投稿日:2024年11月22日(金)
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投稿日:2008年08月13日(水)
<読書>カテゴリーじゃないよ。小説を書くために役立ちそうな本として最近また読み始めている。個人的な話になるけど、この『掌の小説』は非常に思い出深い本でもある。今から15年ぐらい前に代々木にある名前も知らない小さな本屋で買ったのだ。思い出深い、と書いておきながら言葉にしてしまうとただそれだけのエピソードであることに俺自身が驚いているし、あなたはそれ以上に俺の年齢について驚いている。まあ、深く考えないでね。
小説を書く練習としてまず短い作品から書いてみる、という方法を信奉するなら、この『掌の小説』を模倣するといいかもしれない。模倣と言い切ってしまうのは、とにかく書けという体育会系アドバイスに対するあてつけだ。個性とかオリジナリティは模倣の末に生まれるのだという考えを俺は支持したい。何もない状態を何でもできる可能性に充ちていると捉えるのは錯覚だ。少なくとも俺はまったくゼロの状態から何か文章を書くということはできない。意識しているか無意識なのかはともかく、こうやって文章を書くという行為は、ある刺激を受けたことに対する正常な反応だ。とにかく書けというアドバイスに好意的な条件を付け加えるなら、模倣でもいいから、だろう。模倣でもいいからとにかく書け、それが小説を書くための方法なのだ……あれ? もちろん、そんな模倣したものは発表しちゃダメさ。あくまでも練習の話、それはわかってるよ。
また個人的な話になるけど、好きな作品はこれら。
「弱き器」
「士族」
「故郷」
「指環」
なぜか何回も読んでしまう。
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