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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2019年05月27日(月)

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楽しくなければダメだろう

投稿日:2009年04月15日(水)

多くの小説作法の本が口にする逃げ文句は「巧い小説の書き方があるなら自分(著者)が知りたい。けれども、拙い小説には共通するものがあるから、それだったら教えましょう」というかんじだよなあ。

それはそれで有り難いんだけど、何冊も読んでいるとタブーだらけで身動きがとれなくなる。何も書けなくなる、というか書く気がなくなってしまう。

別に、拙い小説になってしまう要素をあえて書きたいというわけではないよ。ただ、書いていて「ああ、これって○○に書いてあったダメな小説の典型だ」と自覚してしまうのが嫌なんだ。知らなきゃご機嫌で書き続けていられたのに、って。そういうの、ないかなあ。

さらに、作家や批評家から読者まで、各々が結果として独自の小説観をもってしまっているわけだから、彼等の言い分を真に受けていると、相反する意見を同時に抱え込んでしまうようにもなる。たとえば、ある有名作家(角が立つから伏せるけど)の比喩表現こそ最高であり小説の極みだから学ぶべきとする者もいれば、絶対に真似をしてはいけない悪例とする者もいる。またある本では、表現を豊かにするためにとにかく語彙を増やしなさいとアドバイスする一方、別の本では語彙に頼ってはいけないという戒めがあったりする。作法本をたくさん読みすぎると、どっちなんだよ! と突っ込む回数が自然と増えていってしまう。

なかには「一般論ではこうだから、自分はあえて逆のことを言うぞ」というスタンスの著者もいるので、なおのこと混乱してしまう。

誰の言うことを信じるか、という話になれば、やっぱりそれは実績がある人(○○賞作家とか)だろうという権威主義的なところに落ち着いてしまう。でも、小説家なんて、多かれ少なかれ、他人に何らかの影響力を行使したい性分の人だから、無批判に信じすぎると洗脳されてしまうかもね。小説家が読者を楽しませたい、喜ばせたい、泣かせたいと純粋に考えているうちはいいけれど、娯楽の範疇を超えて、読んだ者の思想や生き方までも変えてやろうと企みだしたら嫌だよなあ。一歩引いてそれすら楽しめる読者ならいいけど、影響を受けて人生が変な方向に転がり出しちゃったら、どうなるんだろうね。(私は、自分の考え方で世の中を染めてやりたいというヤバイ部分がある人ですが)

とまれ、極端な話、なんでもいいからただ一冊の小説作法本を読んでいた方が小説を書けるようになるとまで思ってしまう(それが正しいのか、自分で確認することはもうできないが)。

なまじ知識を得てしまったために書けなくなるぐらいなら、何も知らないまま楽しく書いているほうがいいような気もするけど、どうなんでしょうね。書かないことには、上達のしようがないんだから。

あー。

とかいいつつ、書けねぇ。
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無題

はじめまして。
たまたまお邪魔したところ、とても共感のできるご意見の数々。

> 知らなきゃご機嫌で書き続けていられたのに

ありますよ、そういうの。

> 無批判に信じすぎると洗脳されてしまうかもね。

そうそう。ハウツー本って、結局は書いた人の主義主張なんですよ(決め付けてる?)

今どきのライトノベルが受けるのは、作者が手探りで新境地を開拓しているからではないか、と思うのです。
既存のカビの生えたルールにとらわれたままでは、昨今の人気作品は生まれなかっただろうな、と。
それらライトノベルをひとまとめにして批判する向きはありますが、私はあの勢いも一つの文化ではないかと(おっと脱線しました)

ではでは、初コメントから長々と失礼いたしました。

>>いき♂ さん

いき♂ さん、はじめまして、こんにちは。

共感していただけるコメントでとてもうれしいです。私は口が悪い割には小心者なので、コメントを開く前はいつもドキドキしています。

何も知らないころ、小説家ごっこのような感覚で書いていたときのほうが自由にのびのびと書けたんですよね。巧いとか下手とかも意識しないでいられました。
でも最近は書きながら「あー、これじゃダメだよなあ」とばかり考えてしまい、なかなか進みません。

それはともかく、なんだかんだいいつつも、時代に名が残るような名作は、どれも作者が開拓した新境地なんですよね。たしかに、既存のルールを打ち破れたからこそ、生まれることができた作品があるでしょうね。

やっぱり、勢いって大切だなあ、と思います。
なんかこう、行き詰まってくるとパーっと弾けたくなります。

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プロフィール

HN:
小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


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