投稿日:2024年11月22日(金)
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投稿日:2008年04月11日(金)
小説を書くどころかまともな日本語の文章を書くことすら怪しい俺は、当然のように、文章上達の秘密を探るためにいろいろな指南本の類を読んでいる。指南本を何十冊か読めば何もせず自動的に文章がうまくなるだろうという甘い考えはもちろんない。それは先に書いておく。そこまで馬鹿ではない。しかし、じっさいはやっぱり馬鹿なのだから、偉い人の教えに泣きつくしかない。馬鹿というと卑下のしすぎて逆に鼻に付くから、凡人と言い換えておくか。生まれながらに才がある(ように装える)人がうらやましい。
「三多の法」という言葉が樺島忠夫『文章構成法』に出てきた。これは文章上達法としてよく引用されるという。調べると「三多」は広辞苑にも載っている。有名な言葉だった。ゆとりある俺は今ごろようやく知ることができたわけだ。その「三多」とは次の三つを指す。
看多 多く読むこと
做多 多く書くこと (「さた」と読むらしい)
商量多 多く考え工夫すること
別段変わった方法ではない。当たり前のようにいわれていることか。当初、俺は多読やとにかく書けの精神に生意気にも懐疑心をもっていた。まどろっこしいことをしなくても、今の世の中なら先人の知恵を抽出した何か画期的な文章上達法があるのではないかという実にありがちな期待を抱いていた。もちろん、怠惰と言い換えたほうがより適切なのは認める。そんな俺でさえ、結局は多く読み多く書くことが大切なんだなあと反省気味に思えるようになったのだから、この「三多の法」はまことの道理に近いものなのだろう。最初から鵜呑みにするのと、俺のように身をもって知るのでは意味が違うと思うけどね。
世にあふれる(これが本当にあふれるほどあるから困る)指南本は、つまりはこの「三多」をより深く考察したりアレンジを加えたりしているものがほとんどなのだ。すなわち、看多なら誰のどの作品をどういうふうに読めばいいのか、做多ならどのような心構えで何に注意して書けばいいのか、商量多ならどこをどう推敲していけばいいかあるいはアイデアを出すにはどういう考え方をするべきかということを、それぞれの著者がオリジナルの言葉で読者に伝えようとしている。だから、奇抜な文章上達法を求めて本屋やインターネット上をさまよい歩いても、文字通り徒労に終わる。
しかし、すべての文章指南本が同じ「三多」の精神に則っているわけでもない。必ずしも多読が必要ではないという意見もないわけではない。ただ、最近は逆にそういう本に対して自分が懐疑的になってしまっている。これを俺自身の成長と見るか単に利口ぶりたいだけの迎合と見るかは、よくわからないけど。
はじままして小生です。
私も同じように創作にて色々悩んでおります。
実験的小説とかで試しております。自分も指南本を読んでおりますが、内容は理解出来ても活用できるのは自分が同じ場面に出会うことで学習することですね。それまで色々の創作をしていかなければいけないでしょう。他の記事も読ませて頂きますね。
はじめまして!
コメントをいただけるととてもうれしいです。
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わたしはまだ小説を書くためのスタートラインにも立っていないような新参者です。
だから、ときどき奇妙なことを書いてしまうかもしれませんが、生温かく見守ってください^^
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