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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年04月26日(金)

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『活用自在 反対語対照語辞典』

投稿日:2008年08月23日(土)

「現在使用されている現代語を中心に、古語、俗語、外来語などの反対語・対照語およそ一万五〇〇〇を収録した」という辞書。出版社は柏書房。

たとえば「創造」をひくとすぐ下に「模倣」とある。それぞれの語には「そうぞう【創造】 新しいものを初めて作り出すこと」というふうに簡単な説明もついている。逆に「模倣」をひいてみると「創造」が出てくる。同時に「模倣」の場合は「創造」だけではなく「独創」ともあるので、必ずしも一対一になっているわけではない。念のため「独創」をひいてみると「模倣」がでてくる。

もうひとつ、「ソプラノ」をひくと「アルト」「テノール」とある。女性の「高音部・低音部」と、高音部の「女性・男性」という二種類の対立になっているということらしい。だから「バス」(男性の低音部)は出てこない。それならばと「バス」をひいてみると「アルト」「テノール」とあって「ソプラノ」は出てこない。

付録で巻末に反対の意味をもったことわざも収録されている。「一石二鳥」に対しては「あぶはち取らず」、「君子は危うきに近寄らず」に対しては「虎穴に入らずんば虎児を得ず」といった組み合わせが一覧になっている。ことわざで人を諭したつもりになっている人に反撃するのに役立つかもね(そんな使い方は嫌すぎる)。

小中学生の国語の勉強や日本語クイズ番組の役に立ちそうな辞書だね。

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『思考の用語辞典』

投稿日:2008年08月19日(火)

小説には役立たないよ、と用心深く断っておく。最近購入した本でこれはいいなと思っただけ。

哲学とはある種の人間にとってはセラピーと同義だ。何か心の治療をしてくれると期待してしまう。十代のある時期に、自分の存在する意味ってなんだろう、と考えざるを得なくなってしまい、そのまま保健室に行かず図書室に行ってしまったような気の毒な人間がそうだ。さらに運悪く哲学関係の書物を開いてしまえば、そこには今まで自分では気づかなかった世界の見方や思考の方法が書かれていたりするのを発見してしまう。開いた本人が無知で純粋な阿呆であればあるほど、この世の真理を得てしまったかのような幸せな錯覚に陥ることができる。こうして暗い青春時代は幕を開けるのだ。まあ、誰でも通る道かもしれないよね。

それはさておき、セラピーまがいでも教養でも知的好奇心でもなんだもいいけど、中途半端に哲学だの思想だのに触れていると意外な落とし穴が待ち構えている。見事にはまってしまったから、わかる。難しい言葉ではなく、無意識に使ってしまうような簡単な言葉ほど間違いや勘違いがあるのだ。あるいはその言葉の背後に隠れている思想の連鎖に気づけない。

『思考の用語辞典』はタイトルこそ辞典となっているけど、中身は著者である中山元氏が選んだ100の言葉についての読み物となっている。どの項目から読んでもいいようにできている。たいへん読みやすくわかりやすい。あと、夜読むと、よく眠れる。

ちなみに、おっさんになってからまた哲学にナニかを求めるような人間には、中高生のそれとはまた違う意味で自分自身の存在についての悩みがあるから、やさしく接してあげて欲しい。俺とか。

 

 

『図解 天国と地獄』

投稿日:2008年08月16日(土)

新紀元社のF-FilesシリーズNo.009『図解 天国と地獄』。このシリーズは1300円(税別)という安価が魅力だよね。使うかどうかは別としてなんとなく集めてしまう。

天国と地獄についての本は、ある種の人にとっては片道の旅行ガイドと同じかもねという冗談を考えたけど、意外と冗談になっていないかもしれない。陳腐ないい方をすれば、すべての生命は死においてのみ平等であるから。どんな人間も絶対いつか死ぬんだよ。絶対、絶対、絶対……俺も? 俺もなんだね。現実逃避の方法を極限までつきつめて考えると逆説的に現実に直面してしまうことになる。これを観念ではなく、実体験の一歩手前で知ってしまった人間はけっこういるはずだ。もっとも、実体験してしまった人間は、もうこの世界に存在していないわけだけど。

また、脱線してるぜ。

小説の資料というより、幼少のころに読んでまさにトラウマとなった水木しげる先生の、小学館の入門シリーズだっけ、『天国と地獄入門』なる本の延長線上で買ってみただけだけどね。けっこう面白いよ。










中学生用の参考書をまた買った

投稿日:2008年08月15日(金)

遠回りだろうけどおそらくは確実ではないかと考え、中学生用の国語参考書をまた購入してみた。また、というのは前回のBlogにも書いたけど、以前、中学生用の国語の文法の参考書を一冊仕上げているからだ。しかし、文法(たとえば、「かろかっくいいけれ」とか)をいくら勉強したところで、自分が求める基本の国語力はつかないのでないかと思った。

そこで今回購入してみたのは「未来を切り開く学力シリーズ」だ。そのシリーズに『小河式プリント 中学国語基礎編』というものがある。ネットで検索してみるとかなり評判がいい。この本に書かれたやり方によって「描写力」「自己表現力」「論理構成把握力」の3つの能力がつくらしい。とくに「描写力」なんていわれると、これは小説を書くための練習にもなるのではないかと思ってしまう。だから、購入する段階でかなり期待していた。

内容はというと、一般的な参考書のイメージとはまったく違う。この『小河式プリント 中学国語基礎編』では、問題を解いていくのではなく、「転写法」と名づけられた方法で毎日学習していく。

「転写法」とは、用意された短文の音読と書き写しからなる方法だ。ページを開くと、右ページに短文が3つ書かれている。左ページには同じ短文が今度はひらがなで書かれている。まずはその短文を声に出して読む。次に右ページを隠し、左ページのひらがなで書かれた短文を見ながらノートに再現していく。漢字がわからなかったら右ページを見てみる。短文は3回書き写し、同じページを2日続けて学習する。これを2ヶ月間続けるのだ。

やってみるぜ。


ちなみに使われている短文は、当然だけど、中学生レベルなので難しくはない。ここで、簡単、と書かないところが俺の用心深さなんだぜ。



川端康成『掌の小説』

投稿日:2008年08月13日(水)

<読書>カテゴリーじゃないよ。小説を書くために役立ちそうな本として最近また読み始めている。個人的な話になるけど、この『掌の小説』は非常に思い出深い本でもある。今から15年ぐらい前に代々木にある名前も知らない小さな本屋で買ったのだ。思い出深い、と書いておきながら言葉にしてしまうとただそれだけのエピソードであることに俺自身が驚いているし、あなたはそれ以上に俺の年齢について驚いている。まあ、深く考えないでね。

小説を書く練習としてまず短い作品から書いてみる、という方法を信奉するなら、この『掌の小説』を模倣するといいかもしれない。模倣と言い切ってしまうのは、とにかく書けという体育会系アドバイスに対するあてつけだ。個性とかオリジナリティは模倣の末に生まれるのだという考えを俺は支持したい。何もない状態を何でもできる可能性に充ちていると捉えるのは錯覚だ。少なくとも俺はまったくゼロの状態から何か文章を書くということはできない。意識しているか無意識なのかはともかく、こうやって文章を書くという行為は、ある刺激を受けたことに対する正常な反応だ。とにかく書けというアドバイスに好意的な条件を付け加えるなら、模倣でもいいから、だろう。模倣でもいいからとにかく書け、それが小説を書くための方法なのだ……あれ? もちろん、そんな模倣したものは発表しちゃダメさ。あくまでも練習の話、それはわかってるよ。

また個人的な話になるけど、好きな作品はこれら。
「弱き器」
「士族」
「故郷」
「指環」
なぜか何回も読んでしまう。



 

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プロフィール

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小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
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