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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月22日(金)

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ある日世界は動き出す

投稿日:2008年11月26日(水)

世界といっても、自分が属する狭い範囲のことだけどね。

ヒキコモリニートをずっとやっていると、毎日が何の変化もなくだらだらと過ぎていく。そのこと自体はもう慣れちゃったから平気なんだけど、自分がまるで時空間から隔絶されて、取り残されているような錯覚に陥ることがある。これは誇張じゃなくて、精神がちょっとおかしくなっているから、現実の感覚だ。

なんていうんだろうなあ。本来、自分がいるべき場所と時間はもう遙か遠くにいってしまっているような感覚といえばいいか。列車に喩えるなら、自分が乗っていた車両が切り離されてしまったともいえる。切り離されてしばらくは惰性で一緒に走っているのだけれども、だんだんとスピードが落ちていき、最後には止まってしまう。まあ、誰が切り離したかって、それは紛れもなく自分自身なのだから、自業自得のそしりも免れないだろうけどね。

ところが、それはあくまでも喩えであって、現実の自分自身は完全に時間と空間から切り離されているわけではない。止まることはできない。たまりにたまったしわ寄せのようなものが、ある日とつぜん、自分に向かって一気にやってくる。

観念的な話しかできないけれども、たとえば、ちょっとした偶然がいろいろ重なりだす。偶然は偶然なのだから、偶然が重なることだって偶然の範疇なんだろう。それでも、偶然に意味を与えるのは人間の知性に他ならないのだから、やっぱり何か意味があるのだ。つまり、自分自身の内部において、何らかの変化が起きつつあるということだ。うーん、具体的な話ができないのがつらい。さすがにプライベートを暴露するほど行き詰まってもいないし。

当たり障りのない範囲で書くならこうか。急に自分が望んでいた知識が手に入ったとか、なんとなく買った古本が自分にとって重大な意味を持っていたとか、メールの整理をしていたら古い友人からメールが来たりとか。

自分は動くつもりがないのに、世界のほうが勝手に動き出している。

ちなみに、これを悲観的に捉えるなら、世界がそろそろ俺を精算しようとしているとも……。



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同じような境遇として

 まさに実感ですね。私も同じような境遇なので、まるでもう一人の自分がいて、二人で話しているような感覚です。
 
 時間から、切り離された・・・・本来の時間は、先に行ってしまった・・・・・と言うのは、おそろしいほど、私が考えていることと同じです。
 
 あえて、違う箇所を見つけようとしれば、唯一、「意味は、人間の知性が与えるもの」という所でしょうか。
 
 私はある意味、開き直って、今、自分が置かれている状況は、外によって決められたものだと思うことにしています。意味は、自分が決めることではなく、外から決められる方にしたほうが楽ですからね。ここの所が、私が五木寛之や仏教思想に共感する理由の一つではあります。
 
 しかし、最後のセンテンスは、脳髄に直接伝わってくるほど実感です。
「自分は動くつもりはなくても、世界の方が勝手に動いている」
 せめて、多少は楽観的に考えましょうよ。
五木寛之や仏教思想が、楽観的とは言いませんけど。

 「世界が俺を精算しようとしている」
 
 これはコワすぎです。

>>uenoさん

uenoさんこんにちは!

自分が強烈に<日常>に固執しているのがわかります。私にとっての<日常>は、普通の方々から見ればヒキコモリニートという<非日常>なのですが、それでも、変わらずにいられるなら永遠にこの時間が続けばいいなと考えたりもします。
終わればいいと思いつつ、終わりたくないとも考える。こういう矛盾が当たり前のように頭のなかにあるから、人間は苦悩するのでしょうね。
私に限ったことなのか、それとも一般論なのかわかりませんが、「変わらないまま変わりたい」という矛盾にみちた願いを抱いているのかもしれません。

こういうとき、西洋の思想は最終的には自分を<精算>する方向に持っていってしまいます。自分というものも、世界というものも、それを規定するのが自分自身であり、理性であるわけですから、まったく救われません。だから、私も東洋のとくに仏教系の思想に自分自身の救いを見いだそうとします。というより、今の自分がおかれている状況は冷静に考えれば全く人生の末期であることには間違いないのですから、救いを見いだす<べき>なのです。

ただ、楽観的に捉えるなら、何か人生が好転しようとしている兆しと考えることもできますので、とりあえずこれから何が起きるのか見極めようと思います。

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プロフィール

HN:
小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


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