投稿日:2024年11月21日(木)
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投稿日:2008年10月30日(木)
過去の自作を眺めていて、背筋が寒くなった。
今、自分はヒキコモリニート状態なのだが、それは過去のある日の事件がきっかけでそうなっている。その内容は書けないのだが、社会から抹殺されても仕方のない出来事だった。たぶん、誰も同情しない。
それはともかく、過去の自作で気になるものがあった。作成した日付を見た。その事件の半年ほど前に書かれているのがわかった。
こんなの。
昔人が死んだ場所に花が咲き家が建つ
昔ゴミの不法投棄場所
今は子供たちが遊ぶ公園
昔小学生が溺れ死んだ用水路に
かわいい金魚が数え切れない
昔わたしの犬が轢き殺された道路に
知らない犬の轢死体
昔世界の果てだったはずの交差点を
今日も車で通り過ぎる
昔果樹園だった場所は今も当然のように果樹園で
どこか知らないところから来た観光客の笑い声
昔生きていた自分は当然のように今も生きていて
だけど未来におびえている
クリエイターЯ は
世界を美しくするために
美しいものをたくさん創り
醜いものを壊していった
クリエイターε は
世界を美しくするために
美しいものを壊した
庭で草むしりする仮定された世界のわたしは
雑草を殺さずバラやチューリップやタンポポその他もろもろの花を殺した
さらに遠く仮定された世界のわたしは
正義を唱えるものを殺し
秩序そのものやそれを守ろうとするものも殺した
モニターの前でキーボードを打つ実世界のわたしは
それでも何も変えられず
むしろ自分が消される側の人間であることに気付き
それを否定したいがため
今こうやって文字を並べ
眺めている
「昔世界の果てだったはずの交差点」
この表現がおもしろいと思いました。
これに関連するのかわかりませんが、興味深い夢を見たことがあります。
「ここは、見慣れた近所のはずだ。しかし、どうして遠くに旅をしてきた気がするのだろう」
夢の中で、自分はたしかに近所にいるのです。しかし、どうしてか、外国に来ているようにすら感じるのです。この不思議な感覚は何だろう?
夢から醒めてから考えたことですが、これはきっと幼い頃の感覚の再現なのだと思いました。今なら、歩けば10分の距離でも、幼い頃の自分からすれば、外国に行ったことと同意になると思ったのです。
管理人さんの詩は、この感覚と近いものがあるのでしょうか?私はそのように受け取りました。
しかし、この詩で一番気になるのは「犬」のことです。
すべての文脈において、「無常」を表現していると思われるのに、ここだけ「固着」しているのです。
ここにこの詩を読み解く鍵が隠されているのでしょうか?
uenoさんこんにちは!
いつもコメントありがとうございます。
書いたときの真意はもうわからないのですが、おそらくuenoさんのおっしゃるとおり、「幼い頃の感覚の再現」に近いものだと思います。
この詩に登場する抽象的な場所はすべて対応する具体的な場所があります。自分でもよくわからないのですが、おそらくはそれぞれが何かの象徴ではないでしょうか。
ご指摘の「犬」については、もしかしたら、自分にとっての「死」の象徴かもしれません。わたしにとって「犬」という概念には、つねに「死」がつきまとっているのです。
記憶の奥深くをほじくり返すと、「犬」というキーワードで、シロという名の雑種犬、一緒に遊んでいる写真、家の裏に作られたシロの墓、そこから掘り出された黄色くなった顎の骨、もう少し大きくなってからの茶色い雑種犬、近所の国道でクルマにひかれた光景、等々いろいろ出てきます。私に「死」を意識させた初めての存在なのでしょうか。
それなら「死」に対して「生」の象徴はなんだろうと思うのですが、よくわからないですね。
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