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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月22日(金)

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ある疑問

投稿日:2008年10月21日(火)

「感想」と「気持ち」と「意見」の違いって何だろう。

俺はこれについて考えねばならない。先に書いておくが、今回のエントリで何か答えを出すつもりはない。当然、辞書をひいて出てくる言葉の意味を問題にしているのではない。

小学生向けの作文の書き方を調べていてどうしてもわからないのが、「感想」と「気持ち」と「意見」、これらの言葉の意味するところだ。指導される側の小学生は、わかるのだろうか。「感想」と「気持ち」のはっきりした違い、それらと「意見」の違いがわからない生徒はどうするのだろう。俺だって、わからない。

作文、文章を書くという行為の核心にあるものが、漠然としてあやふやなままだから、書けないのだ。

小学生相手に、哲学を引っ張り出さずに、自分自身が感じること、考えること、判断することのそれぞれの違いを実感させるのは非常に難しい。ようするに、自分の頭のなかにいろいろな役割をもった部分があることを、自分自身で気づけるかということだ。

たとえば、ある本を読んだとする。本を読んでいるときの、胸がドキドキするような、体じゅうが熱くなるような、手に力が入ってしまうような、涙がでそうになってしまうような、そういう「気持ち」を、面白かったとかつまらなかったとか驚いたとかわくわくしたとかいう「感想」に変え、さらに、主人公のとった行動に対して自分ならこうするとか、別の行動があったのではないかとか、あるいは、これはおかしいのではないかとか間違っているのではないかといった「意見」を出す。

この一連の流れに自分で気づくことが、作文を書くために重要なステップではないか。もちろん、本を読んだ場合のたとえでは、読書感想文のことになってしまうが、これを日常の出来事やニュース等に置き換えれば、できあがった文章はいわゆる作文となる。

これがもっと高等になれば、「事実」や「具体例」といった、自分の外にあるものを集めてくる必要が生まれるのだがその話はここではひとまず置いておく。

「感想」と「気持ち」と「意見」の違いがわかるためには、自分自身の頭のしくみを知る必要がある。

小学生なんて言葉を使って他人事のように書いたが、これは俺自身の問題だ。俺自身が、小学生のときにしっかりと通るべきだった道を、今からもう一度通りなおすのだ。




※※※
蛇足
とかいいつつ、自己のなんたるかを思い悩める小学生がいたら、凄すぎると思う。

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プロフィール

HN:
小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
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