目があって、モノの向こう側も同時に見られたら、どう見えるのだろう。コーヒーカップの向こう側にその目のついた手をかざせば、どう見えるのだろう。正面と向こう側が重なりあって見えるのだろうか。それとも、今までに見たことのないコーヒーカップの形が浮かび上がるのだろうか。

そんなことを考えていると、頭の中から「ことば」が消える。「ことば」では考えることのできない領域だからだ。そうすると、脳の普段使っていない部分がだんだんと動き出すのが実感できる。その先は……到達したことがないからわからない。

やっぱり、けっこういいかげんなのだ。


くものいと

投稿日:2008年05月13日(火)

科学のノンフィクションが面白すぎて、先週読んだ『パラレルワールド』もそうだし、いま読んでいる『宇宙旅行はエレベーターで』もそうなんだけど、夢中になる。何が面白いかって、ちょっと前(いつだよ)だとSFの空想扱いされていた理論や技術が、いまでは実現可能かもしれないとして真面目に検討されているってことだ。まったくすげぇなあ。俺が生きている間に科学技術はどこまで進歩するんだろう。

まだ読み終えていないけど『宇宙旅行はエレベーターで』には軌道エレベーターの作り方が書いてある。軌道エレベーターとは、地上から宇宙空間までのびる超巨大建造物で、莫大な費用がかかるロケットを使わずに宇宙まで行くことができるというものだ。当初は材質の問題で実現不可能とされていた。宇宙まで届くような超巨大建造物はどんな素材を使っても自分自身の重さでつぶれてしまうからだ。ところが、カーボンナノチューブの登場によって話は大きく変わった。カーボンナノチューブを素材にした長さ10万キロメートル(!)の細いケーブルを使えばいいというのだ。ちなみに地球の直径はおよそ1万2700キロメートルだから途方もない長さのケーブルになる。

その長さ10万キロメートルのケーブルを、地球から3万5000キロメートルの静止軌道上から地上へ向かって垂らすという。同時に、宇宙側に向かってもケーブルを繰り出していく。つまり、軌道エレベーターとは、地上から積み上げていく塔のようなものではなく、宇宙から垂らされる一本のケーブルから始まるものだったのだ。恐ろしくシンプルな構造に驚いた(もちろん、最終的にはいくつかのケーブルの複合体になるのだろうけど)。

空から垂れた一本のケーブルを人類がよじ登っていく。その日は意外と近いらしい。

値上げされなかった田舎のガソリンスタンド

投稿日:2008年05月01日(木)

小説とはぜんぜん関係ないけどね。

今日は5月1日。ニュースではガソリン価格の一斉値上げを報じているが、俺の近所のガソリンスタンドはまだレギュラー132円だった。昨日のガソリンスタンド大行列のとき、どうやら売り切れなかったスタンドらしい。これはラッキー。給油だ、給油。とっても自慢したい気分だ。さっそくBlogに書こう。どんないやみったらしい文章にしようかな。

とか思いつつ、ごきげんでクルマを走らせていたら今度は131円のスタンドを発見した。あれれ?

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プロフィール

HN:
小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


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