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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月21日(木)

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同じ本ばかり読む

投稿日:2009年01月06日(火)

たぶん年齢のせいだと思うけど、新しい本が読めない。新しいというのは新刊とか最近の本という意味ではなく、初めて読む本すべてのことだ。さらにいえば、本に限ったことじゃないけど、新しい情報や刺激を脳が拒絶しているようだ。

だから、気がつくと、同じ本を何度も読んでいる。わざわざBOOKOFFから、昔読んだ本を探し出して再び購入したりする。未読の本なんか、買うだけ買って積んだままだ。

問題はおそらく根が深い。ヒキコモリニートのまま外に出られないのも、未知の世界との接触が鬱陶しいからだ。鬱陶しいうえに、何もかもが煩わしい。前の職場には七年近くいたけど、まったく知らない人々と0から関係を築いていくというのは途轍もなく面倒なことに思えるのだ。

たぶん、同じことを考えている人は多い。

ところが、だ。そんな思考パターンに陥っていると、何だか分からないが、外部から奇妙な強制力が働くのだ。無理矢理動かされるような出来事が起き始める。もちろん、すべては偶然の一言で片付けられるのだが、その偶然に意味を与えているのは自分に他ならない。おかしな話になるが、自分にとって意味のある偶然というのは、必然と同じではないかと最近考えている。

妄想じみた瞑想をしていたときに見えたのだが、世界そのものが自分を置き去りにしてどんどん先に進んでいる。自分は何にもないところにぽつんと取り残されている。ところが、自分と世界がチャチなゴム紐のようなもので結ばれていて、ある程度伸びきったところで、ゴム紐の元に戻る力によってびよーんとまた世界に引きつけられる。どうやら、完全に世界から切り離されることはないらしい。じゃあ、このゴム紐みたいなやつを切ってしまえば、と考えると、なるほどそれが<死>なのかと納得してしまう。

となると、外部からの強制力にとことん反抗したとしたら、自分は死んでしまうのかもしれない。自分と世界の意地の張り合いになった場合、世界が自分を切り離してしまえば済むのだからどうにも分が悪い。世界が、バイバイおまえはもういらないよ、と手を振ったとき、自分は血を吐きながら床に這いつくばっているか、あるいは真っ白なロープを求めてホームセンターへ向かう途中のクルマが暴走して最終的に鉄くずのなかで圧縮されてぐちゃぐちゃになってしまうか、そんなものだろう。

脳が同じ刺激だけをなぞり続けているのは、きっと末期なんだ。




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無題

それでも今、生きているじゃないですか。
可愛い姪御さんもいらっしゃるじゃないですか。

それが全てでも、構わないと思います。

私もこのブログを拝見しているひとりですから。

>>さくらさん

さくらさんこんにちは。

あたたかいコメントに思わずほろりとなりました。

おそらく、現実の私は死にません。
妄想や文章のなかで、自分自身を殺しているからです。それは、生きたいという欲求の現れでもあると思っています。

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プロフィール

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小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


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