投稿日:2024年11月22日(金)
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投稿日:2008年09月23日(火)
ふすまを開けると、布団を敷き詰めた六畳の部屋に中学生ぐらいの少女が二人、寝ぼけ眼で座ってこちらを見上げていた。二人ともえんじ色のジャージを寝間着代わりに着ていた。二人は目をこすりながらあくびをし、無言だけれども、おはようの意思表示をした。
ここは確かに俺の部屋である。床の間には父の古いオーディオセットが無造作に置かれたままだし、俺が普段寝ている場所の足下には色あせたイエローのチェストが南を向いて立っていた。チェストの上には、なかに入りきらなかったセーターやタオルが積み上げられている。間違いなく俺の部屋なのに、どういうわけか女子中学生が二人、布団の海を泳ぐように自由気ままに寝ていたのだ。
少女の片方がえんじ色のジャージを脱ぎだした。ジャージの下は素肌だった。上半身だけ裸になった少女は黙って背中をこちらに向けている。俺はそれがすぐに朝の習慣だとわかった。すでに手には濡れたタオルを握りしめている。そのために来たのだ。俺はおもむろに少女の背に近づくと、手に持ったタオルを緩やかな曲線に沿ってゆっくりと滑らした。少女の背中はスポンジケーキのように柔らかく、甘い匂いさえ漂ってきていた。俺は少女の片腕を持ち上げると、脇の下をタオルでなで下ろした。少女の腕はもう俺の顔のすぐ横にある。そっと匂いをかいでみた。紛れもない、人間の汗の匂いがした。
もう一人の少女は俺のすぐ隣で黙って行為を見つめていた。目が合うと無言で、さあその先はどうするの、と問いかけてきているように思えた。俺はどこまで拭けばいいのだろうか。俺の中心部で熱を持った塊が徐々に膨らみ始めているのがわかった。塊の吐き出す熱い血液が、俺の腕に容赦なく流れ込んでいる。少女は隠すことなく、俺は目をそらすことなく、少女の胸がかすかな輝きを帯びながらそこに存在していた。なだらかな曲線が描きだす神聖な肉体部品と、それを有することを何者かから託された女性という存在を前に、俺は一人の礼拝者となっていた。タオルを持った手を恭しく胸の下に差し入れ軽く持ち上げてみると、少女がかすかに吐息をもらすのが聞こえた。俺はついにこれが自分自身の義務であると確信した。
布団が敷き詰められた六畳の部屋で、俺は二人の少女のすべてを、丹念に磨き上げた。
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