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ゆっくりと小説を書こう

小説の書き方やお役立ち本などを紹介するBlogです。「小瀬朧」名義で第9回ビーケーワン怪談大賞をいただきました。twitterでtwnovelや短歌などを発表中。

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投稿日:2018年10月24日(水)

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右往左往

投稿日:2008年10月02日(木)

自分の考えが、まさに混沌としている。秩序そのものが死んでしまったかのようだ。

冷静に、だ。なるべく「自分」を遠くに突き放して見てみる。俺は何をやっているんだ、と気づく。互いに矛盾する考えが何食わぬ顔で同席していたりする。たとえば、言葉を捨てることに固執していながら、言葉を必死に集めていたりもする。現実を見よう見ようといいながら、抽象の世界に浸っていたりもする。書くことの重要さを噛みしめながら、ただ読書に耽っているだけだったりもする。

まず何をしたいのか。小説を書きたいのか、単に自己恢復のためのワークなのか、それすらはっきりしていない。いや、俺は小説は書きたいのだ。しかし、その声さえも、実は強迫観念が生み出した幻聴ではないかと思えてくる。俺は本当にそう思っているのか。そもそも、「俺」ってなんだ。いつから「俺」が生まれているのだ。Blogに書いているこの「俺」は、いったい何者なんだ。これを書いているのは俺に違いないけど、さっきから「私、私」と呼びかけてくる者もいる。

何だかんだ言いながら、すでに俺は言語の魔術的な力にからめとられていたのではないか。俺という存在そのものが、言語によって生み出されている。言葉を捨てようだなんて、俺は必死に親殺しをしようとしていたのか。それとも自ら命を絶とうとしていたのか。あるいは生んだ生まれたではなく、俺が言語そのものなのか。

ここで液晶ディスプレイを叩き割る幻想を見てみる。

俺の拳が液晶ディスプレイにめり込んでいる。破壊されたディスプレイからは、この言葉の一文字一文字がばらばらと落ちてくるはずだ。そのばらばらになった文字を現実の俺は拾い集めフンと鼻をならす。が、その光景すら、どこか遠いところにあるスクリーンに映し出された空虚な幻影だ。まぼろしだ。どこにも存在しない。俺の頭のなかにも存在していなかった。これが言語の魔術的な力だ。

戻ってきた。

これを打ち込んでいるとき、俺の外にある現実世界は何一つ変わっていないというのに、というより俺自身も何も変わっていないのに、世界が生まれた。それは一瞬なんだけど、ちょっと上を見ればほら、まだ残っている。ここに至るまでに連ねた言葉の数々が真実なのか虚構なのか誰にもわからない。少なくとも、俺の意識はほとんど介入していない。ただ闇雲にキーを叩いているだけのつもりだ。

右往左往からはじめた文章はここに終わる。



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プロフィール

HN:
小瀬朧
性別:
男性
自己紹介:
創作怪談、twitterの短文小説#twnovel、短歌など。
メールでのご連絡は benzine100@gmail.こむ スパム対策なのでこむをcomにかえてください。 


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