投稿日:2024年11月21日(木)
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投稿日:2009年02月17日(火)
みのさんのおもいッきりイイ!!テレビで紹介された本をさっそく買ってきたよ。番組には著者も出演して漢字クイズをやっていたね。「シスター。掻爬って、書けますか」
「テレジアです」
「シスターテレジア、掻爬って書けますか」
修道女は口を尖らせ、剥きかけの玉葱を転がし、指先を床につけた。掻爬。実際に書いたのか、いい加減に指先を動かしたのか、それこそ具体的なことは判然としない。もし書けたのだとしたら、名誉日本人にしてあげる。
(花村萬月『ゲルマニウムの夜』より)
投稿日:2009年02月09日(月)
ブログの存在を根本から揺るがすけど、たとえば、私が何を買って何を読んで何を考えたかを書いて、何になるのだろう。何にもならないと思う。
言葉を発する直前、頭のなかで「だから何」の一言を付け加えてみる。そうすれば、およそこの世の中には、語る価値があるものなんかないと気づける。
私は今日、BOOKOFFでちくま日本文学全集の『芥川龍之介』を105円で買ってきました。……だから、何?
悲しくなってくるぜ。
それはともかく、芥川龍之介は、じつはそれほど読んだことがないよなあと思う。断言しないのは、ほら芥川龍之介ぐらいになるとさ、教科書に載っていたり、図書館で読んでいたりするじゃん。読んでいなくても『蜘蛛の糸』あたりだったら、極楽から地獄にのびる一本の蜘蛛の糸とそれを上る亡者の姿というビジュアルはどこかで目にしていると思う。ちなみに、中学のとき『杜子春』の演劇を見た覚えがある。どこかの劇団が学校を巡回しているってやつかな。あれ、小学校だったかなあ。
で、今回手に入れた『芥川龍之介』には『杜子春』は収録されている。でも『蜘蛛の糸』は入っていない。
個人的に好きなのは『トロッコ』だ。主人公の少年が興味半分にトロッコを押す手伝いをしたら、とんでもなく遠いところまで来てしまって、泣きながら家まで走って帰るというような話だったと思う。うまく言えないけど、自分自身が大人になるまでの間に積み重ねてきた無数の経験は、すべてこの『トロッコ』に重なるような気がするんだ。どんな気分っていうのかなあ。(そのときの)世界の果てまで行って帰ってくるという気分か。保育園に通っているころの、私の世界の果ては農協だった。農協の建物の向こう側には、絶対に行くことがないと思っていた未知の世界があった。すぐ近くなんだけどね。歩いて10分もかからない。もっと小さいころは、きっと家の門が世界の果てだっただろう。もっと前は部屋の扉、もっともっと前は、ベビーベッドだったかもね。
話が変わるけど、以前、瞑想をしていたらかなり深みにはまって、なんだか誕生の瞬間のようなヴィジョンを見たことがある。誕生といっても、産道云々の生々しい肉体的な話じゃなくて、自分がこの世界に発生した瞬間かな。強烈な光が見え、誰か女性の声が聞えてきた。
話がまた変わるけど、ビジョンといえば、最近は夜中になると、怖ろしい形相の人々が現われて私を苦しめる。もちろん、脳の錯覚だから害はないのだろうけど、血まみれで頬の肉がはがれ落ちた女性の顔を何回も見るとげんなりしてくる。拳銃を片手に、毎晩頭を吹き飛ばして見せてくる男性も、もう出てこなくていいよ。誰なのさ。
先日なんか、誰かが私の上にのっかているんだ(もちろん脳の錯覚な)。顔を見ると、お母様で、いよいよ私を殺しにきたらしいと察した。どけよ母ちゃん、許してくれよ、あっちいけよ、と大声を出そうとしたんだけど、まあ幻覚だとわかっているから、放置した。
しかし、あれだねえ。自分の体験を語るってのはこのうえなく陳腐になるよね。何が世界の果てだ、何がヴィジョンだ、と。悲しくなるぜ。
とかなんとかいいつつ、今『トロッコ』を読み終わった(ブログを書きながら読んでいました、器用な真似です)。記憶よりずっと短い話で驚いた。壮大な話だと思ったのに、じつにあっけなかった。
投稿日:2008年12月27日(土)
熱のせいか意識が朦朧としていた。ぼんやり考えていると、何だが頭が空っぽな気がしてきて、そういえば最近、ぜんぜん本を読んでいないなあと思った。だから、BOOKOFF、行ってきた。投稿日:2008年12月14日(日)
予約してあった『幽』10号がbk1から届いた。もう発売されていたんだね。投稿日:2008年10月24日(金)
そんなつもりはなかったけれども、母がショッピングセンターに連れて行ってくれというので出かけてきた。なぜだかわからないが、母は通り道にある文房具店に入ってみたいという。だから、入った。地元で最大規模の文房具専門店なのでいろいろな種類の文具があった。いろいろ眺めた。入るのはいいが、何も買わずに帰るのは気まずい。仕方ないので、安いボールペンとノート一冊を買った。
それはともかく、ショッピングセンターの入り口にバーゲンブックの売り場が特設されていた。「ぞっき本」というのかな。新品だけども安い本。一冊買った。
『名作に学ぶ四字熟語』 鴨川昇/サンマーク出版
四字熟語が実際にどのような使われ方をしているか、文学作品からの引用をもとに解説するという本だ。四字熟語に限らず、言葉ってのは正しい意味はもちろん、正しい使い方を知るのも大切だ。もっとも、四字熟語に関しては、なるべく使わない方向を探すのも大切だろう。偏見だけど。いや、年齢を重ねるほど、やたらと小難しい四字熟語や慣用句を使いたくなるじゃん。俺は、まだ若いつもりだから、ちょっと抵抗したい。とかいいつつ、こんな本を買っているのだから、説得力がまるでないな。
※※※
追記
よくみたらそんなに難しい四字熟語は載っていなかった。普通によく使う、曖昧模糊とか阿鼻叫喚とか意気投合とか傍若無人とか揣摩憶測とか傲岸不遜とか自然淘汰とか軽佻浮薄とか、基本的なものばかりだった。
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