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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年04月29日(月)

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『宇宙旅行はエレベーターで』『天体の回転について』購入

投稿日:2008年05月09日(金)

注文した。届いた。今から読む。

ブラッドリー・C・エドワーズ、フィリップ・レーガン、関根光宏訳『宇宙旅行はエレベーターで』
小林泰三『天体の回転について』

先日読み終えた『パラレルワールド』で、SFと現実の境界がかなりあいまいになってきていることがわかり、知的好奇心をくすぐられまくってむずむずしたので衝動買いした。今回は宇宙エレベーター関連の本を選んでみた。いわゆる軌道エレベーターのことね。ちょっと昔の常識だと、軌道エレベーターは材質の問題で実現不可能の夢物語ということになっていた(と思う)。しかし、どうやら最近、科学(?)の進歩によって話はだいぶかわってきているらしい。ということで『宇宙旅行はエレベーターで』を購入した。わくわくするね。

それと、通販サイトでいっしょにおすすめされていた小林泰三『天体の回転について』も購入した。こちらはSF小説のはず。なぜこの本? と思ったらこれも軌道エレベーター絡みのストーリーらしい。よくわからないけど表紙のアニメ絵のおねーちゃんがかわいいのでまあいいやと。小林泰三って誰だっけと思ったら『玩具修理者』の作者の方かな。本は読んだことないけどDVDは見たことがある。けっこう好きなんだ。小林泰三氏の小説を読むのはこれが初めてになるのね。

どんな衝動買いだ、いったい。これから読む。

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『パラレルワールド』

投稿日:2008年05月08日(木)

GW中に買って、やっと読み終えた。

ミチオ・カク著、斉藤隆央訳『パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ』(NHK出版)はタイトルを見るとSF小説あるいはちょっと前に「トンデモ本」と揶揄された類の本かと思ってしまう。しかしこれはれっきとしたサイエンス・ノンフィクションなのだ。ちなみけっこう高い本(2300円もする)。

正直、というかこんなところで見栄を張っても仕方ないのだが、書いてあることはまったく俺の理解を超えている。相対性理論とか量子力学とかM理論とかいわれても、さっぱりわからん。量子テレポーテーション? 巻き上げられた次元? なんだかぜんぜんほんとにまったくわからん。SFの空想かと思っていた並列宇宙とか多世界宇宙とかが現代進行形でまじめに研究されているということに驚いた。びっくりした。愕然とした。俺が部屋に引きこもっている間に世界はずいぶん変わっていたようだ。

さっぱりわからないけど、途轍もなく面白い本だった。SF小説を何十冊読むよりずっと面白い。内容はわからないのに最後まで読み通すことができた。ものすごく陳腐な言い回しになるけど、この本が理解できるだけの知性が俺にあればよかった。およよ。

俺はボールを受け止めた

投稿日:2008年05月04日(日)

確かに受け止めた。投げられたのだから、受け止めた。受け止めたボールはどうしてくれようか。俺はそれを握りつぶそう。握力には少しだけ自信がある。渾身の力をふりしぼる、とはまさに今使うべき言葉だろう。俺はボールを握りつぶそうとした。無理だった。俺の握力では無理だった。握りつぶせなかった。

潰せないボールになんか興味ない。ならば、このボールを投げた主を捕まえよう。いったいどんな奴がこんなボールを投げたのか。俺はそいつを捕まえて顔を見てみたい。どんな顔をしているのか。口の臭いはどうだろう。どれぐらい鼻毛が伸び、鼻糞が溜まっているか。耳垢はどうだ。白髪の数は。あるいは、下着ごとズボンをずりおろし、そこにどんなペニスがぶら下がっているのか見てみたい。ケツを広げ、肛門の周りの糞の拭き残しを確認したい。そして、もし色欲の情にかられたら、そのまま犯したい。

しかし、どこを探しても、ボールの主は見つからない。誰が投げたかはわかっているが、その実体がつかめない。いや、本当は実態というべきか。いったいどこにいる。本屋の棚からごっそり抜き出してレジカウンターに突き出せば、捕まえられるのか。狩るだけ狩って、本棚の前に干しておけば、干からびたそれが水を求めて夜な夜な徘徊するかもしれない。

そうなると、この手の中にあるボールはもういらない。投げ返すのは、負けたみたいで悔しい。だから、俺はくるりと後ろを向いて、さらに遠くへ投げつけてやる。

次は誰が受け止めるだろう。



高橋源一郎『一億三千万人のための小説教室』

阿部和重『グランド・フィナーレ』

投稿日:2008年05月01日(木)

買ってきた。読み終わった。芥川賞受賞作品だ。俺もロリコンであるから読まねばならないと思っていた本なのだ。女児、女児、女児。小児性愛であるおっさんの物語。フィクションだけど、時代背景は徹底して現実社会とのリンクを図っている。児童ポルノ法の成立を中心に数々の時事ネタが盛り込まれていたり、携帯電話の機種名や服のブランド名等が精緻に書き込まれていたり、現実に即しているという意味でのリアリティがある作品だった。健全で常識的な一般のお方が読むなら、サイテイで救いようがない主人公を蔑み、自分がまともな人間であると再確認して優越の気分にも近い安心感を得るだろう。しかし、多少なりとも自身の内に病的とされる性的嗜好を持っている人間が読むと、痛々しくて堪らないのではないか。もし被害妄想甚だしく、ある種の思い込みに支配された人間が読むならば、自身の行く末のヴィジョンを突きつけられたと思うかもしれない。これは予言だ。いや、違う、ただの小説だ。フィクションだ。俺はこうはならない、と常に自分に言い聞かせながら読むかもしれない。俺は後者だった。いや、さすがにここまで書くと大仰で作為に満ちているのがバレバレかな。ええ、俺はノーマルな人間でございます。たぶん。



花村萬月『ブエナ・ビスタ』『ゴッド・ブレイス物語』

投稿日:2008年04月27日(日)

今日買ってきた。読書中。『ゴッド・ブレイス物語』は花村萬月氏のデビュー作。『ブエナ・ビスタ』は『ゲルマニウムの夜』の続編だ。何度も書くが、別に俺は花村萬月氏のファンでもなければ影響を受けているわけでもない。本当に偶然、芥川賞をとる前の花村萬月氏が俺の通っていた学校に講演に来た。ただそれだけの理由だ。もう説得力ないだろうけど。

花村萬月氏の文章は心地よい。もちろん、自分にとっては、と限定するけど。なぜだかわからない。とにかく貪り読んでしまう。文字を追っているだけでなぜこんなに夢中になれるのかわからない。普通、本を読んでいるとすぐに眠くなるが、花村氏の作品を読んでいると頭が覚醒していく気分になる。うーん。なんじゃろか。

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小瀬朧
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創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
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