投稿日:2024年11月22日(金)
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投稿日:2009年03月19日(木)
吉村昭の小説に「面映ゆい」という言葉が頻繁に出てきた。読み方は「おもはゆい」らしい。おもはゆい 面映い
文語オモハユシの口語。顔を合わせるのを恥じるさま、心の中できまり悪く思うさま。
オモ(面)マバユシの意で、語源はオモ(面)ハユ(映)の状態の形容詞化。古語ハユ(映)のハにははっきりする意の「端」の意がある。内心ひけ目があって、相手とまともに顔を合わせるのがまばゆく感じられるのをいう。類語キマリ悪イ・気ハズカシイ・テレクサイ。
(語源辞典形容詞編より)
「まだ、お若いようですね」
男は面映ゆ気な表情で手拭をかぶせられた私の方を見つめた。
「さようで御座いますか、御丁寧に。……では、遠慮なく頂戴させていただきます」
母は、一寸面映ゆ気な表情を顔に浮かべながら、指を揃えて深々と頭を下げた。
老人が背伸びするようにして白い布をはずすと、内部から白い骨が徐々に現われてきた。老人は、白布をとり除くとそれをまるめて抱き骨標本を見上げた。面映ゆそうな表情だった。
「いいえ、まだだめです」
加茂は、面映ゆそうに苦笑した。
「大したものを作ったね」
教授は、そう言ってかれの顔を見上げた。
倹四郎は、面映ゆそうに顔を紅潮させていた。
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