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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月24日(日)

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『書く前に読もう超明解文学史』

投稿日:2008年06月03日(火)

芥川賞作家によるワセダ大学小説教室シリーズ第三弾。読み終わった。このシリーズ、すごくいい。シリーズ最後となる本書は、小説を書くために必要な基礎を身につけるための読書ガイドとしても役に立つと思った。闇雲に読むのではなく、文学史の流れのなかで重要な意味を持つ作家だけを選ぶことができる。おかげで、今まで価値のわからなかった(もちろん俺の不勉強のため)南米文学も抵抗なく手を出せそうだ。ボルヘス(『伝奇集』はもってる)とかガルシア=マルケスとか。

って、軽く書き流したけど、このシリーズは最初から最後まで「文学」のための本だったのよね。三冊を通して読むと、なんだか文学を書かないとならないような気になってくる。よくよく考えればワセダ大学の講義で娯楽小説の書き方を教えるわけがないよね。SFとかファンタジーとかラノベを書きたい人がこのシリーズを読むと、ちょっと寂しいような惨めなような気分になるかもしれない。気が短い人は要注意かも。

そんないらんお世話はいいとして、俺はこのシリーズをもう少し読み込んでみようと思う。俺自身は著者のいう「単なるバカ」だけど、書くのは自由だ。書くなともいわれていない。恥をかくのは自分だし、誰にも迷惑をかけない(よね、たぶん)。
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書いちゃダメだろうという思い込み

投稿日:2008年06月02日(月)

メモを見る。書きたいことはたくさんある。では書けばいいという話になるのは当然だ。しかし、ダイソーの100円メモに書かれた断片の、ほぼすべてが<死>につながっている。死にたいだけの文章を書いちゃ、ダメだろう。

俺が、死ぬ。親が、死ぬ。あなたが、死ぬ。どこの誰ともわからない人が寂しく死ぬ。死にたいと願っていた人が生きる希望を見つけて死ぬ。死にたいと願っていた人が願い通りに死ぬ。意味もなく死ぬ。世界のために死ぬ。俺の頭のなかは死体だらけだ。誰か、片付けてくれ。

こういうことを書くと、すぐに自殺願望だと思われる。俺は死にたくない。いきなり冒頭の言葉と反する。それでも死ぬ必要はない。リアルで引きこもりニートで、貯金もなく、就職の当てもなく、友達も一人しかいなく、郵便物は督促状だらけだけど、死なない。むしろ、早く死ね、と思われている気配は感じている。

陳腐でチープでありきたりで幼稚な言葉でしか言えないけど、今自分がどこにいるかわからない感覚に陥る。なぜ、ここなんだろう。いつからここにいるんだろう。いつまでここにいるんだろう。そんな自我に目覚めたばかりの子どものような問いを、毎日毎日、繰り返している。

唯一の救いは、こういう俺の現状が、たいして珍しくもないということだ。ちょっと前までは、こんな自分が特殊だと思っていた。人と違うことに喜びさえ覚えていた。素直すぎる自己防衛だと考えていたけど、じつは同じ状況に置かれた人々が辿る、まったく同じ道筋だったのだ。世の中には、俺とまったく同じ人間が大量にいて、まったく同じことを考えている。

そして、今、自分のなかのものを吐き出したつもりなのに、なんとくだらなくちっぽけでアホらしいことだろう。お手軽な自己セラピーまがいだ。きれいすぎる。汚物にもなっていない。ということは、汚れは外に、出ていない。

小説を書きたいと思う気持ちは、ただこれだけが発端かもしれない。俺が死なないのはいい。でも、万が一、俺じゃない誰かが本気で死んでしまったら困る。

そういう思い込み。

『深くておいしい小説の書き方』

投稿日:2008年06月02日(月)

読み終えた。芥川賞作家の三田誠広氏による小説講義録シリーズ三部作の二冊目。このシリーズ、すごくいいと思う。内容は難しくてまったくこれっぽっちも理解できない、というか密度が濃くて頭の処理能力が追いつかないけど。

二冊読んでみてわかった。小説は感性だけでは書けない。何をどう書くか、明確な目的意識とそれを言語化できるだけの知性が必要なのだ。なんだかわからないけどとにかく書けばどうにかなるのではないか、という漠然とした姿勢でいるから何も生まれないのだろう。陳腐でありきたりな悟り方になるけど、やっぱり空っぽの場所からは何も出てこないのだ。早い話が、勉強が足りないぜ、俺。

『天気の好い日は小説を書こう』

投稿日:2008年06月01日(日)

三部作のうち一冊を読み終えた。芥川賞作家によるワセダ大学(と表記されている)での講義録。講義録だから話し言葉で書かれている。どうでもいい雑談と(笑)マークがちょっと鬱陶しいと思ったけど、肝心の小説についての部分はとてもわかりやすかった。買ってよかった。もっと早く読んでおけばよかった。

ワセダ大学小説教室シリーズ3冊購入

投稿日:2008年05月29日(木)

三田誠広氏の

『天気の好い日は小説を書こう』
『深くておいしい小説の書き方』
『書く前に読もう超明解文学史』

三作をまとめて購入した。最初はどれか一冊でいいのかなと思っていたけど、これってシリーズだったんだなあ。3冊なら1500円を超えてアマゾンが送料無料になるからいいかなと。これから読む予定。

最近俺は無駄に知恵をつけてきたので、以前のように手っ取り早いハウツー本を求めなくなった。すごい成長だ、俺。もうひとつわかったことがある。自分の馬鹿を本当にアピールしたいなら、馬鹿であることをアピールしてはダメなのだ。それもわかった。というか悟った。自分で自分のことを馬鹿であると強調する者は、自己分析のできる、あるいは謙虚な態度のとれる悧巧な者だと思われたいのだ。かっこつけである。だから、本当に馬鹿であると思われたいのなら、逆に自分がいかに悧巧な者であるかアピールすればいいのだ。これほど馬鹿なことはない。

ちなみに、他人から馬鹿だと思われて得をすることはまったくない。だからといって、一種のマゾヒズムであると単純にいうこともできない。昔、大学へ進学した同級生は、久しぶりに俺に会うと、まるで生ゴミを見るかのような目をしてくれた。侮蔑とか嘲笑とか憐憫とかそんな高級な感情ではなく、道ばたのゲロの構成物を観察するときのような目だった。ああ、悔しい。悔しい。とにかく悔しい。

話がそれた。

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プロフィール

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小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
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