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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2024年11月27日(水)

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黙っちゃダメだ

投稿日:2008年10月28日(火)

このBlogの「俺」は書くことによってのみ存在できる。

けれども、最近は知恵がついてしまい(皆様のおかげです)、沈黙が演じる悧巧さが身にしみてわかるようにもなった。ようするに、べらべらとしゃべるのは馬鹿丸出しなのだ。もちろん、寡黙の人がすべての状況において悧巧というわけではないが、饒舌と比べれば痛い目に遭う確率は低くなって当然だろう。さらに完全な沈黙となれば、存在しないのと同じになるのだから、何も起きようがない。不用意に発言してひんしゅくを買う人間と比べれば、相対的に悧巧だ。

ここ数日、このBlog用に文章をいったんは書いているのだが、公開することができずに消してしまっている。昨日は5つほど公開せずに消した。恥ずかしいからだ。Blogを書いている人間が羞恥心を意識するなんていうと噴飯ものかもしれないが、冗談事ではない。他人の文章を読むことで聡くなった批評の目が、自分自身の文章に向いてしまったともいえる。早い話が、自分の文章は他人様に見せられるレベルのものではないと、自分で分かってしまったのだ。

これは文章の表現についてではなく、内容についてだ。「てにをは」だの誤字脱字だの語彙だの構成だのといった見た目の話ではない。誰に向かって何を書いているのかという文章の根本が、他人様に見せられるレベルに達していないのだ。

曲がりなりにも小説家を目指す人間が、誰かがどこかですでに書いているものをなぞって何になろうか。大多数と同じことしか言えない、あるいは天の邪鬼的に反対のことしか言えない。文章を書いて抽んでようとする人間がそれではダメだ。

このように考えてしまったから、黙りたくなる。Blogが書けなくなる。Blogだけではなく、あらゆる文章が書けなくなる。沈黙のもたらす安楽が俺を誘惑する。

でも、だからこそ、黙っちゃダメなんだ。



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夜中のノートはおかしい

投稿日:2008年10月27日(月)

枕元にノートを置いている。夜中に思い浮かんだことを書きとめるためだ。

朝、起きてノートを見ると、何か書いてある。もちろん、自分で書いたのは間違いないし、書いたこともうっすら覚えている。

詩にするつもりの断片だろう。こう書いてある。
長い冬は終わった
けれども春はもうやって来ない
ぼくらは氷の海岸を歩きながら
雲の隙間の向こうを眺めていた
そこに青空はなかった かわりに宇宙があった
宇宙の明るさだけが この星を照らしていた
太陽はもう昇らないのだから
この星にはりついた氷は
ぼくらが一枚一枚はがしていく

これが何の暗喩だったのか、書いた本人がほとんど覚えていない。何か夢を見たような気もするが、記憶がはっきりしない。夜中に目を覚まし、ナツメ球の灯りを頼りに書き殴った。

ぼくら、というのに俺は含まれていない。ぼんやりとそれを思い出した。そうなると、星が俺自身を喩えているのか。不完全すぎる。



書くための語彙 その2

投稿日:2008年10月27日(月)

難しく考えすぎていた。

書くための語彙を増やしたいなら、使いたい言葉を実際に使えばいいのだ。ただそれだけのことではないか。

今回は珍しく短い文章だ。

書くための語彙

投稿日:2008年10月26日(日)

言葉を覚えても、すぐにそれが使えるようにはならない。

「知っている」と「使える」はやはり違う能力によるものらしい。知らなかった言葉を辞書で意味を調べると、完全ではないにしても、次からはだいたい意味がわかるようになる。どんな難しい言葉でも、何度か目にするうちに難しくかんじなくなる。自分の場合、韜晦とか揶揄とか憐憫とか落莫とか寂寥とか、最初は読むこともできなかったけれども、今では普通に読めるし難しいとも思わない。しかし、これが自分の文章で使えるかというと、ぜんぜん使えない。絶対に使うぞ、とあらかじめ決めておかない限り、使わずにすんでしまうのだ。

その言葉を今まで知らなくても日常生活に支障がなかったのだから当然だろう。いや、正確には、知らなくても、ではなく、使わなくても、と言い換えたほうがいいかもしれない。その言葉を使わなくても問題がなかった。だから、使うことができない。

小説のために語彙を増やしたいとは思う。よく「作家の○○氏は語彙を増やすために辞書を読んだ」とか半ば伝説的に語られたりするけれども、本当かとも疑う。辞書を読んだのは本当だとしても、それが小説内で使う語彙に直結したとは考えられない。(それができるから作家なんだ、という言葉も聞こえてきそうだが。)

そこで、これからちょっと「書くための語彙」の増やし方を考える。とにかく本を読め、とかそういうレベルの問題じゃなくて、脳のしくみ等も踏まえて調べてみる。

『解体新ショー』記憶力の回を見た

投稿日:2008年10月25日(土)

10月24日の夜11時からNHKで放送されていた回を見た。テーマは記憶と昼寝についてだった。

※番組サイトはこちら
NHK 解体新ショー

記憶力については、「好きなことに夢中になる」といいらしい。好きとか嫌いとかの感情をつかさどる扁桃体を刺激することで、記憶をつかさどる海馬に情報が流れこみ、記憶が促進されるそうだ。扁桃体は海馬への扉を開く鍵のような働きをしているらしい。ちなみに、手元にある『図解雑学 よくわかる 脳のしくみ』を見ると、扁桃体は扁桃核と書かれている。同じかな。

一つ、驚いた。最近わかったことだが、海馬では新しい神経細胞が生まれているそうだ。自分が子どもの頃は、脳の神経細胞は新しく生まれることがないから減る一方だよ、なんて教わった気がする。常識ってのは変わっていくんだね。

逆に記憶の障害となるのはストレスだそうだ。ストレスによって海馬が縮んでしまうらしい。どうもヒキコモリになってから記憶力が激減したのは、年齢のせいだけじゃないのかもしれないなあ。本を読んでもまったく何も記憶に残らないことがあるのは、もの凄い義務感(本をたくさん読まなきゃダメだ)がストレスになっているからだろうか。安易に決めつけたくないけれども、そういうおそれがあるなら、今度からは楽しみながら本を読むことにしよう。

もう一つのテーマ、昼寝については、15分ぐらいの昼寝が一番いいらしい。それ以上寝てしまうと、脳内のヒスタミンが減りすぎて、目が覚めたときに頭がぼーっとするということだ。熟睡してしまわないようにするには、横にならず、椅子で寝たり、机にうつぶせになって寝る等の工夫が必要だ。

それを頭に入れておいたはずなのに、今日の昼寝はたっぷり3時間ぐらいしてしまった。もちろん、いつもどおり、悪夢にうなされながらね。

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プロフィール

HN:
小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


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