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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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持ち重り、陶然、陶酔、陶冶、薫陶

投稿日:2008年10月23日(木)

持ち重り、という言葉をはじめて目にした。 広辞苑でひいてみる。

【持ち重り】 もちおもり
もっているうちに重さが増してくるように感ずること。

使いどころがよくわからない言葉だ。このように使われていた。
 国書刊行会版『定本 久生十蘭全集』の刊行が、ついに始まりました。 A5判2段組で700ページ近い、ズシリと持ち重りのする第1巻を開いて、その豪奢な内容に、しばし陶然。
幻妖ブックブログ: そう、これが小説だ!より)
 
いつもチェックしている東雅夫氏のブログからだ。ついでに「陶然」という言葉もよく知らないのでひいてみる。

【陶然】 とうぜん
気持よく酔ってうっとりとするさま。「名曲に―とする」「―たる心持」

ああ、そういえば、「陶」の字が入る熟語で「陶酔」があった。

【陶酔】 とうすい
(1)気持よく酔うこと。「美酒に―する」
(2)うっとりするほどにその境地に浸ること。「音楽に―する」

陶酔はよく使うね。自己陶酔とか。 他には「陶冶」って言葉もある。陶冶の「冶」は「治」じゃないね。間違えそうだ。

【陶冶】 とうや
(陶器を造ることと、鋳物を鋳ることから)人間の持って生まれた性質を円満完全に発達させること、人材を薫陶養成すること。「人格の―」

どこで使う言葉なのかよくわからない。とりあえず、このように使われていた。
 
 国民一般が、ごく微細な細部についての意見の対立はあっても、自分たちの道徳的な素質を陶冶することが必要であることを、聖職者の権威によらずにみずから認識し、こうした計画に関心を持つようになったとしよう。
(『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』カント、中山元訳、p.132)

漢字を間違えそうな「冶」にはどういう意味があるのだろう。

【冶】 や
(1)金属を精錬すること。金属を溶かして器物をつくること。「冶金・陶冶・鍛冶(たんや)」
(2)女のなまめかしいさま。「艶冶・妍冶」

ついでに「薫陶養成」もよくわからない。「薫陶養成」では広辞苑に載っていないので「薫陶」だけひいてみる。

【薫陶】 くんとう
(香をたいてかおりをしみこませ、粘土を焼いて陶器を作り上げる意)特を以て人を感化し、すぐれた人間をつくること。「父母の―を受ける」


意味を調べるのはいい。次にまたどこかで見かけたときに、覚えていれば、それで幸い。でも、自分の文章でこれらの言葉が自然に出てくるようになるのはいつだろう。
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プロフィール

HN:
小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


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