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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月24日(日)

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あなたたちは一生「商」が書けません

投稿日:2008年09月13日(土)

小学校の思い出だけどね。

今の学校事情は知らないけれども、昔は生徒をよく廊下に立たせていた。昔ってのがどれぐらい前なのかは秘密な。俺らは立たされる側の人間だったから、どんな理由で廊下に放り出されたのかはよくわかっていない。子どもの悪さに自覚はないのだ。とにかく先生にとっては怒るべきことをしていたのだろう。その日も何かで怒られて数人が教室から追放されたわけだ。

国語の授業だった。しばらく廊下に立たされていた俺たち数人が許されて教室に入ると、黒板には大きく「商」と書かれている。新しい漢字だ。先生は言った。

「教室にいた人たちはこの商の字を習いました。でも廊下にいたあなたたちは一生書けません。困りましたね」

これは、困った。俺はもう一生「商」が書けないのだ。学問は厳しい。

その後俺は独学で「商」の字を学んだ。


 

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ウソバスターを見た

投稿日:2008年09月13日(土)

テレビ朝日でさっき放送していた。面白いねこれ。世の中で常識だと思われていることのウソを暴く番組だそうだ。初めて見た。

「酢を飲むと体が柔らかくなる」がウソなのはけっこう昔から言われていたのよね。だけど「チョコを食べるとニキビが出る」と「ピーナッツを食べ過ぎると鼻血が出る」もウソなのには驚いた。これ、昔よくお母ちゃんに言われたぜ。ウソだったのか。「サツマイモを食べるとおならが出る」のは本当だって。あと「あくびはうつる」のも本当なんだって。へぇ。

他に何があったかなあ。「摩周湖は法律上はみずたまり」とか「ひまわりの花は太陽に向かって動かない」とか「アメンボは飴のような臭いがするからアメンボ」とか、面白れぇ。思い込みおっかねぇ。

 

~に読み耽る

投稿日:2008年09月12日(金)

「読み耽る」という言葉は危険だ。意味は通じるだろうけれども、うっかりすると「~を読み耽る」と書いてしまいそうだ。最近、これに気づいた。

本に読み耽る、と口に出してみると「に」のところで違和感を覚えてしまう。本を読み耽る、と「を」にしたほうが自然に聞こえる。しかし、正しいのは「本に読み耽る」のほうらしい。かといって、「を」にするのは絶対間違いだという話も見つからない。ネットを検索するかぎり、両方使われているし、疑問に思う声も多くない。

辞書をひいてみると「読み耽る」はそれだけで一つの単語になっている。「読む」と「耽る」の二つがくっついているわけではない。広辞苑によると「読み耽る」は自動詞ということなので、使い方はやはり「~に読み耽る」が正しいようだ。

ここからは俺の勝手な推測だ。

自動詞というと、たしか主語の状態を表す動詞というふうに教わった記憶がある。「読み耽る」の場合は、読むことに夢中になっている状態を表す言葉ということだろう。ここで、「読み」の部分に引きずられて「読む」という行為のほうが重要だと感じると「~を読み耽る」と言いたくなってしまう。本に読む、とは言わないからだ。意識の流れとしては、本を読み、そして耽るというかんじになっているのではないだろうか。耽るためにはまず読まないとだめだろうという理屈も考えられる。その理屈が通用するかどうかは知らんけど。しかし、あくまでも「耽る」のほう、夢中になっている状態を表している言葉なのだと考えれば「~に読み耽る」のほうが自然に聞こえてくるから不思議だ。

こんな会話を考えた。

「彼は夢中になっているね」
「何に?」
「本を読むことに」

いじわるだから別のパターンも。

「彼は夢中になって読んでいるね」
「何を?」
「本を」

あーあ。困った。

さらにもう一つ困ってしまう事実、「耽読」という言葉の存在だ。広辞苑にはこう書かれている。まず「読み耽る」をひいてみると説明のなかに「耽読する」がでてくる。

【読み耽る】 よみふける
《自五》夢中になって読む。耽読する。「推理小説に―・る」

「耽読」をひいてみるとこう出ている。

【耽読】 たんどく
書物を夢中でよみふけること。「推理小説を―する」

「耽読する」の場合は「を」になるのだ。

俺にはよくわからん。でも投げっぱなしもよくないので、また自分なりに解釈するなら、「読み耽る」は「耽る」という状態が主で、「耽読」は「読む」という行為が主なのだろう。もう限界。




今日は3冊買ってきた

投稿日:2008年09月11日(木)

BOOKOFFの105円コーナーで見つけた。

大石初太郎『敬語』
秋山さと子『ユングの心理学』
『図解雑学 進化論』

『敬語』はかなり古い本のようで、これはちくま文庫なのだが、1975年に刊行されたものを文庫化したということだ。著者によると敬語の実用書ではなく教養書としてみてもらいたいそうだが、30年以上たった現代では当時の「敬語の乱れ」を知るちょっとした手がかりにもなりそうだ。今では、30年以上前のこの本の中で「敬語が乱れている」と嘆かれた世代が、今度は今の時代の言葉の乱れを嘆く側になっているのだから面白い。俺たちだって年寄りになれば、きっと自分より若い世代の言葉遣いにケチをつけるのだろうから、それもまた面白い。たぶんずっと続く流れなんだな。

『ユングの心理学』は講談社現代新書で、かなり昔に読んだ気がするけど内容をぜんぜん覚えていなかったのでまた買った。って、今ぱらぱらとめくっていたら蛍光の付箋紙が挟まれたままになっているけど……マザーコンプレックスの説明のところだ。意味深だな。関係ないけど念のため「意味深」を辞書で引いたら「意味深長」を略した俗語と書いてあった。誤用ではなかった。よかった。

図解雑学シリーズはとにかく105円のところにあったらタイトルに関係なく買うことにしているので、進化論に興味があるわけではない。ひまなときに読む。ひまじゃないときなんてないけどね。

何かを忘れているような感覚を見極めたい

投稿日:2008年09月10日(水)

あまりにも多く使われる言い回しだけれども、これは実際には何が頭のなかで起きているのだろうか。

本当に何かを忘れているのは別として、恐らく誰もが幾度も感じたことがあると思う。夜中、ふと目が覚めた瞬間の、自分が誰なのか、今はいつなのか、ここはどこなのかわからなくなるあの一瞬。ナツメ球のかすかなオレンジ色に照らされながら、自分が何かを忘れているような気がするあの感覚だ。あるいは、夜、家に帰り、誰もいない部屋の蛍光灯をつけた瞬間に自分をおそうあの感覚もそうかもしれない。

この感覚の正体をいつか見極めたい。

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プロフィール

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小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
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