投稿日:2024年11月24日(日)
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投稿日:2008年09月08日(月)
どんな文章でも、読者に一番嫌われるのは不平不満を書きなぐることだ。どこの誰ともわからない他人の愚痴を喜ぶ人間はいない。どうにもならないことや満たされないものをいくら口にしたところで、なにが変わるわけでもない。でも、自分じゃ書いちゃうんだよね。書きたいから。俺はこりない。反省はしない。投稿日:2008年09月06日(土)
言葉の間違いを指摘する人って鬱陶しいよね。日本語の乱れを嘆くそぶりを見せながら、実は相手を貶め、ついでに自分の知識をひけらかしたいだけだけだったりする。そのエネルギーをぜひシステムの破壊に使ってもらいものだが、馬鹿な人間はやはり馬鹿しか相手にできないらしい。そういう連中がさらに上の階梯の人間から同じようにミスを指摘されて憮然としている様を見ると、なんだ偉そうなこといっていたのにたいしたことないんだなと思ってしまう。そのストレスのはけ口が、けっきょくまた俺に向けられるのだから、体系なんて壊れようもないんだと納得するしかないわけだったりもする。会社時代、俺をいつも虚仮にしていたS君はある会議の席で「競合店」をずっと「強豪店」だと思い込んでいたことが発覚し、社長からひどく叱責され、落胆しぼんやりとしていた。ライバル店を強豪扱いしたらそりゃ社長も怒るわな。俺もここぞとばかりに大笑いしてやったが、その後S君はさらにしつこく俺のミスを見つけては笑いものにしてきたので、誰も幸せになっていないけどね。投稿日:2008年09月05日(金)
本を大切にしない奴は絶対に許さない、というあなたは読まないでね。
高校時代に馬鹿なことが流行った。辞書を水につけてガビガビにするという意味不明の行為だ。俺もやった。真似をしない理由がとくになかったし、自分に劣等の感情を沸き上がらせるだけの勉強が嫌で嫌で堪らなかったので、ちっぽけな反抗にはちょうどいいと思ったからだ。さっそく家に帰ると、英語の辞書を風呂のなかに投げ込んだ。高校入学時に適当に買った幼稚な辞書だ。最初は浮いていたけれども、だんだんと水を吸い込みながら、辞書は静かに沈んでいった。風呂の底でかずかに揺れている辞書を見ると、とても愉快な気持ちになった。
サルベージした辞書はまず水を絞る。辞書を絞る。ぎゅうと絞る。両手で辞書に圧をかけるとマヌケな音を立てながら水が噴き出る。水を絞り出した辞書は、次に重しをのせて乾かす。学習机とセットの椅子を辞書の上にのせた。すると絞りきれなかった水がにじみ出して床を濡らしたので、慌てて俺は古新聞を持ってきて床に敷いた。辞書はそのまま一晩放置する。
けっきょく、辞書は一晩では乾くはずもなく、3日ほど放置した。椅子の下で歪んでいる辞書を見ると、なんとなく罪悪感のようなものを覚えた……というのは、これを書いている今の自分による虚構だ。実際は、なんにも思っちゃあいなかった。ガビガビなった辞書はすべてのページが張り付いているので、めくるというよりはがすかんじになる。辞書のページを一枚一枚ペリペリとはがす。授業中の暇つぶしになった。ただそれだけの意味だったのかもしれない。。
ところで、古い記憶はそれを思い出している現代の自分によって何らかの加工をされている場合がある。よく、思い出が美化されるとか都合の悪いことは忘れるとかいうあれだ。
俺はこの話を書きながら、ある記憶がよみがえった。しかし、そのよみがえった記憶が、本当に俺が体験した事実なのか、それとも今の自分が話のつじつまを合わせるために即興で作り上げた<お話>なのか判然としない。それでも一応、書いてみる。
それはこういう記憶だ。
辞書を水につけてガビガビするという行為は、部活の先輩の真似だった。その先輩は学年でトップレベルの成績だと噂されていた。天然パーマと丸めがねが特徴だった。顔つきはどこかエキゾチックだったが、生まれは俺と同じ田舎で農家の長男だった。英語がぺらぺらの先輩は、部活が始まるまでの少しの時間、グランドピアノの上に英字新聞を広げて読むのが日課だった。その姿は同性なのになんとなく性的な魅力さえかんじた。横で眺めていると、ときどき英字新聞の一部分を指さしながら「ねぇ君、ここの英文の意味がわかるかい」と問題を出してくる。わかりませんと答えると、先輩はとても優しく丁寧に単語や構文の意味を教えてくれた。俺はなんだかそれがとてもうれしくて、だから先輩が好きだった。
その先輩が持っている英語辞書が、ガビガビだったのだ。風呂につけて重しをのせて乾かすという手順も、その先輩から教わった。先輩に憧れているのは俺だけではなかったので、他の皆もならって真似た。そして、これが俺の記憶のねつ造なのか、事実なのかもうわからないのだが、なぜ辞書をガビガビにしてしまうのか先輩はこう説明していたと思う。
「張り付いたページをね、一枚一枚はがしていくんだよ。はがしながら、そのページに載っている単語を読んでいくんだ。全部のページをはがし終えたとき、全部の単語に目を通したことになるんだよ」
ほんとうにこんな話が、あったのだろうか。
投稿日:2008年09月04日(木)
友人がBOOKOFFへ行くというのでついて行った。ちなみに俺には友人がただ一人しかいない。こいつはどんなことがあっても、俺を捨てないでいてくれた奴だ。たぶん、死ぬまで一緒だと思う。最近、俺とそいつのどっちが最期に残されるかふと考えたりもするけれども、さすがに感傷的すぎるか。俺はそいつの葬式になんか出たくない。そいつのために涙を流したくない。俺より先に逝くな。投稿日:2008年09月04日(木)
さっき、本は眠くなるとか書いてしまったが、今日は根性出して一冊何か読み切る。これは宣言だ。まったくこの世界では怠惰であることがなによりも重い罪だ。あれ、さっきは貧乏が罪とか書いていたような。まあ、とにかく怠惰、なまけものであるとまったく本当に誰からも同情されないどころか、わけのわからぬ通りすがりの人間にまで石を投げつけられる始末だ。あるとき散歩をしていたら知らないケットラ(軽トラックの悪意を込めた蔑称)がおもむろに俺の前にとまり「なんだその腹は」と俺のデブ腹を指してまた走りさっていった。仮に、こいつに俺が手を下した場合、罪に問われるのは俺だ。竹の子書房
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