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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月24日(日)

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千差万別の反対語

投稿日:2008年08月24日(日)

千差万別の反対語は千篇一律なんだって。知らなかった。『活用自在 反対語対照語辞典』に出ていた。この辞書は買ったのはいいけれど実はあまり使い道がないことに気づいた。よくあることよ。

せんさばんべつ【千差万別】 多くの種類があっていろいろ違うこと。
せんぺんいちりつ【千編一律】 多くの物事がみな一様で変化がないこと。

ちなみに「編」が広辞苑だと「篇」になっているけれど、どっちでもいいのかな。


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『活用自在 反対語対照語辞典』

投稿日:2008年08月23日(土)

「現在使用されている現代語を中心に、古語、俗語、外来語などの反対語・対照語およそ一万五〇〇〇を収録した」という辞書。出版社は柏書房。

たとえば「創造」をひくとすぐ下に「模倣」とある。それぞれの語には「そうぞう【創造】 新しいものを初めて作り出すこと」というふうに簡単な説明もついている。逆に「模倣」をひいてみると「創造」が出てくる。同時に「模倣」の場合は「創造」だけではなく「独創」ともあるので、必ずしも一対一になっているわけではない。念のため「独創」をひいてみると「模倣」がでてくる。

もうひとつ、「ソプラノ」をひくと「アルト」「テノール」とある。女性の「高音部・低音部」と、高音部の「女性・男性」という二種類の対立になっているということらしい。だから「バス」(男性の低音部)は出てこない。それならばと「バス」をひいてみると「アルト」「テノール」とあって「ソプラノ」は出てこない。

付録で巻末に反対の意味をもったことわざも収録されている。「一石二鳥」に対しては「あぶはち取らず」、「君子は危うきに近寄らず」に対しては「虎穴に入らずんば虎児を得ず」といった組み合わせが一覧になっている。ことわざで人を諭したつもりになっている人に反撃するのに役立つかもね(そんな使い方は嫌すぎる)。

小中学生の国語の勉強や日本語クイズ番組の役に立ちそうな辞書だね。

忸怩たるものがある

投稿日:2008年08月21日(木)

 「忸怩たるものがある」という言い回しを覚えました。今までぜんぜん聞いたこともなかったのに、ここ最近、偶然何回も目にしたのです。

 語彙を増やす目的でBOOKOFFで買った高校生用の受験参考書『語句ナビ690』に「忸怩」が掲載されていました。こんな言葉があるんだな程度に思っていましたら、花村萬月先生の『鬱』に3回ほど出てきて驚きました。また、たまたま読み返していた『パタリロ西遊記! 外伝』のp.104にも「実に忸怩たる記憶じゃ」という台詞があることに気付きました。

 忸怩の意味と読み方を調べてみます。

 忸怩は「じくじ」と読み、広辞苑では「恥じ入るさま」と書かれています。

じくじ【忸怩】
恥じ入るさま。「内心―たるものがある」

 「忸怩たる~」の形で使うようです。

 顔厚忸怩という言葉もあります。

がんこうじくじ【顔厚忸怩】
恥じ入る意の謙譲語

 漢和辞典で「忸」と「怩」、それぞれの意味を調べてみます。

 忸怩の「忸」は、はじる、なれるの意味。漢字の左側はりっしんべんで「」を表わします。右側の丑みたいなのは、ひねる形だそうです。だから、忸怩の「忸」は「心がひねられる、はじるの意を表す」(漢語林)。

 忸怩の「怩」もはじるという意味。りっしんべんなので「」、右側の尼みたいなのは、ねばりつくの意味だそうです。だから、「ねばりついてくる感情のさまから、はじるの意味を表す」(漢語林)。

 心がひねられる、ねばつく。漢字って面白いですね。
 

かすりもしねぇぜ

投稿日:2008年08月20日(水)

ビーケーワンの怪談大賞、3作送ったけどまったくダメだった。ああ、悔しい。俺はちっぽけな人間なので、とうぶんビーケーワンで買い物するのはご遠慮することにしよう。ふふふ、ここで俺に賞を取らせていれば、ご機嫌で10万でも100万でも買い物をしたというのにな! HAHAHA! うそだけど。 

むなしい。そして悔しい。

ああ悔しい、とにかく悔しい、もう寝たい。

俺は強がらないぜ、全力で悔しさをアピールするぜ。かっこわりい、俺、最高にかっこわりいよ。まあいいさ、今、中学生レベルからやり直しているんだ。あと10年もすればなんとかなるだろう。ちくしょう。


『思考の用語辞典』

投稿日:2008年08月19日(火)

小説には役立たないよ、と用心深く断っておく。最近購入した本でこれはいいなと思っただけ。

哲学とはある種の人間にとってはセラピーと同義だ。何か心の治療をしてくれると期待してしまう。十代のある時期に、自分の存在する意味ってなんだろう、と考えざるを得なくなってしまい、そのまま保健室に行かず図書室に行ってしまったような気の毒な人間がそうだ。さらに運悪く哲学関係の書物を開いてしまえば、そこには今まで自分では気づかなかった世界の見方や思考の方法が書かれていたりするのを発見してしまう。開いた本人が無知で純粋な阿呆であればあるほど、この世の真理を得てしまったかのような幸せな錯覚に陥ることができる。こうして暗い青春時代は幕を開けるのだ。まあ、誰でも通る道かもしれないよね。

それはさておき、セラピーまがいでも教養でも知的好奇心でもなんだもいいけど、中途半端に哲学だの思想だのに触れていると意外な落とし穴が待ち構えている。見事にはまってしまったから、わかる。難しい言葉ではなく、無意識に使ってしまうような簡単な言葉ほど間違いや勘違いがあるのだ。あるいはその言葉の背後に隠れている思想の連鎖に気づけない。

『思考の用語辞典』はタイトルこそ辞典となっているけど、中身は著者である中山元氏が選んだ100の言葉についての読み物となっている。どの項目から読んでもいいようにできている。たいへん読みやすくわかりやすい。あと、夜読むと、よく眠れる。

ちなみに、おっさんになってからまた哲学にナニかを求めるような人間には、中高生のそれとはまた違う意味で自分自身の存在についての悩みがあるから、やさしく接してあげて欲しい。俺とか。

 

 

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プロフィール

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小瀬朧
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男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
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