投稿日:2025年02月02日(日)
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投稿日:2009年04月15日(水)
多くの小説作法の本が口にする逃げ文句は「巧い小説の書き方があるなら自分(著者)が知りたい。けれども、拙い小説には共通するものがあるから、それだったら教えましょう」というかんじだよなあ。投稿日:2009年04月10日(金)
朝から何いってんだ。投稿日:2009年02月27日(金)
思い込みと思い上がりだと思う。投稿日:2009年02月13日(金)
小説を書く上で人物の描写は避けて通れない。じっさいに書いてみて、最近ようやくわかったことだ。
描写とは何か、これは前回の記事で扱った。言葉の意味を辞書で調べると、描写とは対象を客観的に表現することであるとわかった。
参考:ゆとしょ! ゆとりある俺の小説ブログ 描写がよくわからない
まあ、言葉の意味がわかったぐらいで即実践できるなら誰も苦労しないよなあ。そうか! 客観的に表現すればよかったのか! これでばりばり書けるぜ!
ないない。無理無理。
そこで思い出したのが、小説における描写をスケッチに喩える話だ。ここで今度は「スケッチとはなんぞや」という言葉の定義に陥りそうになるのをぐっとこらえる。とりあえず単純に「絵を描く」ということにしておく。だれか美術に詳しい方、スケッチ、デッサン、クロッキーの明確な違いを教えて下さい。Wikiは無しの方向で。なんてね。
とにかく、文章によるスケッチが描写なんだ、とここでは軽く捉えておく。話が進まなくなるよね。(あー、でも「絵」と「スケッチ」の違いってなんだろう)
ある作家がデビュー前に行った小説の練習方法を引用する。
僕がこのころから始めたもう一つの練習法は、小型のノートを持ち歩くことだった。電車に乗り、前に座っている乗客をスケッチした。絵に描くのではなく、文章でスケッチするのである。あるいは公園やデパートの屋上のベンチに座ってノートを開くのでもいい。目にとまった人物を、まず風貌を描写し、次に勝手に彼や彼女がどういう人間であるかを書く。年齢、職業、趣味、家族構成や生い立ちなど、思いついたことを勝手に書いて描写してしまう。後に、僕はこのノートに「あの子はだあれ」というタイトルをつけた。
(井上夢人『おかしな二人―岡嶋二人盛衰記 』より)
コンビで活動していたミステリー作家、岡嶋二人の誕生から解散に至るまでを書いた自伝エッセイからの引用だ。これは、江戸川乱歩賞への初挑戦が第一次予選通過という結果で終わってしまったあとの、本格的に小説の練習を始めたころの話だという。応募したのが昭和52年の第23回江戸川乱歩賞だから、もう30年以上前の話だ。「小型のノート」とあるのは、当然紙のノートだよ。でも、今の時代なら小型のノートPCを使って同じことをする人もいるかもしれないね。
ここでつっこまれるかもしれない。
描写とはなんだという話なのに、引用された文のなかに「描写」という言葉が入っている。これでは堂々巡りではないか、と。
たしかにそうだ。私はそう思った。でも、これは質より量の問題なのだ。
文章によってスケッチした人数は、具体的な数字はわからない。しかし、一人や二人ではないはずだ。つまり、ただ一人の人物を前に、描写とはなんなのだ、と考え続けるのではない。何人もの人物を書くことによって、結果的に、描写とはこういうことなのか、という感覚をつかみ取るのだ。おそらく、そうだと思う。
なぜならば、世の中にはまったく同じ人間は存在しない。みんな違うのだから、文章によるスケッチも同じになるわけがない。書き分けなければならないのだ。「きれいな人」とか「怖そうな人」とかそういう主観的な言葉はすぐに尽きてしまう。その人物が他の人々とどう違うのか、その人物をその人物たらしめている要素を見つけ出して書いていかねばならない。
この井上夢人氏の話ができすぎているなと思ったのは、外見だけではなく「彼や彼女がどういう人間であるか」までも書いている点だ。私のような小説家志望では絶対に思いつかないようなことを、さらりとやっているのだ。小説における描写とは、人物の外見を読者に正確に伝えることではない。どんな人間なのかを読者に伝えるのである。(と、小説の書き方の本には書いてあるよね)
今、小説家志望で、こういう人物スケッチをやっている人っているのだろうか。
私はヒキコモリニートなので、無理です。
投稿日:2009年02月11日(水)
作文も小説も描写が大切。
びょうしゃ【描写】
書き写すこと。特に文芸・絵画・音楽など芸術的制作において、物の形体や事柄・感情などを客観的に表現すること。「心理―」
きゃっかんてき【客観的】
特定の個人的主観の考えや評価から独立して、普遍性をもっていること。「―な態度」「―に述べる」
ふへんせい【普遍性】
(1)すべてのものに通ずる性質。
(2)すべての場合にあてはまる可能性。一般性
錦鯉太郎は日本史が苦手だ。彼はテストの点が悪くていらいらしていた。
錦鯉太郎は学生鞄のなかから、一枚の紙切れを取り出した。日本史の答案用紙だ。右上には29という数字が赤ペンで殴り書きされている。しばらく眺めてから、彼は答案用紙をくしゃくしゃに丸めた。
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