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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月23日(土)

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焦っている自分に焦っている

投稿日:2008年10月10日(金)

焦ったからといって何ら能力が加速されるわけでもないのに、昨日から心臓の鼓動が、ヤバイ。

正確には首筋から後頭部、左耳の後ろあたりが嫌な緊張感をもって脈動している。視線は上下運動を繰り返す。何かを考えながら上を見て、すぐ落ち込んで下を見る。その間隔が機械的すぎたので自分でも気がつかなかった。なんで部屋が揺れているのだろうと思っていた。

時計の針の音がなぜか腹のなかから聞こえてきた。念のため時計が本来あるべき場所を見ると、あるべき場所にあった。そうなると今度は時計の音が気になって、その二拍子のリズムがある強制力をもった行進曲に聞こえてくる。連想されるのは学校の運動行事で、ああそういえばもう10月10日だから世間一般では運動会のシーズンなのかとため息をつく。

一度イメージしてしまうと、土埃と汗と小便の匂いが混じった小学校の運動会の記憶が引きずり出される。嗅覚が抱え込んでいた記憶だ。同時に、母の作った稲荷寿司と粉っぽさの残る唐揚げの味、俺の大好きな味が口の中に広がっていく。味覚の記憶だ。

突然あたりは暗くなり、自分が細い果樹園の道を歩いているのに気づく。ふいに、耳の奥で今まで鳴り響いていた運動会の喧噪――子どもたちの歓声とスピーカーから流れるおなじみの曲たち――が消え、コオロギの鳴き声と疲れた足で砂利を踏みしめる音とすぐ側にある国道をひっきりなしに走るダンプカーの音が聞こえてくる。学校の帰り道だ。

果樹園を抜けると農協の真四角な建物が現れる。その入り口にある白くて丸い大きな時計は、いつも9時37分で止まったままだ。農協は古い。時計も古い。でも、昔は動いていたはずだ。それを見るたびにちょっとだけ神経を痛めた。

時計のイメージが俺を現代に戻した。

俺は今、パソコンに向かってキーボードを叩いている。そう、叩いている。リズム、リズム、リズム、文章はリズムで書くのだ。考えない。感じない。こうやってさっきから叩いているだけで、ここまで来た。さあ、そろそろ止めるのだ。

止めるのは、簡単。

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10年経ってあおざめる

投稿日:2008年10月10日(金)

自分が書いた詩をチェックしていたら、ファイルのタイムスタンプが1999年のものが出てきた。今年は2008年だ。来年は2009年だ。いったい何が起きているのか俺にはわからない。

今、ここまで書いたけど、怖くてこの先を書くことができない。

何が、いけなかったのだろう。何が、足りていないのだろう。今日に至るまでの幾千もの呟きは、何だったのだろう。

俺は、俺自身から答えを聞いてみたい。

 

続・モノの名前の増やし方

投稿日:2008年10月10日(金)

前回のエントリを書いてしばらく経ってから、気づいた。

モノの名前がわからなかったら、売っている店に行けばいいじゃん。終わり。




※※※
追記というか。

俺、ヒキコモリだから無理だった。

モノの名前の増やし方

投稿日:2008年10月09日(木)

新聞の折り込みチラシだ。

ほぼ毎日新聞と一緒に届けられるいろいろなお店のチラシだ。俺も会社員だったころは自分の店の折込広告(チラシのことね)を作ったりもした。どんな商品を載せるか、いくらで売るか、知恵を絞ったよ。

さっき、なんとなく眺めていて思ったんだ。これって、モノの名前を知るのにすごく役立たないかなって。ええ、ごめん、素で感動しているんだ、俺は、今頃。

ホームセンター、ドラッグストア、インテリア、ファッション、食品等、身近なモノはたいていチラシがある。とくに男性が苦手だと思う、女性のファッションの種類とか、台所用品とか、インテリアとかはチラシを見れば基本的な名前がどんどんわかる。よく知っているモノなのに、そういえば名前はなんていうのだろうというアイテムはけっこうあるからね。

さらにチラシなら、一般に通じる名称で書かれている(商品名は置いといて)。それはつまり、小説で使っても間違いないということだ。たぶん。

ああ、今まで気づかなかった俺はアホだ。じつをいうとさあ、真面目に子供用の図鑑とか欲しいなあと思っていたのよ。モノの名前を知らないからさ。しかし、図鑑には身近すぎる日用品なんて載っていないだろうからどうしたものかなあ、と本気で悩んでいた。やっぱり俺って、可愛い。

とりあえず、役立ちそうなチラシはストックして置くことにする。それに季節感を出すアイテムが何かよくわかる。ちなみに、今の季節はそろそろ「鍋」らしい。どこのチラシを見ても「鍋」とそれの「具材」がこれでもかというぐらいアピールされている。

くだらない?







俺って可愛い

投稿日:2008年10月09日(木)

いうまでもないが、俺は俺が好きでたまらない。ナルシシストだ。(辞書をひいて気づいたけれども、ナルシシストが正しいようだ。あ、シが一個多い。知らなかった。メモ。でもシーシー気になるからナルシストと書く。)

しかし、たとえば友人に「俺はナルシストです」なんていうと即座に「あなた馬鹿ですか」と返される。どうやら俺の見てくれがあまりにも小汚いので彼の持つナルシストのイメージにそぐわないらしい。俺は俺が美しいと思うけどなあ。外見ではなく、心がさ。いまどきいないぜ、こんな純粋な人間は。

ともあれ、文章を書こうという人間はナルシストが多い。俺もそうだ。俺が小説を書きたいなんて思うのは、自分がナルシストだからに他ならない。ああ、それにしてもナルシストはいいぜ。最高の気分だ。ナルシストなら、どんな悲劇だって自分を際立てる材料になるのだからね。

だからもう俺はとにかく自分のことが書きたくて書きたくて、うーん、書きたい。……変な文だな。

ところが、この世でもっともどうでもいいのは、他人自身の話なのだ。一番聞きたくない。気が置けない旧来の友人であっても、その自慢話にはうんざりするし、ましてやどこの誰ともわからない人間の訳の分からない話なんて真剣に聞く人はいないだろう。

さて、本題だ。

書き手は自分自身のことが書きたい。読み手は書き手自身のことなんか読みたくない。この関係を何とか打ち破らない限り、Blogなんてものは無視され続けるだけだ。このBlogは日記です、なんて逃げを打ってあるが、本当は俺だってもっと多くの人に読んでもらいたいと思っている。結局は自分をひけらかしたいだけだけど。

おそらく、プロと素人の何が違うのかという核心がこのあたりにありそうなのだが、どうだろう。俺にもつかめないかなあ。




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プロフィール

HN:
小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


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