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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月22日(金)

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『ことば選び実用辞典』

投稿日:2009年05月13日(水)

・ことば選び実用辞典
ことば選び実用辞典 

コンパクトで携帯に便利な類語辞典。キーワード(見出し語)は約580語、漢字語を中心に約1万語を収録。値段は定価630円(税別)と、辞典としては非常に安価。出版社は学研。

キーワードは「あい(愛)」から始まる50音順で、日常的によく使われる言葉からひくことができる。

たとえば「さびしい(寂しい)」をひいてみると、「閑寂」「空寂」「荒涼」「索漠」「殺風景」「寂然」「寂寞」「蕭条」「悄然」「蕭然」「寂寞」「寂寥」「貧寒」「幽寂」「落莫」「寥寥」と16語が並ぶ。それぞれの語には簡単な語義と用例が掲載されている。
しずかでものさびしい。【閑寂】[例]閑寂な環境を好む人。
語義と用例で言葉を挟むように配置されているのが特徴(実物は縦書き)。

なぜこれを選んだか、理由は3つある。

・サイズが小さく、つねに手元に置いておける
・見出し語が50音順なのでひきやすい
・上2つの理由から、素早く言葉を探すことができる

サイズは高さ約15センチ、幅約9センチと文庫本の幅だけを少し短くした程度。これは片手にちょうど収まる大きさなので、左手で言葉を調べながら右手でキーボードを打ち続けることもできる。表紙にはビニールカバーがつけられ、耐久性も十分。実用辞典というだけあって、確かに実用的なのがいい。

見出し語が50音順なので直感的にひくことができる。たとえば「話す」を別の言葉で言い換えたいと思ったときは、この辞典の「は」行を捲ればすぐに「はなす」という見出し語を見つけることができる。また巻末には見出し語と収録語の索引がある。実際は、探したい言葉がどんな見出し語に属するのかよくわからないと思うので、巻末の索引を見た方が早いかもしれない。

類語辞典というと、角川の『類語国語辞典 』が一般的(好みの問題は別として)だけど、ちょっとした「あれなんだっけかなあ」ぐらいの言葉を探すのには手間がかかる。だから、角川の類語辞典からよく使うだろう言葉の項目だけを抜き出しておこうかと考えていた。でも、そんなことをするぐらいなら、よく使う言葉だけが載っている辞典を買えばいいのではないか、と気づいたわけだ。

ただし、収録されている語は漢字語ばかりなので、ある言葉を難しく置き換えるにはいいが、簡単に言い換えるのにはまったく向いていない。文章作法本の多くが、漢字語をあまり使わないように、と指導する向きがあるので、それを踏まえた上で使うべきだとは思う。

ともあれ、700円でお釣りがくるという安さなので、使えそうだなと思ったらとりあえず買ってみてもいいかも。
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本は積み木じゃありません

投稿日:2009年05月13日(水)

久しぶりにBOOKOFFへ行った。一ヶ月ほど行っていなかった。お金もないし、あまり本を読みたい気分じゃなかったから。

在庫数が一番多い店舗へ今日は行ってみた。そうしたら、気持ち悪いぐらい、以前から探していた本が次から次に見つかった。あまりにも都合が良すぎるので、もしかしたら夢なのかと疑ったが、現実だった。

偶然にすぎないとしても、それを見つけたのは自分なのだから、きっと何か意味がある、と思うようにしている。最近、気弱になっているから、あまり強くは言えないけど。

どうにも最近は、生きているという実感に乏しく、その反動でちょっとしたことに感動したり涙を流したりする。冷静に考えてみれば、たかが古本屋に自分の欲しかった本があったぐらいで、何か運命めいたものを感じてしまうのだから、それなりに心が荒んでいるのだろう。

姪と積み木遊びをしていて、一番楽しいのは組み上げた積み木を一気に崩すときだ。高く積めば積むほど、壊すときの爽快感は高まっていく。姪にとって崩壊する積み木の塔が何を意味するのか、大人の私には理解できないけれども、その小さな心のなかに確かに存在する破壊の欲求をくすぐるからこそ、夢中になれるのだ。

BOOKOFFで古本の詰まった棚を見ていると、その一冊一冊が積み木を連想させる。回りくどい考え方をするなら、なるほど本というモノは知識の蓄積を象徴している。見たままの解釈をするなら、本が四角いブロックに見える、それだけのことだ。

じっさい、買ってきた本はろくに読まれもせず、部屋の隅から順番に、積み木さながらにうずたかく積み上げられているわけだ。土台が文庫本だったりすると非常に不安定となって、そのうちぐらぐらと揺れ始め、夜中に突然崩れて私を驚かせたりする。、また、姪から見れば積み上げられた本の山と積み木の区別はつかないし、つける必要もないから、片っ端から崩してくれたりもする。

そんなかんじだから、部屋に籠もって悶々としていると、部屋のすべての本を外にぶちまけたくなる。そうすれば、何か吹っ切れるような気がしてならないのだけれども、やはり世の中の本を愛する人たちから総スカンを食らいそうなので、妄想のなかにとどめておく。






 

くらくらした

投稿日:2009年05月11日(月)

日曜日、近所の公園に姪と一緒に遊びに行ったんだけど、暑くて、具合悪くなって、ベンチにダウンした。頭痛かった。

そのまま空を見上げていたら、ああ、自分は今生きているんだなあと実感して、同時に、このまましんじゃってもいいよなあと思ったりして、なんだか悟りを開きそうな気分になった。

そのあいだ、姪は私の腹の上でぴょんぴょん飛び跳ねていた。どうだい、おじちゃんのお腹はふかふかだろう……。

関係ないけど、姪は家の近くを散歩していると、ある廃屋のところで必ず「だれかいるー」というようになって、ばーちゃんを怖がらせる。いいねえ、さすがは私の姪だ。(何がどうさすがなのか謎)

セブンイレブンで、500円の何か怪奇特集の本を買おうとしたら、だっこされていた姪が「おじちゃん、それダメだよ」というので、買うのをやめた。何かすごく不気味なかんじがする本だったんだよね。さすがは私の姪だ。(だからどこがどうさすがなのかと)




パパ気分

投稿日:2009年05月07日(木)

連休も終わるので、妹から姪を一日借りて(この表現よくないよね)、いろいろなところへ遊びに出掛けた。

ちょうどオープンしたばかりの食品スーパーだのショッピングモールだのが何カ所かあるので全部回ることにした。

姪を抱っこして歩き回る私の姿は、傍から見ればごく普通のパパに見えたと思う。あんなデブで禿でも結婚できて子どもがいるんだろうなあ、と周りの人から見られたのなら、とてもうれしい。

ところで、今上で書いた「あんなデブで禿でも~」という表現はじつによくない。書いている本人は謙遜じみた卑下のつもりかもしれないが、それはつまり、書く人(といっても私だが)の人間観を如実に表わしている。すなわち、私にとって太っている人や頭髪の薄い人とは、より劣った存在として認識しているということだ。まあ、こんな些細なことでつまらない人間性を透けさせてしまうようではお先真っ暗だな。

ところて、今上で書いた「こんな些細なことでつまらない人間性を~」という表現はじつによくない。(以下飽きるまでループ可能)


それはともかく、確かに幼児を抱っこして歩き回っていれば一見パパのようではあるが、姪は私に向かって「おじちゃん、みて」「おじちゃん、きて」「おじちゃん、だっこ」「おじちゃん、あっちいく」「おじちゃん、これなんだ」「おじちゃん、じゅーす」「おじちゃん、おかし」……とおじちゃんを連呼、しかも大声なので、周囲から一瞬だけ奇異の目を向けられる。

最近は開き直って、私自身、自分のことを「おじちゃん」と呼ぶことにし、しかも大声(そういう血筋らしい)なので、それも相まって、周囲の奇異の目はすぐに理解の目へと変わる。そういう関係なんですよ、あははは。

しかし、私は基本いいなりなので、姪に「おじちゃん、ここすわって」と言われれば、そこが床であろうが地べたであろうがすぐに座るため、やっぱり最後は奇異の目で見られるわけだ。私と姪の様子を見ている人は、きっと頭のなかで、親ばか……いやおじさんの場合はおじばか……なのか、と考えることだろう。

あー。

途轍もなく、どうでもいい話ずら。

 

嗚咽の嗚は鳴ではない

投稿日:2009年05月05日(火)

ずーーーーーっと、間違って覚えていた。間違って覚えていた上に、ワープロにしてもパソコンにしても、日本語変換で「おえつ」はすぐに「嗚咽」となるから、気にもしなかった。


「嗚」咽


「鳴」く


漢字が違う!

これがもし手書きだったときは、私は絶対書き間違える。とはいっても、最近は手書きの文字を他人に見られることは滅多にないので、下手をしたら誰からも指摘されず、一生間違いに気づかなかったかもしれない。

もうひとつ。

もしやと思って調べたら、やっぱり。




「烏」合の衆


「鳥」


なんてこったい。烏合の衆の「烏」は「鳥」ではなかった!

これもパソコンではつねに正しく変換されるし、手書きで「烏合の衆」なんて書くこともないから、同じく自分の覚え間違いに気づかなかった。


ということは……。

もしかして……。


烏丸通り



ああああああああ。烏丸通りの「烏」も「鳥」じゃなかった!

これは京都の通りの名前だっけ。となると、中学の修学旅行のときから今に至るまでずっと間違い続けていたのか。


ちなみに「ああ」を変換すると「嗚呼」が出てくるけど、この「嗚」も――。







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小瀬朧
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