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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月24日(日)

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SF読書案内 『新・SFハンドブック』

投稿日:2008年04月03日(木)

一応書いておくけど、俺は別にSFが書きたいわけじゃない。まずは「自分が何を書きたいのか」を見極めるためにいろいろなジャンルを読んでいる(つもり)なのだ。

今回入手したのは早川書房の『新・SFハンドブック』(2001)だ。ネットの古書通販でやっと手に入れることができた。ゆとりある俺のことだから「何を読めばいいのか」すらよくわかっていない。そのくせ、意味もなく権威を求めたりするから、ネット上で見かける個人のおすすめとかはあまり参考にしない。ほら、マニアってのはやたらマニアックなものを薦めたりするでしょ。単に、おまえらこんなの読んだことないだろっていう自慢かもしれないし。だから、いろいろ探してみたらハヤカワ文庫でSFのガイドブックがあるっていうんで早速購入してみたわけだ。

この『新・SFハンドブック』はSF小説の読者を対象にしている。だから小説を書くための指南本として、直接は役に立たないかもしれない。しかし、何を読んでおくべきなのかはよくわかった。ネット上の、たとえば掲示板等でおすすめ作品のタイトルだけを羅列されてもまったく読む気にならないし、気になったタイトルは検索して内容を調べないとならない。だけど、この手のガイドブックを開けば簡単な内容がわかるし、なぜそれを読むべきなのか、どこが面白いのかまでわかるので、俺みたいに読書が圧倒的に足りてない人には非常にありがたいのだ。

困ったこともある。
読みたい本があまりにも増えてしまったのだ。このままではただの読書家になってしまう、かも?

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小松左京『果しなき流れの果に』

投稿日:2008年04月02日(水)

こんなところで虚栄を張っても、何も得られないので正直に書くと、実は今日、しかもたった今読み終えた。数年前に購入したまま本棚に眠っていた。もっと早く読んでおくべきだった。猛省。

光瀬龍『百億の昼と千億の夜』はすでに読んでいたのに、『果しなき流れの果に』は積んだまま。これがゆとりある俺クオリティ。早川書房の『SF入門』(2001年)では日本SF作家クラブがおすすめする小説の国内第1位が『果しなき流れの果に』である。ちなみに2位が『百億の昼と千億の夜』。要するに、四の五の言わずに読んでおけという小説だったのだ。

これが1965年に書かれたというのだから恐ろしい。驚くどころの話じゃない。自分が生まれるはるか昔にこんな壮大な物語が存在していた、それをほんの数時間前まで知らなかった、その二つの事実が恐ろしいのだ。さらに、良作を読み終えたあとのあのため息しか出てこない「満たされた虚脱感」はいまだかつてないほどである。ろくな読書習慣がなかったのだから、当然なんだけど。

ここで「書くための読書」というこのBlogでの本来の目的に戻ってみると、本書を読むことでSFというジャンルのハードルの高さを痛感したとしかいえない。およそ自分の中にあったSFのタネみたいなものは、まったくもって存在していないのと同義なぐらいちっぽけで惨めだったのだ。うーん。

とりあえず、頭をクールダウンさせないと。
ちょっと他の本に手をつけられない。

怪談の指南本 『怪談の学校』

投稿日:2008年04月01日(火)

メディアファクトリー『怪談の学校』
京極夏彦、木原浩勝、中山市郎、東雅夫の4人による「怪談作家育成実践講座」(帯より)。

怪談に特化した指南書で非常に参考になる。「怪談」は「ホラー」や「オカルト」とは違うジャンルだ。まずそれがわかっただけでも本書を読む価値はおおいにあったと思う。また、怖い体験談が即怪談になるわけではない。実話だからといくら強調したところでそれが怪談になるほど甘くもない。怪談には怪談の作法がある。怖がらせるツボがある。それを心得るのが怪談作家への第一歩なのだ。たいへん勉強になった。(俺は別に怪談作家を目指しているわけではないが)

投稿作品を評価する形式が中心になっていて、先の四氏がそれぞれ独自の視点で、初心者の陥りやすいミスを指摘したり、アドバイスをしたりする。「怪談の書き方」の章では、木原氏が投稿作品を添削、じっさいにリライトしてみせる。同じ素材でも書き方によってまったく怖さが変わるのだから面白い。「怪談の読み方」の章では、東氏が推薦する「チラー・ポイントを磨く」テキストが多数紹介されている。読書ガイドとして俺はそれらの本を集めている。ちなみに「チラー・ポイント」とは怖がらせるツボのことだ。

このジャンルにはあまり類書がない(と思う)ので必読の書だと思う。


新カテゴリー「役に立ちそうな本・資料」

投稿日:2008年04月01日(火)

あくまでも「役に立ちそうな」本・資料であって、まだろくに小説も書いたことがない管理人が紹介するのだからなんの裏付けも根拠もない。むしろ「こんなの読んでるからダメだろう」という反面教師的な受け取り方でもいいと思う。紹介するのはじっさいに所有するものに限るつもり。

小説入門で参考にさせていただいているから当然かもしれないけど、先達であられるライトノベル作法研究所さんが「創作お役立ち本」として紹介されている本がかなり含まれるかも。

小説を書くまでの手順? 都筑道夫氏の場合

投稿日:2008年04月01日(火)

 少々古い本ですが、都筑道夫『都筑道夫のミステリイ指南』に興味深い記述があります。
 初心者がゼロから小説を書くための手順が書かれているのです。
 
 その手順とは以下の通り。
 
・いろいろなジャンルの小説をたくさん読む
・気に入った作品を原稿用紙に筆写する
・筆写した作品を声に出して読む
・自分で短編小説を書いてみる
 
 まずは、とにかくたくさんの本を読め、という多読のすすめです。ここで大切なのは、さまざまなジャンルの作品に触れることです。その理由は「自分がどういう小説を書きたいか、それを発見するのが第一歩」(同書より)。書きたいジャンルが見つかったら次のステップに移ります。
 
 次は、筆写です。自分の書きたいと思ったジャンルからお気に入りの作品をいくつか選び、それらを原稿用紙に書き写します。正確に書き写すことによって、原稿用紙の使い方を覚えられます。また、筆写することにより、その作品を熟読したことにもなります。
 
 書き写したら、今度は音読です。作品を声に出して読みます。よい文章にはリズムがあり、声に出して読み、それを耳で聞くことで、より深くその作品を理解できるのです。
 
 最後に、いよいよ自分の作品を書きます。まずは短編から挑戦です。書き方については、説明しても会得できないのだからとにかく書けということです。ちょっと肩すかしをくらった気分ですが、書かないことには始まらないのでしょうね。
 

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小瀬朧
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男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
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