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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月24日(日)

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メモはやっぱり紙がいい、そしてブタは俺から生まれる

投稿日:2008年05月26日(月)

パソコン上でメモをとったりアイデア支援をしたりするツールはたくさんある。たくさん試した。でも、けっきょく紙のメモに落ち着いてる。

前も書いたかも知れない。俺は100円ショップのダイソーで売っているメモ用紙が好きだ。9センチ四方のサイズで400枚入り。どんなくだらないことであっても、気になったのなら書き留めておく。書くことで、頭からそれを追い出してしまう。すると、また次の何かが思い浮かぶ。また書き留める。その繰り返しだ。よくわからないが、人間の頭では、同時にいくつものことは考えられないらしい。だから、どんどん外に追い出していく。出して出して、出し尽くして頭を空っぽにする。空っぽというより、静寂だ。頭の中でぎゃーぎゃー騒いでいた声が聞こえなくなる。

それと、頭の中にあるうちは何でも大きく見える。自分ではもの凄い思考をしているつもりになる。だけど、それを紙に書き出してみると、その小ささに唖然とする。愕然とする。一日じゅう、頭の中でこねくり回していたものが、メモ用紙一枚にもならないのだ。頭の中では、何か考えているつもりでも、実はループしているだけなのかもしれない。同じ考えがぐるぐるぐるぐる、ぐるぐると廻っているだけだ。考えているのではない、廻しているだけ。そんなものは、とっとと頭の外に追い出してしまう。

この行為は、自分の場合は紙がいい。どこでも書けるからだ。寝るときは、枕元に置く。俺は毎日、悪夢を見ている。夜中に目が覚めたとき、夢の記憶が残っていれば、書き殴る。そうしないと、酷い場合は一日じゅう、悪夢の記憶にうなされる。追い出してしまわないとダメだ。

ちなみに、最新のメモにはこんな事を書いている。

世界じゅうの<ブタ>はもともと俺の細胞から作られた。俺がまだ人間の形を成す前、半分に切り取られた片割れが原初の<ブタ>となり、残りカスが俺となった。父と母が愉しそうに教えてくれた。俺はそんな話は聞いたことがない。なんだおまえそんなことも知らなかったのか、と父が言う。だったらそれは<ブタ>から俺が生まれたことにもならないかと聞くと、母は悲しそうな顔をした。おまえは昔ここにいたんだよ。母は俺の髪の毛を一本抜いて自分の腹の上においた。髪の毛は母の腹の上で細胞分裂を繰り返し、胎児の姿へと変わっていった。俺はその様子をひどく懐かしい思いで眺めていた。

なんのこっちゃ。文字にしてみるとわけがわからない。夢で見たときはどろどろでぐちゃぐちゃで血まみれだったんだけどなあ。

こんなかんじで、意味不明のメモが大量にある。

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瞑想法を思い出した

投稿日:2008年05月20日(火)

『トポロジカル宇宙』を読みながら4次元空間の認識に挑戦していたらある瞑想法を思い出した。もう手元にないが、昔、瞑想の解説書を持っていた。瞑想とは、心を鎮めて思考を止めて、自分のなかにある奥深い部分にふれようとする行為だと俺は考えている。精神世界系が好きな割りにはけっこういいかげんだ。

その瞑想法はうろ覚えだけどこうだ。

1、コーヒーカップを用意する。なくてもいい。
2、しずかに座り、コーヒーカップのすべての面を同時に見ようとする。

ただこれだけだ(ったと思う)。

当然だけど、ふつうはコーヒーカップの正面しか見えない。だけど、すべての面を同時に見る。なんのこっちゃと思うだろうけど、それが瞑想法。コーヒーカップの正面だけでなく、向こう側や側面、カップの内面、底を同時に見るのだ。見よう見ようと努力はしない。ただ静かに座って「見る」のである。

もちろん、実際には見えない。見えるわけがない。人間の目は正面にしかないのだから。でも、もし人間の目が顔の正面だけではなく後頭部にもついていたら、世界はどう見えるだろう。正面の景色と背後の景色が重なりあうのだろうか。それとも、周りの景色がぐるりと一つに見えるのだろうか。そのまま体を小さくしてコーヒーカップに飛び込めば、何が見えるだろう。もし、手にも目があって、モノの向こう側も同時に見られたら、どう見えるのだろう。コーヒーカップの向こう側にその目のついた手をかざせば、どう見えるのだろう。正面と向こう側が重なりあって見えるのだろうか。それとも、今までに見たことのないコーヒーカップの形が浮かび上がるのだろうか。

そんなことを考えていると、頭の中から「ことば」が消える。「ことば」では考えることのできない領域だからだ。そうすると、脳の普段使っていない部分がだんだんと動き出すのが実感できる。その先は……到達したことがないからわからない。

やっぱり、けっこういいかげんなのだ。


根上生也『トポロジカル宇宙 完全版』

投稿日:2008年05月19日(月)

買った。読み終わった。こんな本を読み終えることのできた俺ってすごいと思う。

本をむずかしさによって勝手に分類すると次の4種類があると思う。

1,かんたんなことを、かんたんに書いた本
2,かんたんなことを、むずかしく書いた本
3,むずかしいことを、かんたんに書いた本
4,むずかしいことを、むずかしく書いた本

今回読んだ『トポロジカル宇宙』は3番だった。とんでもなくむずかしいことを、だれにでも読めるようにかんたんに書いた本なのだ。何についての本かというと数学なのだが、数式はまったく出てこないし、専門用語もほとんど出てこない。「トーラス」というキーワードが出てくるが、それはドーナツ型のことであってむずかしくはない。 扱っているテーマは「宇宙の形はどうなっているか」だ。

宇宙の形と言えば、今だったら「果てはないけど有限だよ」と、物理やSFが好きな人は言うと思う。ていねいな人だと「2次元にたとえると、地球の表面は有限だけど果てはないよね。それと同じかんじで、3次元の宇宙も有限だけど果てはないんだよ」と説明してくれるはずだ。つまり、球面と同じで3次元の宇宙空間も、まっすぐ進み続ければスタート地点に戻ってくる、たてもよこもたかさもつながっている空間なんだよ、と。3次元のなかにそういう「果てはないけど有限な3次元のもの」をおくことはできないから、それはそれでそういうものなんだとイメージするしかない。厳密には、3次元の脳を持つ俺ら人間にはイメージすらできないことだけど。今まではここで思考は終わっていた。

しかし、この『トポロジカル宇宙』では「そういうものだ」では終わらせない。俺たちが4次元空間を見られるように「覚醒」を促すのだ! そんなことができるのか。まず3次元とは、たて・よこ・たかさの3つの軸がそれぞれ直角に交わる空間のことだ。これは誰にでもわかる。というか知っている。そこに住んでいるのだから。4次元とはそこにもう一本、4番目の軸がそれぞれに直角に交わる空間だ。普通に考えると、それはありえない。不可能だ。よって、4次元空間を見ることはできない。

ところが、それでも4次元空間をイメージさせるための「奥義」がこの『トポロジカル宇宙』には書いてある。その「奥義」とは、本書の47ページにある3次元空間を表した図に「鉛筆を立てる」ことなのだ。本に立てた鉛筆が、4次元の4番目の軸にあたる。つまり、2次元(本)+3次元(えんぴつ)で4次元を表現しているのだ(と思う)。なるほどこれならたしかに、たて・よこ・たかさの3軸に4番目の軸が直角に交わっている……のか!? わかったようなわからないような。

これが理解できれば「覚醒」の始まりらしい。ああ、ここまでの文章を書くだけで脳細胞が激烈に活性化しているような気がする。こういう空間に対する観念を言葉で表現するのって、むずかしいとかかんたんとかいうレベルの話じゃない。こうなると、何かを知っているか知らないかという知識の有無や量の問題じゃなくて、本当の意味での頭の働きを要求される。

とりあえず俺がこの本を「読み終わった」のは本当だけど「覚醒」には至っていない。暇な人は本書を買ってチャレンジしてみてはどうだろう。明らかに質が違う脳の疲労を味わえるよ。


追記
「時間軸があるから宇宙は4次元だよ」と言う人もいるかもしれない。でもそれは「時空」の話であって、この本では「空間」として取り扱っているから、宇宙は3次元なのだ。

「場合」と「とき」の使い分け?

投稿日:2008年05月19日(月)

三省堂の『ことばの知識百科』を眺めていて見つけた。引用してみる。

~引用ここから~

「場合」も「とき」も、条件の範囲を表すが、条件が二つのときには、
場合…最初に示される大きい前提条件
とき…二つめに示される小さい条件
と、「場合」と「とき」を区別して使ったほうがよい。
【例】
×同率首位になったとき、獲得点数も同じときは失点数で決める。
○同率首位になった場合、獲得点数も同じときは失点数で決める。
(p.367)
~引用ここまで~

三省堂の『ことばの知識百科』は言語の分類や歴史からはじまり、慣用句やことわざ、敬語、文章の書き方やへのへのもへじまで、「ことば」に関するあらゆる知識がたくさん載っている。

中井正一『美学入門』

投稿日:2008年05月16日(金)

購入した。読み始めたところだ。

俺が惚れてしまった作家の先生が「あれは分かりやすい、よい本でした」と一言感想を書かれていたので迷わず購入に至った。『美学入門』、正直なところ、どんな本なのかよくわからない。読んで何を得られるのかわからない。そもそも、「美学」って何だ。そういう学問があるのだろうか。

目的不明の読書になるが、脳に負荷をかけるという意味では、無駄にはならないだろう。

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