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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月22日(金)

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今日も漢字のお勉強

投稿日:2009年02月19日(木)

『読めそうで読めない間違いやすい漢字』を今日も地道に勉強していました。

だって、これ凄く売れているんでしょ。少なくとも、この本に載っている漢字は読み書きできる人が増えるわけだから、自分だけ取り残されたくないよね。などと、嫌味なことを書いてみたり。

それはともかく、私は小説家志望なのに、絶望的に語彙が足りていません。高卒という学歴もかなり影響しています。以前、Blogに書いたのですが、高校生の受験用参考書を買って語彙の勉強をしたのですが、ほとんどが知らない言葉でした。かなり焦りました。

しかし、別に私は小説に使う言葉を増やしたくて勉強しているのではありません。まったく逆です。減らしたいのです。

小説の書き方の本やサイトには必ず「手垢のついた表現は使わない」と書かれています。「夜のとばり」とか「小麦色の肌」とかそういうやつです。常套句ともいわれますか。

ところが、私は語彙が足りていないために、そもそも何が手垢のついた表現なのかわからない。しかも困ったことに、新しい言葉を覚えると使いたくなってしまう。

自分に取っては新鮮な表現になるのですが、もしかしたらそれは「手垢のついた表現」の一つかもしれない。それが怖いのです。

つい最近、「蟷螂の斧」という言葉をようやく覚えました。使いたくてたまらない。しかし、傍から見ている人には「うわ~、なんて陳腐な常套句」と思われるのでしょう。

そういうことなのです。

自分を悧巧に見せたいのに、根本が馬鹿だから、やることなすことすべてが裏目に出る。恥ずかしいことです。

あと「巧遅は拙速に如かず」なんてのも知って、もの凄く使いたいのですが、やっぱり阿呆だと思われるのでしょうか。うーん。

 読めそうで読めない間違いやすい漢字

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赤ちゃんの名前を参考にする

投稿日:2009年02月19日(木)

登場人物の名前を考えるのに、赤ちゃんの名前辞典を使うといい。これはいろいろな小説テクニックの本やサイトで言われている方法だ。

以前からBOOKOFFでその手の本をチェックしていたけど、凄くたくさん売っているね。名前の本なんて、一度使ったらもう用がないもんね。すぐに売ってしまうのだ。だから、105円のコーナーに何種類もあって、どれを買おうかかなり迷った。

で、適当に一冊選んで買った。これはとくにタイトルを書く必要はないだろう。BOOKOFFに行けばいくらでも売っているし、名前が大量に載っていればいいのだから、何を買ってもそんなに優劣の差はない。


小説の登場人物の名前だけど、今のところこだわりはない。でも、名前って重要だよね。ストーリーを考えるよりも、名前を考えるほうが難しいかもしれない。名前にはそれぞれイメージがつきまとっているからね。

逆に、名前のもつイメージが、登場人物の性格を左右することもあるよね。たとえば、沙織ならお嬢様だし、清美なら真面目とか(あくまでもイメージの話だべな)。名前辞典の一番目に載っている「あい」はやっぱり愛らしいイメージがあるよね。だから、名前を先に決めて、それから性格を考えるやり方もありかもしれない。

名前辞典、眺めているといろいろイメージが湧いてきて面白いよ。






 

夜なのにBOOKOFFへ行ってきた

投稿日:2009年02月18日(水)

ヒキコモリニートですから、普段は昼間に行動します。

しかし、今日はついさっき、夜のBOOKOFFへ行ってきました。なぜなら、むしゃくしゃしていたからです。理由になっていませんか。なっていませんよね。でも、ストレス解消です。

BOOKOFFで105円の本をたくさん買う。これがじつに楽しい。買い物の内容なんか関係ないのです。とにかく、買うという行為そのものが快楽ですから、安いモノをたくさん買う、これは最高の快感なのです。

買った本は読まずに積んでおきます。インテリアの一種ですが、非常に惨めです。浩瀚な書物に囲まれたところで、自分自身は何一つ変わらないのです。それでも、私はいつも漠然とした欠落感を抱えていますので、どうしても本に縋ってしまうのです。私に足りないものは、きっといつか出会う本のなかにあると予感しています。滑稽ですね。本気でこんなことを口走ってしまうのですから。

積み重ねられた本は、踏み台に見えます。なんだか、今より一段高いところへ行けそうな気がします。もちろん、それは幼稚な錯覚にすぎず、現実はゴミの山です。邪魔です。先日、ついに崩れました。本なんか、大嫌い。

買う快感と同じように、処分する快感も知っています。自分の持ち物を、捨てたり売ったりするのは非常に気持ちのよいことです。とくに、大切にしていたものほど、処分するときに興奮します。性的な嗜好にも近い。小学校の音楽の時間、ドナドナに勃起しそうになったのは、私だけでしょうか。売られていく仔牛を想像すると、ぞくぞくしました。それと同じです。

逆の立場から見ると、BOOKOFFに並んでいる本は、誰かに売られた結果です。彼らは元の持ち主のところには、もう帰れない。児童書のコーナーなんかに立ち寄ると、感傷が涙腺を刺激します。ボロボロになった絵本の背後に、仲のよい親子の姿が見えてしまうのですよ。きっとお気に入りの本だったんでしょうね。でも、今はここにいる。処分された。おまえはもういらないのだ。妄想がとまりません。

夜に行くと、とくにそうですね。

漢字の勉強をしていました

投稿日:2009年02月18日(水)

僕にも漢字ブーム到来です。

話題になっている『読めそうで読めない間違いやすい漢字』を買ったのですが、これがまた難しい漢字ばかりで冷や汗が出てきます。だって、曲がりなりにも小説を書いている、言葉と毎日べったり接している、それなのに読めない、書けない、意味がわからない、そんな漢字があまりにも多いのです。はっきりいって、焦っています。

ここで僕がいう「漢字」とは、「語彙」と同義だと思ってください。ある言葉を漢字で書けるかどうかの問題ではありません。言葉そのものを知らない漢字が多すぎて泣きそうになっているのです。

たとえば、その本に出ていたのですが、「駘蕩」という漢字があります。読めますか。これは「たいとう」と読むそうです。

ところが、読み方がわかったところで、まるで意味がわかりません。「たいとう」という音を聞いてすぐに思い浮かぶのは「対等」や「台頭」、あとは「帯刀」ぐらい。広辞苑をひいてみると、「駘蕩」はこのように出ています。
【駘蕩】たいとう
のどかなさま。のんびりしたさま。「春風―」
「春風駘蕩」もひいてみます。
【春風駘蕩】しゅんぷうたいとう
春風がのどかに吹くさま。転じて、性格・態度がのんびりしているさま。

「駘蕩」も「春風駘蕩」も自分の小説で実際に使うことがあるかどうかわかりませんが、これで僕の語彙がまた増えました(覚えていればの話です)。


ところで、なぜ今回のエントリは敬体なのでしょう。


読めそうで読めない間違いやすい漢字

『読めそうで読めない間違いやすい漢字』

投稿日:2009年02月17日(火)

みのさんのおもいッきりイイ!!テレビで紹介された本をさっそく買ってきたよ。番組には著者も出演して漢字クイズをやっていたね。
読めそうで読めない間違いやすい漢字

本屋にいったらものすごくいっぱい並んでいた。漢字ブームなのかな。高い本だったらどうしようと思ったら、500円だった。これって、よくコンビニとかで売っている、あのペーパーバックみたいな本なんだね。500円だったらいいや、迷わず買える。

いやさあ、小説家志望とかやってるけどさあ、漢字がぜんぜんわからないんだよねえ。パソコンで文章書いていると、どんな難しい漢字も変換できるけど、そもそも読み方が間違っていたらダメだよね(ATOKは間違っていても教えてくれるけど)。

それはともかく、この本「読めそうで読めない」ってタイトルになっているけど、見たらまったく「読めそう」じゃない。難しいよ。

「錚々たる」とか「病葉」とか「貪婪」とか「頴才」とか「緝綴」とか、まったく読めない。というか、読める漢字のほうが少なかった。

漢字、勉強しないとダメだなあ。


あ、でも「掻爬」は読めたよ。これは花村萬月先生の『ゲルマニウムの夜』に出てきた言葉だ。
「シスター。掻爬って、書けますか」
「テレジアです」
「シスターテレジア、掻爬って書けますか」
 修道女は口を尖らせ、剥きかけの玉葱を転がし、指先を床につけた。掻爬。実際に書いたのか、いい加減に指先を動かしたのか、それこそ具体的なことは判然としない。もし書けたのだとしたら、名誉日本人にしてあげる。
(花村萬月『ゲルマニウムの夜』より)

主人公の朧とアスピラント教子の関係を「掻爬」という言葉を持ち出して遠回しに責めるシスターテレジア。そんな彼女を朧がやりかえすシーンだ。「掻爬」は「そうは」と読む。中絶のことだ。


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