投稿日:2024年11月22日(金)
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投稿日:2009年03月20日(金)
壁龕という言葉が出てきた。へきがんと読むらしい。壁龕の意味はなんだろうか。小説ではこう使われている。
そして片側の奥深い壁龕では、文字盤に不可解な象形文字が記され、四本の針がこの惑星にて知られるいかな時間律にも一致せぬ動きを見せる、棺の形状をした奇妙な時計が時を刻んでいる。
(「銀の鍵の門を越えて」ハワード・フィリップス・ラヴクラフト 大瀧啓裕訳)
部屋の何からしいが、とりあえず広辞苑をひいてみる。
へきがん【壁龕】
→ニッチ(1)に同じ。
いきなり飛ばされた。ニッチといわれてもその意味がわからんつーに。ニッチをひいてみる。
ニッチ【niche】
(1)西洋建築で、壁面の一部をくぼめた龕(がん)状の部分。キリスト教会堂の内壁などに設け、彫像などを置く。壁龕(へきがん)。
(2)[生]生態的地位のこと。エコロジカルニッチ
龕状と説明されても、その龕がわからんというに。
がん【龕】
(1)仏像を納める厨子(ずし)。「仏龕・龕灯」
(2)棺(ひつぎ)。
ついでに「仏龕・龕灯」とはなんぞや。
ぶつがん【仏龕】
仏像などを入れる厨子(ずし)。仏壇。
がんどう【龕灯】
(1)仏壇の灯。灯明(とうみょう)。
(2)強盗提灯(がんどうぢょうちん)、また、強盗返しに同じ。
実は厨子もよくわからないのでひいてみる。
ずし【厨子】
(本来厨房において食品・食器を納めた棚形の置物)
(1)仏像・舎利(しゃり)または経巻を安置する仏具。両開きの扉がある。
(2)調度・書籍などを載せる置き戸棚。棚の一部に両開きの扉をつけてある。厨子棚。
(3)屋根裏。天井裏の物置場。つし。
今度は漢語林で龕をひいてみる。パソコンのモニターだとつぶれて見えないけど、「合」の下に「龍」があるのかな。
【龕】ガン
(1)ずし。神体や仏像を安置する小さな箱。
(2)寺の塔。また、寺の塔の下の室。
(3)取る。攻め取る。
漢字の成り立ちについてはこう書いてある。
容器にとじこめられた、りゅうのさまから、世の乱れを平定する、とじこもるの意味を表す。
さて、インテリア用語としては「壁龕」はどうなんだろう。『図解インテリア・ワードブック
』を調べてみると、残念ながら「壁龕」は掲載されていない。「ニッチ」ならあるかな。
ニッチ niche
→アルコーブ
どうやら、ニッチはアルコーブのことらしい。しかし、アルコーブの意味がわからない。アルコーブとはなんだろう。
アルコーブ alcove
部屋や廊下などの壁面の一部を後退させて造られた、くぼみ状の空間。食事のコーナーやベッドを置く場所として使われることが多い。和室の床の間もこの一種とみなすことができる。
アルコーブより小形で、壁の一部を半円形などにえぐって彫像や装飾品などを置く部分は、ニッチ(niche)と呼ぶ。
『図解インテリア・ワードブック
』にはちゃんと図が掲載されているので、一目瞭然、なるほどアレかとわかった。
一件落着。
こんにちは。
何か、不思議な言葉の羅列のようですね。
相当仏教用語に詳しくないと、ピンと来ないかもしれませんね。
私の知っているのは「厨子」のみでした。
ありがとうございます。勉強になりました。
さくらさんこんにちは。
厨子をご存知だったのですね。私は、今まですだれみたいなものかなと思っていました。
ファッションやインテリア関係の言葉をぜんぜん知らないのでいろいろ勉強しています。
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